ひとつのメモから始まる恋物語

CAST林美央子

作者：まかろん

2024.01.13

「あ、今日もいる」

見つけた瞬間、
胸がトクンとなった。

彼を見つけるのはなぜか
習慣になっている。

そんな彼の名前は、
犬飼タイヨウ。

偶然、彼の友達と
駅のホームで話しているのを
たまたま聞いた。

なぜか私は、そんな彼を
見つめてしまうのである。

そういう私の名前は
林ミオコ。
ごく普通の中学３年生です。

彼と私は一緒の
電車通学です。

時間帯も一緒で。

ガタンゴトン

ミオコ（はぁ・・・
今日もかっこいい・・
って、ん？）

ペラッ

ミオコ「なにこれ？」

それは、小さく
折りたたまれたメモだった。

今返そうか、
いや、学校も違うし・・・
とあたふたしているうちに
ドアが閉まってしまった。

ミオコ（あーー！
自分のバカ！
すぐに返せば・・・）

このメモは
明日彼に渡そう。

と学校に行った、
その時だった。

なぜか私は
メモを開いていた。

ミオコ「え・・・？」

そこには・・・

───────────────
───
このメモを拾ったあなたへ

好きです。
付き合ってください。

??より
───
───────────────

なにこれ・・・これ、
見てはいけなかった感じかな？

でも、明日
頑張って渡そう。

・＊。・　学校　・。＊・

コハナ「おはよー！」

ミオコ「おはよう」

コハナ「ねぇ～聞いて～
最近ウチの彼氏がさ～
ちょーし悪くてさ～」

ミオコ「また彼氏の話？
私は恋愛相談は興味ないよ～」

コハナ「え～！
でもミオコしか
唯一話せる友達いないんだよ～！」

ミオコ「分かりましたよ～」

コハナ「そういうミオコは
彼氏とか興味ないの～？」

ミオコ「こんな私に
彼氏とか似合うと思う？」

コハナ「絶対似合うよ！
私的には」

ミオコ「そうかな～」

・＊　放課後、駅のホームにて　＊・

ミオコ「このメモどうしよう・・」

そう考えているうちに、
彼がエスカレーターから
上ってきたのが見えた。

どうしよ～
ここで渡す？

いや、でも・・・
うーん。

そうこうしているうちに
なぜか彼が私の隣に立っていた。

よし、ここで渡して
スッキリしてしまおう。

ミオコ「あ、あの・・・
ちょっといいかな。
話してもいいですか？」

タイヨウ「ん？　どうした？」

ミオコ「実は今日、朝の電車で
あなたのズボンのポケットから
このメモが落ちてたんです。
それで、偶然中が
見えてしまったんです・・！
ほんとにごめんなさい!!」

タイヨウ「え？
あぁ～～そのメモか。
本当に見ちゃったの？」

ミオコ「ごめんなさい！
こんな私、最低ですよね・・・」

タイヨウ「いや、全然違見られても
大丈夫だし///」

ミオコ「へ？」

タイヨウ「それにこのメモ、
あなたに渡そうと思って
書いたんだ」

ミオコ「え？　私・・・？」

タイヨウ「いつも電車一緒だし、
時間帯も一緒だから、
毎日見てたらなぜか気になっちゃって。
それで好きになっちゃったんだよね」

ミオコ「嘘・・・・本当ですか？」

タイヨウ「ちなみになんだけど
あなたの名前は？」

ミオコ「えっと・・・
林ミオコです」

タイヨウ「ミオコ・・・
いい名前だね」

ミオコ「いえ、
ありがとうございます」

タイヨウ「俺達、付き合う？」

ミオコ「えっと・・
私で本当にいいんですか・・？」

タイヨウ「もちろんだよ。
これから先、ずっとミオコしか
見ないから、
あとタメ口でいいし、
連絡先も交換しよ」

ミオコ「なら・・・・
付き合ってもいい・・よ・・////」

タイヨウ「やば、
ミオコのタメ口
可愛すぎるんだけど///」

ミオコ「もう！
そういうのやめてよ～！」

タイヨウ「（笑）ごめんごめん。
じゃあこれからよろしくね。
ミオコ」

ミオコ「こちらこそだよ！
・・タイヨウ君」

ひとつのメモをきっかけに、
なんと付き合えました！

・・他校の彼氏だけどね？

～HAPPY End～