色に恋して

CAST凛美

作者：しめじ

2022.04.20

ある夏の話。。

私はりみ。
中学３年で
美術部に
所属しています。

小さい時から
絵をかくのが好きで、
美術室は
自分の部屋のようで
安心する場所なんだ。

いままで恋愛に
興味なかった私に
特別な出会いがありました。。

ここ美術室は
校舎の３階にあって
校庭を見わたすことが
できるんだ。

部活の前などに
ボーっと外を見るのも好き。

りみ「やっぱり落ち着く、、
今日はきれいな色の空だな、、
ん？　誰だろう、」

今日もいつものように
外を見ていたら
こっちをじっと
見ている人に気がついた。

りみ「見たことがない人だ、、
たぶん男の子、、？」

なぜだか
目が離せない、、、

彼はこっちに
歩いてきている、

だんだん
距離が縮まる。

りみ（わっ！
イケメン、、）

彼は見たことも
ないくらいの
イケメンだった。

風までもを
味方につけ、
まるでどこかの
王子のよう。

??「こんにちは！
るわって言います！
夏休み後から
この学校に通うつもりです！
お願いします！」

りみ「りりりみです、、
おおおおお願いします、
（緊張して言葉が、）」

るわ「ふふっ笑
緊張しないでくださいよ！笑」

りみ「あっ、はい、、笑」

るわ「美術部なんですか？」

りみ「そうです!!
興味あったりします？」

るわ「最近
色の勉強してて、、
おすすめの色とか
あったりしますか？」

りみ「ガーネットと
キャラメルおすすめです！
ほんとにきれいなんです」

るわ「ほんとだ笑
すっごく素敵です！
また聞きに来ても
いいですか？」

りみ「もちろん！
ぜひこれからも
来てくださいね！」

（ほんとにすてきな
笑顔だった、、）

その日から毎日
部活前や後に
話をする仲に、

日がたつにつれて
りみの気持ちは
完全にるわに
持っていかれた。

そろそろ夏休みが
終わるころ
一大イベントである
花火大会が近づいてきた。

この恋
この夏にかけよう。

りみは決意した。

・＊。・　次の日　・。＊・

りみ「そういえば、来週
近くの公園で
花火大会あるんだよ！
るわは行くの??」

ドキドキする心臓を
抑えながら聞いてみた。

るわ「えっ、
知らなかった！
りみはいくの？」

りみ「まだ決めてない！
なんとなく人が集まる場所
にがてなの、
花火みたいんだけどね」

るわ「俺の家
公園のほんとに
近くなんだけど
うちで見る？」

まさかの言葉に
びっくりして
言葉が出ない、、

るわ「あっ、
こんなこと急にごめん、、」

りみ「いやっ、
あの、行きたい！
です、、」

るわ「よかった、、
（ボソッ）」

りみ「ん？」

るわ「なんでもない!!
楽しみだな!!」

・＊。・　花火大会当日　・。＊・

ピンポーンピンポーン

りみ「あっ、
おじゃまします、」

るわ「いらっしゃい!!
もうすぐ始まるよ!!
こっち！」

私服も
家の雰囲気も
すべてが
かっこよかった。

人生で初めて
目の前で見る花火は
何にもたとえられないほど
奇麗だった。

すると急にるわが

「いまからの花火、
よく覚えてね」

といった。

なんだろうと
思いながら
花火に集中する。

キャラメル

ミドリ

ガーネット

スカイブルー

キイロ

の順に
花火があがった。

どれも前に
るわに教えた色、、

るわ「最初に
注目してください、」

りみ「最初、、、
頭文字、、
？
キミがスキ、、、、
えっ」

るわ「好きです。
りみ
初めて君を見たとき
すごくきれいで
目が離せなかった。
よかったら
付き合ってください」

りみ「わたしも、です、、
あの日から
ずっと好きです」

るわ「ありがとう、」

抱き合った
私たちの後ろで
大きな青色の花火が
上がった。

p．s．

るわがどうやって
花火の色を事前に
知ってたかって？

実はるわのお父さんは
花火師なんだ、！

この日のために頭下げて
お願いしてくれたんだって。

この日の花火は
永遠に忘れることはない。

ありがとう。

＊ｅｎｄ＊