補習と本音

CAST星名ハルハ星名ハルハ

作者:まんじつ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.06.28

放課後、
やけに暑い教室。





窓がたくさんあって
風とゆうメリットと
日差しというデメリットが重なる
何とも言えない空間。





そして、もう日が暮れようか
暮れまいか悩んでるこの時間に





私、星名ハルハは、そこにいた。





絶対いいことじゃない。





わかってる、
夏休み前だもん。





少し前の自分を怒るように
ほっぺをぷくっと膨らませ、
1人待っていた。





それからまもなく
担任がやってきた。





ピラっと1枚の紙が
配られたと思いきや、予想通り。





いや、予想もしたくない言葉が
目に見えてきた。





「夏休み補習スケジュール」





せめて、こんなシンプルではなく
ビックリマークなどの
心が和らぐものを
入れてくれればいいのに。





そんな気も知らない
印刷の文字は、
今の私の心に刺さってくる。





絶望の静寂を破るよう
担任は口を開いた。





担任「ハルハさん。
プリントから分かるように
ハルハさんのテスト、少し厳しいの、。
このまんまじゃ
私立も視野に入れないと、
その私立さえ危ないかもなの」





ハルハ「えっ」





この2年間、確かに私は
のーんびりゆーっくり
先のことは何にも考えず
生きてきた。





中2だけど、もう進路か。





そういえばそんなことも
言っていたな。





でも私は今、ニコラモデルで、
そっから女優と
出川ガールになりたいから、
学歴っているのかな?





担任「あっ。でも
1人ってわけじゃないからね」





カララっ。





少しの風が
音と共に舞ってきた。





ハルハ「蓮くん!
もしかして、
補習って蓮くんも??」





蓮「うん。
え、ハルハもなの?」





ハルハ「うん? そだけど」





蓮「よかった~。
ハルハなら喋れるー。
変な女子じゃなくて
良かった!」





変な女子っていうのは
サラッと失礼発言
極まりないけど





自分だけ
特別扱いされたのは
いいかな。





ふふん、と嬉し楽しの補習が
ここからスタートした。













☆○☆○☆○☆○☆○☆○☆○☆○☆





時は飛んで、夏休み2日目。





補習は嫌だけど
蓮くんは仲良いから
まあいいか。





蓮くんこと、内田蓮は
周囲からイケメンとか普通とか。





まあまあ、悪くはない、と
私も思う。





ハンディファンを片手に
玄関をあけ、
眩(まばゆ)い光へと
飛び込んでいった。





まあ、外のことなんだけど。













☆○☆○☆○☆○☆○☆○☆○☆○☆





ハルハ「あっづ~」





息も絶え絶え
教室に行くと、、





何やら。こしょこしょと声が、





ハルハ「蓮くん??」





こっそりひとりごつ。





耳を澄まして
その内容を聞く。





蓮「ハルハと一緒か。嬉しいな」





えっ?!





蓮「なんて言おう。
おっ、おはよう?
でいいかな」





いつもは自然な蓮くんが
別人に見えるほど。





蓮「あとは、、好きですかな」





はぇぇ!!?
どっどゆっ!?!





で、でもまぁいいや。





私の夢は女優で、
演技は完璧。





おまけに
出川ガールとしての明るさで
見逃すもん!





蓮くんの言葉に
どう反応するか40%で
「ドキドキ」してる自分が
60%いた。





そんなある夏の1日だった。







*end*

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