勘違い恋

CAST星名ハルハ

作者：マンナン

2024.07.28

「俺、お前が好きだ。
付き合って欲しい」

私、ハルハ。

今、幼なじみの
輝之介に告白された。

ハルハ「今まで、輝之介のこと、
そういう風に見たことが
なかったから・・・
少し考えさせて？」

輝之介「分かった」

――　数日後　――

私は、心友のヒヨリと
帰っていた。

ハルハ「あっ！
教室に忘れ物した！
ヒヨリ、先に帰ってて」

ヒヨリ「へーい」

――　教室　――

あれ？
誰かいる。

教室のドアを開けると、
そこには・・・

輝之介と学校１の美女、
ひめちゃんこと青山ヒメノが
抱き合っている姿があった。

ハルハ「えっ・・・」

輝之介は私に気づくと、
慌ててひめちゃんを
突き放した。

輝之介「ハルハ、
これは違う！」

私は、そんな輝之介の
言葉も聞かず、
教室を勢いよく飛び出した。

そりゃ、
そうだよね。

私なんかより、
ひめちゃんの方が
可愛いから。

ひめちゃんの方が
優しいから。

・・・私、泣いてる？
なんで？

分かった。

私、知らないうちに
輝之介のこと、
好きになってたんだ・・・

――　次の日　――

ハァ・・・

輝之介に
会いたくないなぁー。

輝之介「ハルハ・・・
昨日のことなんだけど」

なんで、
こういう時に
来るのかなぁ（怒）

ハルハ「あぁー。
昨日のことなら
気にしてないよ。
あと、告白のこと、
お断りします。
ひめちゃんと幸せにね！」

私は笑顔を引きつらせ、
走って逃げた。

輝之介が「待て！」
って言ってるのも
無視して。

なんで、
「幸せにね」なんか
言ったんだろう。

ホントは、
幸せになんて
なって欲しくない。

ヒヨリ「ハルハ、おはよー！
ってか、なんで泣いてんの？
なんかあった？」

ハルハ「ヒヨリ・・・うぇーん。
あのね、私ね、輝之介が
好きだって気づいたの。
でも、輝之介ね、ひめちゃんと
付き合うかもしれないの。
うぇーん！」

ヒヨリ「じゃあ、
告ればいいじゃん？」

ハルハ「もう、遅いよ。
輝之介に幸せにって
言っちゃった」

ヒヨリ「そっか。
でも一応気持ちだけ、
伝えてみれば？」

ハルハ「そうだよね。
頑張ってみる！
ありがとね、ヒヨリ！」

ヒヨリ「よかった。元気出て」

――　放課後　――

私は、輝之介を
教室に呼び出した。

輝之介「何？　話って？」

ハルハ「あのね、朝はゴメン。
走って逃げたりして。
私、告白断ったの後悔してるの。
輝之介が好きだから」

輝之介「じゃあなんで、
告白断ったんだよ？」

ハルハ「輝之介が
ひめちゃんのこと、
好きだって知っちゃったから」

輝之介「何言ってんだ、お前」

ハルハ「えっ？」

輝之介「俺、青山のこと、
１ミリも好きじゃないし」

ハルハ「じゃあなんで、この前
抱き合ってたのよ！」

輝之介「それは・・・」

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輝之介「なんだ？　話って？」

ヒメノ「急に呼び出してゴメンね。
私、輝之介君のことが好きなの。
付き合ってもらえないかな？」

輝之介「ゴメン。
俺、好きな奴いるから。
そいつにはもう、
告白してある」

ヒメノ「ハルハちゃんでしょ？」

輝之介「あぁ」

ヒメノ「何でハルハちゃんなのよ！
もっと私をちゃんと見て！」

そう言って、
青山が抱きついてきた。

そこに、ハルハがきた。

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ハルハ「えっ・・・」

輝之介「ってわけだ」

ハルハ「じゃあ、
私の勘違いってこと？」

輝之介「そういうことだ」

ハルハ「・・・よかったぁー。
輝之介がひめちゃんのこと
好きじゃなくて。
ひめちゃんと
両想いじゃなくて。（泣）」

輝之介「分かったから、
もう泣くな」

ハルハ（泣）

輝之介「もう１回言うからな。
俺、お前が好きだ。
俺と付き合って欲しい」

ハルハ「はい！」

ｃｈｕ

ヒヨリ「これからも２人は
ラブラブな毎日を
過ごしましたとさ。
めでたし、めでたし♪」

happy end＊