恐怖の席替え、気になるアイツ

CAST星名ハルハ星名ハルハ

作者:ひよこ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.30

わたし、星名ハルハには
好きな人がいる。





それは、同じクラスのハルトだ。





ハルトと隣の席になってから、
授業中にこっそりメモを回したり、
教科書を見合ったりと
毎日楽しく充実した日々を
送っている。





しかし、そんなわたしたちの関係を
よく思わない人がいた。





同じクラスで、学年1かわいいと
噂されているふたばちゃんだ。





多分ふたばちゃんも
ハルトのことが好きで、
ハルトと仲良くしているわたしに、
しょっちゅう嫌がらせをしてくる。





今日も、委員会のことで話しかけたら
無視をされた。





わたしは仲良くしたいと
思っているのに・・・





ある日、先生は
わたしが最も恐れていたことを
口にした。





「そろそろ、席替えをしても
いいんじゃないか?」





真っ先に反応したのは
ふたばちゃんだった。





「やりたいです!」





他にも賛成の人が多く、
とうとうやることに
決定してしまった。





そのとき、ハルトが
サッとメモを渡してきた。





このやりとりも最後だと思うと
悲しかったが、
急いであけてみると
そこには





「次、隣の席になったとき、
伝えたいことがある」





とだけ書いてあった。





気になってハルトの方を見ると、
もうすでに席替えのくじを
引きに行っていた。





(次、隣になんて
いつなれるんだろう・・・)





気持ちが落ち込んだまま
わたしもくじを引き、
恐る恐る番号を見てみると・・・





最初は自分の目が
信じられなかったが、
確かにハルトの隣の席の番号が
そこに書いてあった。





驚き、わたしはすぐに
ハルトのそばに駆け寄った。





ハルトは満面の笑みで、





「やったぁ!
ハルハの隣になれるように
祈ってたんだ!」
と言った。





それを聞いてうれしかったが
恥ずかしくもあり、
照れ隠しでさっき気になったことを
聞いた。





「それで、メモに書いてた
伝えたいことってなんだったの?」





そう言うとハルトは
真っ赤になり、





「ここで言うのは恥ずかしいけど・・・
ハルハの笑顔がずっと好きでした!
オレと付き合ってくだい!」





と大声で叫んだ。





驚いたが、これ以上ないくらい
幸せな気持ちになり、
わたしも負けずに叫び返した。





「わたしも、
ハルトのことが好き!!」







*end*

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