いつのまにかの想い

CAST榎本 月海榎本 月海

作者:るり

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.07.22

「準備はいぃ??
行くよぉーーーッ!?」





「「さぁーんッッ!」」





「「にーぃッッ!!」」





「「いぃーーーちッ」」





「「そぉーれッッ!!」」





ポ、ポ、ポ、ポーーーーーーン





「「卒業おめでとう!!!!」」





様々な色が舞う。
皆のそれぞれの
ココロの色のように。





私の色はいったい
何色だろうか・・・??















*...・・・*...・・・*





「・・・み! ・・・み!」





え?? ダレ??





「ルミ! ルミ!」





あ・・・ユナか。





いまのは・・・夢か。





また見ちゃった。
卒業式のこと。





ユナ「ダイジョウブ?」





ユナはあたしの
中学生の頃からの親友。





ルミ「あ・・・ユナありがと。
はぁー・・・」





ユナ「ん~~ッ!! もうッ!
ルミったら!!
最近らしくないょッ!?」





ルミ「だって・・・」





ユナ「あー!
さてはルミ!!
遼介クンのこと?」





ルミ「う゛・・・」





ユナ「やっぱりね。
でも別に隣の校舎にいるでしょ??
同じ高校に行けただけ
良かったじゃない!」





ルミ「う~、まぁね。
・・・でも全く会えないんだもん」





遼介は、あたしの好きな人。





まぁ、好きな人って言って
良いのかも微妙なんだけどね。





それでも、いっしょにいると
すっごく楽しくって
いっしょにいた。





中学校ではずっと
同じクラスだったから
一緒が当たり前になってた。





周りから見ても
すごく仲良かったから
告白はしてなくっても
あたし達は付き合ってるようなものだと
思ってた。





でも、それはあたしの勘違い。





中学を卒業して
高校生になったら
全く会えなくなって
忘れられてるのかも
・・・って思っちゃうくらい。





やっぱり告白しないと
ダメなんだなぁって思ったけど
今までの感じだと
とてもじゃないけど
あたしは告白するようなキャラじゃない。





ルミ「はぁ~・・・」





ユナ「あ、もうそろそろ
委員会行かなきゃじゃん!
やばッ。
ルミも気分切り替えて
委員会行かなきゃ!
あ・・・もしかしたら
遼介クンいるかもよ~??」





ルミ「え・・・まさかぁ。
いないょ、きっと」





今日は、高校生初めての
委員会だから
まだメンバーは
わかんないんだぁ。





でも、そぅだよね。





高校デビューするって
決めてたんだから。





気分切り替えて
委員会頑張らなきゃ!





ほんと、ユナの
言うとおりだよ・・・

















――――― 委員会 ―――――





ルミ「ココかなぁ・・・」





ガラッ!





ザワザワガヤガヤ
ぐるっとみまわしたら・・・





ルミ「・・・やっぱりね」





うん、
やっぱりいないや。
期待してたけど。





せっかく高校
おなじだったのになぁ。





高校生になったら
遼介ともっとなかよくなって
今までとは違う関係になれるかなって
ちょっと期待してたのになぁ・・・





でもそんなの
あたしの夢だもんね。
はぁ~・・・





「あいたいなぁ・・・」





「ダレに???」





え?
そうささやかれたかと
思った瞬間。





グイッ!!!
ンンンッ!!??





口をふさがれて
引っ張られた。





「んん!! んんんん!! ん~~」





??「しッ! 静かにして。
悪いけど今日はサボり。
連帯でね」





そう言って笑ったのは
アイツだった。





ぱっ。





やっと息ができる
ふう~~。





って、そんな場合じゃないッッ。





「遼介ぇ・・・」





そう。遼介だった。





久しぶりに会えた。





ずっと会いたかった。





遼介、遼介、遼介
ほんのちょっとの間なのに
ずぅっと会ってなかったみたい。





遼介「久しぶり、ルミ」





ルミ「・・・何?」





久しぶりに会えたのに
ふてくされちゃうあたし。





遼介「誰に会いたいの?笑」





遼介だもん。
ずっと遼介に会いたかったもん。





なんでか、会えたことが
すっごくすっごくうれしい。





でも、素直になれないあたし。





ルミ「う、うるさいなぁ」





遼介「オレはルミに
ずっと会いたかったな」





あたしは、ずっとずっと
遼介に会いたかったよ。





って、え??





ルミ「え、遼介今なんて??」





遼介「えーだからぁ。
ルミにずっと会いたかったって
いってるの」





ルミ「・・・・・・」





ポロリ、ポロポロ。





ほっぺを伝って
いままであたしが
温めてきたキモチが
しずくとなって流れ出す。





遼介「え? 何泣いてんだよ。
なんか悪りぃことした?
あ、連帯で委員会サボったのが
悪かった?
ごめんホント。
だから泣かないで」





ぎゅッッ





ルミ「!!!」





遼介「・・・悪いけど
このまま聞いて。
あのさ、オレいつのまにか
ルミと一緒が当たり前で、
ずっとこのままでいられるなんて
おもってたんだ」





なんでだろう。





中学生の時みたいに
遼介のこと
からかったりできない。
なんにもいえない。





遼介「・・・好き。
好きだよ。ルミ」





ルミ「あたしも・・・
あたしも遼介のことが
好きになってて
一緒が当たり前になってて・・・
でも会えなくなって・・・
好き・・・、好き!
遼介のことが好き!
これからも・・・
一緒にいてくれる??」





遼介「当たり前でしょ??
ルミのカレシなんだから」





・・・・・・CHU///







☆Happy END☆

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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