恋も夢もあきらめないで

CAST榎本月海

作者：momo

2025.03.13

「アンニョンハセヨ～
私たち、
HAPPY SMILEでーす」

ずっと立ちたかった
このステージ。

私は、大好きで
ずーと夢だった
韓国アイドルになった。

「デビューすることになりました」

あの言葉を聞いたとき
自然と涙が出てきた。

これは、私が夢を
叶えるまでの物語。

＊ ‐‐‐ ＊ ‐‐‐ ＊＊ ‐‐‐ ＊ ‐‐‐ ＊

あ、うち月海でーす。

韓国アイドルとか
韓国ドラマとか大好きなの！

月海「そうえばさ、
あのグループ
めっちゃかわいくない???」

そのま「え！　それな！
かわいすぎ」

この子は、
同じクラスのそのま。

この子も韓国が大好きで
よく一緒にもりあがってんの！

韓国アイドルになる！

岬「月海ー！
これよろしくー！」

月海「なんや、自分でやりなよ！」

教科書を机の中に入れとけだって。
そんくらい自分でしろっつーの。

岬「ありがと！」

なんでかなー？

「ありがと！」
岬のその声が
頭のなかで何度も流れた。

あの笑顔と横顔が
思い浮かぶ。

よくよく考えてみれば、
私って、あいつのことすきなんだ。

みとめたくなーい！

待てよ。

やさしい（？）、
まぁ面白い、運動神経いい、
頼りになる・・・っちゃ頼りになる。

おー！
わるくないじゃん。

でも、叶わないから。
あいつとは学校だし。

そういえば私、
スカウトされたの！

憧れの事務所の人に！

オーディション合格して
練習生になったんだ！

でも韓国に行くから、
しばらく友達に会えない。

今日は、
韓国に行く日。

みんなにいったら
応援してくれた。

あ・・・岬

頭に思い浮かんだ。

でも・・・
そう考えていると

岬「月海！」

聞き覚えのある声がした。

大好きなあの人。

月海「岬？」

岬「あのさ・・・・
応援してるよ。
月海ならできるよ！
ファイティン！」

違うでしょ？

本当に言いたかったこと。

月海「ありがと・・・これ！
またね。
あ！　もし私が
デビューしたのを見たら
それ読んでみてね」

１枚の紙を渡した。

気づくと
涙がこぼれていた。

きっと岬は気づいてない。

私の気もちにも。

岬「うん、またねー」

・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:・

それから２年後。

あの会話をしてから
２年が過ぎた。

今日もタイムカードを入れて
歌とダンスのレッスン。

よる２３時に
宿舎に帰るのは当たり前。

でも夢はあきらめたくない。

・　・　・　・　・　・

次の日、
１つの部屋に呼ばれた。

プロデューサー「ここにいるみなさん。
おめでとうございます。
デビューが決定しました」

喜ぶよりも先に
なみだがこぼれた。

そして１ヶ月後。

私は、史上最年少の
K-POPアイドルとしてデビューした。

そして、練習生時代の育成費用を
２ヶ月で回収するほど有名になった。

岬・・・
見てくれてるかな？

そう思いながら
今日もTVに出る。

あの手紙全部韓国語だから
読めないかなーｗｗ

あの手紙には、
私の思いを書いた。

ちゃんと約束守ったかな。

・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:・

あの子がデビューした。

好きだった子が。

やっぱ好きっていうのも
あるのかな。

月海が１番美人に見える。

ダンスもキレッキレで
歌唱力も高くて。

実は俺はいま、
俳優として活躍してる。

もちろん。
韓国で。

あの後すっごいあか抜けて
スカウトされて
イケメン俳優として
活躍してまーす。

だから俺からしたら
あの手紙は余裕で読めた。

いつかあの子が
俺に気づく日がくれば

いつかあなたに
また会えたら。

＊．．．・・・＊．．．

月海「私が言いたいのは、
夢があるなら
あきらめないでってこと。
誰かに反対されても
それはあなたの人生。
そしてダンスも、ポージングも
下手だった私でも
韓国アイドルになれたんだから」

HAPPY SMILEメンバー「머해요? 가자」
（何してるの？　行くよ）

月海「지금가다」
（いま行くー）

何かになりたい。

そう思うのなら
挑戦すればいい。

誰かに何を言われても、

それは、
あなたの人生だから　。・

＊ｅｎｄ＊