音楽がくれた幸せ。

CAST星名ハルハ

作者：まかろん

2025.02.22

星名ハルハだよ。
ニコラ学園に通う中３です。

私は作詞作曲をしていて・・・

曲ができあがると
ニコラ橋に行って
路上ライブしてるんです!!

それがすーっごい
楽しいの（ハート）

みんなが
笑顔になってくれて・・・

――――　朝の教室　――――

ハルハ「ここの歌詞は
こうしたほうがいいかな・・・・・・
ぶつくさぶつくさ」

？「おーいっ!!
独り言なんかいって
だいじょうぶか？」

バッ!!

私は作詞ノートを
すぐにかくした。

そうです、このことは
誰にも言ってないのです苦笑

ハルハ「独り言なんか言ってません!!」

この男子は
隣の席の小澤テルノスケ。

成績もよくて
運動神経もいいんだけど・・・
１つ問題が・・・

それは!!
かなりうるさい。
ということです笑

テルノスケ「そのノートなに？」

ハルハ「か、関係ない!!」

テルノスケ「別に教えてくれたって
いいじゃねーかよー」

ハルハ「はぁ・・・
この席、本当っ!!
つかれるわ！」

テルノスケ「まぁまぁ、
そんなこと言うなって。ニコッ」

ドキッ。

私はいきなり
胸が苦しくなった。

こんなこと
一度もなかったのに・・・

テルノスケ「おーいっ、
だいじょうぶか？」

ドキッ。

ハルハ「なんか・・・
胸が苦しくて・・・」

テルノスケ「え・・・？
それって・・・告白!?」

ハルハ「はぁー!?　そうじゃなくて！
テルノスケといると、
胸がギューッッて苦しくなる」

テルノスケ「それ、俺のことが
好きってこと？」

私はビックリしすぎて
言葉が出なかった・・・

それから１週間、
テルノスケとも話さなかった。

――――　ハルハ家　――――

ハルハ「あぁー・・・
もうどうしよう。
こんなときに限って
歌詞が浮かんでくる涙」

その歌詞は・・・

――――――――――――――
君のこと思うと
胸が苦しくて

君のこと思うと
君に会いたくなって

いつもそばにいてくれたから
気づかなかった

君のことがいつのまにか
大好きになってた

君といられて
君と笑いあって・・・

そんな毎日が
あたりまえに感じてた

でも、気づいたんだ

君といられるのが奇跡で
君と笑いあってるのが
奇跡ってことを
――――――――――――――

ハルハ「はぁ・・・
こんな歌詞かいたって
テルノスケには見せられない。
あーー!!　そうだ。
この曲をニコラ橋で・・・」

私はギターと歌詞ノートを持って
ニコラ橋へと向かった・・・

私がいつも演奏してるところに、
テルノスケと女の子が
楽しそうに笑顔でいた・・・

涙がこぼれた・・・

くやしい。苦しい。

でも私はテルノスケに
聴いてもらえるように、
最後の路上ライブだと
身をひきしめて歌った。

聴いてくれた人は
すっごく笑顔になっていた。

『すごい!!　天才だ!!』
という声も聞こえてきた・・・

聴いてくれた人のなかには
テルノスケがいた。

私の近くによってきた。

テルノスケ「ハルハすげぇな!!」

私は泣きながら
こう言った。

ハルハ「お幸せに・・・」

私は前を向いて歩いた。

後ろをふり返らずに
前だけをみて歩いた。

テルノスケ「ちょっ!!　待てよ!!」

ハルハ「なに・・・」

テルノスケ「さっきのやつには
確かに告白されたけど、
俺が好きなのはお前だよ？」

ハルハ「えっ・・・？」

テルノスケ「だから!!
俺が好きなのは、お前・・・
この１週間話してなかったから
すごい辛かった・・・」

ハルハ「バカ!!
私のほうが何千倍も
辛かったんだから。
あと今の曲・・・
テルノスケへの曲だから」

私とテルノスケは
見つめあった。

そして同時に、

「大好きだよ（ハート）」

そう言った。

＊ＥＮＤ＊