受からなくて良かった

CAST凛美

作者：たまごミッフィー

2022.03.09

私はリミ。
ニコラ高校の１年生。

私の学校は毎年
合唱コンクールがあるの。

全国レベルの戦いが
おこなわれるから
私はこの高校に入ったの。

とは言うものの
私の目的は伴奏なんだ。

幼稚園のころから
ピアノを習っていて
今も続けている。

全国大会で
私の伴奏でひきたい。

先生「今年も合唱
コンクールがあります。
まず実行委員をきめます。
、、、」

次々と決まっていき
私のまっていたことが
聞かれた。

先生「コンクールで
伴奏をしたい人は
いますか？」

リミ「はい!!」

勢いよく手をあげると
みんなからちょっと
おどろかれた。

いつも静かな
性格なので。

すると
ココハちゃんも
手をあげた。

ココハちゃんは親友で
仲はいいけど
ピアノではライバル。

家は金持ちなので
ピアノは２歳から
習っている。

先生「２人いたので
オーディションで決めます。
ココハさん・リミさん
１ページを
練習してきてください。
２週間後に
オーディションをします」

絶対合格するぞ。

この日から私は
ピアノに打ち込んだ。

ココハちゃんからは

「正々堂々がんばろうね。
リミちゃんのことも
応援してるよ」

と言われた。

ライバルなのに
優しいな。

・。・。・。・。・。・。・。・。

あっというまに
２週間たった。

そして
オーディション前日。

リミ「ココハ。
明日ドキドキだね」

ココハ「どっちも
頑張ったからね。
楽しみ」

夜は最後の打ち込みで
２時間弾いていた。

そして当日。

先生「これから
オーディションを
はじめます。
まず、ココハさんから
弾いてください」

「♪、、」

リミ「さすがココハ。
上手だな。
いやいや
自分も負けてない」

先生「ありがとうございました。
次にリミさん
弾いてください」

「♪、、、」

リミ「ちょっと
間違えちゃったけど
大丈夫でしよ」

無事オーディションは
終わり
結果は後日と言われ
家に帰った。

・＊。・　次の日　・。＊・

先生に
ココハと呼ばれた。

結果を発表するそうだ。

先生「伴奏は
ココハさんに
決まりました」

信じられなかった。

先生「ココハさんは
残ってください」

私は友達と話して
気を紛らわしていた。

でもだめだった。

くやしくて
涙目で授業を受け、
ほとんど
頭に入らなかった。

それから数日。

とある道徳の授業で
指揮者に落ちた子の話が
テーマだった。

先生「リミさんは
どう感じましたか？」

リミ「自分と似ているなと
思います。
私も落ちたので、」

すると、私のことの
話し合いに
なってしまった。

私は思い出して
泣きそうで最悪だった。

リミ「あーもー最悪。
ウソつけばよかった」

そう思った時だった。

コウショウ「僕は
頑張ったリミさんが
すごいなと思います」

え。
私はコウショウのことが
好きだ。

褒められた気分で
とても嬉しかった。

そして休み時間。

コウショウ「リミさん
ちょっといいですか」

リミ「何かありましたか？」

コウショウ「さっきの授業でも
言ったように
俺はお前がすごいと思う。
それで好きになった。
付き合ってくれませんか」

リミ「もちろんです！」

そして私は
コウショウと付き合った。

・＊。・　数年後　・。＊・

「次にドゥエットでの発表です。
１番コウショウ＆リミペアさん
お願いします」

「歌は僕が歌います。
ピアノはリミが弾きます。
みなさんが明るい気持ちに
なれるように頑張ります。
曲は『新潮』です」

私とコウショウは
ドゥエットアーティスト
となった。

これは第１０回
音楽コンテスト。

２人で
審査員特別賞を獲得し、
ずっと歌って弾いて、、、

＊ｅｎｄ＊