雨降る、恋降る。

CAST榎本月海

作者：ぷーうさ。

2022.01.24

るみ「また、雨だね～」

ゆな「そうだね～」

私、榎本るみ。
親友の吉岡ゆなと下校中。

最近、雨が続いていて、
遊べなくて困るな。

雨は、濡れるしキライ。

ゆな「あれ??
あそこに
人倒れてない!?」

こんな雨なのに、
人が倒れている。

・・・イケメンの男子だ。

きゅんとした。

我に返り、大事なことを
思いだした。

るみ「救急車呼ぼっ！」

私は急いで
救急車を呼んだ。

すぐに来て、
救急隊の人が運んだ。

救急隊「お１人、
同行してくれません？」

２人で顔を見合せる。

通報したのは私。

発見したのはゆな。

ゆな「この子が
通報したんで、
この子で！」

ゆなは、
病院がキライだ。

不安になるらしい。

るみ「えぇー？　私？」

行きたくなかった。
このままなくなったら
悲しいから。

でも、人助けって
良いことだし・・・

るみ「はい、行きます」

急いで、救急車に乗った。

・＊。・　病院着　・。＊・

医師「ただの過労です」

るみ「良かったです！」

でも、身内の人は？
一応、その子の携帯に
入っていた番号で
電話をかけたけど・・・

医師「身内の方が来ないので、
病室に付き添ってあげて下さい」

るみ「はい」

この子と２人きり。

すごくドキドキする。

その時、この子は
目覚めた。

??「ここ、どこですか？」

目を覚ますと
よりカッコいい。

るみ「病院です。
あなたは疲労で
倒れたんですよ」

??「なおやって言います、
俺」

よく見ると、同じ学校の
制服だった。

このネクタイの色は、
中２だ。

１つ、先輩にあたる。

るみ「私は、るみって
いいます」

なおや先輩は微笑んで

なおや「タメでいこ。
１つしか、
年は変わらないんだから」

なおや先輩も
同じ学校だと
気づいたみたい。

なおや「学校の帰り道、
疲れて倒れたんだ、
親は共働きで
どっちも出張中だし」

るみ「そうなんだ、」

なおや「倒れた瞬間、
どうしようって思った。
病院に着いても、
ひとりぼっちだと思ったら、
寂しくなって。
でも、るみがいて良かった」

キュンとする。

これって恋ってヤツ？
一目惚れ？

なおや「よかったら、
付き合ってもらえませんか？
もっとるみといたい」

るみ「はいっ！」

それから、付き合って。
毎日が楽しいっ！

大嫌いな雨。

だけど、
君がいたおかげで
雨は素敵に見える。

雨の日、恋が降る。

＊ｅｎｄ＊