片想い通学路

CAST林 美央子林 美央子

作者:おっりょー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.10.05

・君は私の気持ちなんて知らない。





・君は俺のことなんて知らない。





・・届いてこの気持ち。









*・*・・・*・・・*・*





私は、林ミオコ!





ニコラ学園に通う
中学3年生。





今、学校にむかって
歩いている。





いつもと変わらない通学路。





でも違うことが1つ。





君が前を歩いているってこと。





中学2年生からの片想い。





なぜこの人のことが
好きになったかというと・・・





こんなことがあったから。















―― 1年前(冬) ――





ミオコ「お母さん
行って来まーす!」





母「行ってらっしゃいー」





パンをくわえながら
玄関をとびだす。





あーやばい
遅刻しちゃうよ!
急げ急げ!





家からとびだして
しばらく走ってた時だった。





あわててかばんのチャックを
閉め忘れてた・・・





バッサー!!





鞄の中に入ってた教科書が
とびだした。





ミオコ「あー最悪!」





こんな遅刻しそうな時に~!





?「大丈夫?(爆笑)」





と笑いながら
教科書を拾ってくれる
知らない人。





ミオコ「大丈夫じゃないですよ!
でも、ありがとうございます!」





?「気をつけてね!
じゃ!」





と、走って行ってしまった。





今の人、優しかったな。





しかもかっこよかったし。





なんか笑ってたけど。

















*・*・・・*・・・*・*





そうこれが、始まり。





今から思うと
一目惚れだったんだなって。





あー、今日も
かっこいいな。





あれきり1度も
喋ってなくて・・・





名前も学校も
知らないまま。





眺めてるのが精一杯。





そんなことを思いながら
歩いているときだった。





何これ?





そこには
鍵が落ちていた。





紙が巻き付けてある。





一応拾って
手紙を広げてみた。





―――――――――――――――――――――――――
この手紙を拾ったあなたへ

この手紙は片想いを
両想いに変えるための手紙です。
この鍵をあなたの好きな人に渡してください。
この手紙と一緒に。
そしてあなた自身が書いた手紙も一緒に。
そうすることを願って。
            魔法の妖精より
―――――――――――――――――――――――――





―――――――――――――――――――――――――――
僕の想いを伝えたいあなたへ

急で驚くかもそれませんが、
1度あなたと僕は会っていて
その時に僕は君のことを好きになってしまいました。
こんな形でしか気持ちを伝えることができないのを
許してください。
あなたのことが好きです。
              リョウスケより
―――――――――――――――――――――――――――





っえ?
リョウスケって誰だろう?





冗談だよね?





でも一応持っておこう。





そうだ!
ミアンに相談しよ!





あっ、こんなことやってる
場合じゃなかった!





学校行かなくちゃ!

















― 学校 ―





ミオコ「おはよう!」





ミアン「おはよう!」





この子は、川原ミアン。
可愛くて頼りになる
自慢の親友です!





ミオコ「朝からあれなんだけどさ、
相談したいことがあるの」





ミアン「私でよかったら
何でも聞くよ」





ミオコ「この鍵拾ったんだけど・・・
かくかくしかじかで・・・
どう思う?」





ミアン「それ知ってるよ!
それは魔法の鍵。
必ず両想いになれるっていう。
結構有名な話だよ?!」





ミオコ「っえ! そうなんだ、!」





ミアン「そう!
みんなその鍵が回ってくるのを
待ってるんだよ~。
ミオコいいなぁ~」





ミオコ「じゃ、ラッキー」





本当なんだ。この話。





明日早速この鍵を
あの人に渡そう、





手紙と一緒に。





授業中にこっそり
書いたんだ。手紙。





―――――――――――――――――――――
私の想いを伝えたいあなたへ

私をある日笑いながら助けてくれた
あなたのことが好きです。
多分一目惚れだったんだと思います。
あなたは私のこと覚えていないと思うけど
私はずっとあなたのことが好きです。
             ミオコより
―――――――――――――――――――――

















― 翌日 ―





よし!
鍵に手紙つけて渡そう!





って言っても
渡すんじゃなくて
おいておくだけなんだけど・・・





今日はいつもより早く起きて
君より早くあの通学路に行く。





あー緊張するなぁ・・・





ただいま待ち伏せ中。





あっ、来た!





よし、
ここに置いておこう・・・





拾ってくれますように。





そう願いをこめて学校へ。

















― 学校 ―





ミオコ「ミアンー! あの手紙
あの人に渡したよー!」





ミアン「すごいじゃん!」





ミオコ「拾ってくれれば
いいんだけど・・・」





ミアンにはあの人のこと言ってて、
応援してくれてるんだ。





ミアン「大丈夫だって!」

















― 放課後(家)―





ミオコ「拾ってくれますように!」





誰もいない部屋で
大きな声で言ってみた。





?「ミオコちゃん、あなたの恋を
叶えてあげましょう」





ミオコ「っえ誰々? どこ?」





?「ここよ、ここ」





ミオコ「あー!」





?「私は恋の妖精ふたば、
そして私のパートナーのたいよう」





ミオコ「あの・・・あの鍵って
私の好きな人が拾ってくれたかとか
分かりますか?」





ふたば「えぇ、拾ってくれたわよ」





たいよう「まさかこんな、ことが
おこるとわね」





ふたば「しー!」





ミオコ「それじゃ、よかった・・・」





ふたば「あなたは本当に
彼のことが好きなのね」





たいよう「俺もおなじぐらい
ふたばのこと好きだよ」





ふたば「ありがとう」





ミオコ「あの・・・」





ふたば「まぁとりあえず、
ミオコちゃんにとって
いいことがおこるってこと」





たいよう「俺たちにまかせておけ!」





ミオコ「はっはい・・・」

















― 翌日 ―





朝、目覚めていつも通り
あの通学路に行く。





あれ?
君がいない。





なっなんで?





恋、叶えてくれるって
言ったじゃん。





もうこのことで頭いっぱいで、
いつの間にか学校についていた。





半泣きで教室に
入っていった。





ミアン「どうしたのー!
ミオコ!」





ミオコ「いなくなってたんだ」





ミアン「誰が?」





ミオコ「あの人」





ミアン「風邪でも引いたんだよ、
きっと! ね?!」





ミオコ「うん・・・」





ガラガラー





先「皆、席に着けー」





~席に着く生徒たち





先「えっとHRを始める前に
転校生を紹介したいと思います」





ミアン「もしかしたら
あの人かも」





ミオコ「それないよ?!
ありえないって」





先「八神入って来て」





?「うわぁ~、イケメン!」





?「私、一目惚れしたかも」





リョウスケ「えっと・・・
八神リョウスケです。
前まで隣の中学校でした。
宜しくお願いします」





えっ嘘だ。まさか。





先「席は林の隣、空いてるな。
そこ座って」





リョウスケ「はい」





ミアン「この人でしょ?(こそっと)」





ミオコ「うっ、うん」





リョウスケ「また会ったね(ニコッ)」





ミオコ「あっ、うん//」





?「っえ2人知り合い?
ずる~い」





ミアン「いいじゃん、いいじゃん!」





ミオコ「あの・・・放課後
教室で待っててもらっても
いいですか?」





リョウスケ「いいよ」





ミアン「2人とも素直にね!(笑)」

















― 放課後(教室) ―





教室に2人きりだ。





あの手紙の差出人は
リョウスケって人からだった。





今目の前にいるリョウスケ君と
同じ人なのかな?





リョウスケ「あのさ・・・
ずっと前から好きでした!」





ミオコ「私もずっと前から
好きでした!」





リョウスケ「あの手紙の差出人の
ミオコちゃんだよね?」





ミオコ「そうだよ。
リョウスケ君もそうだよね?」





リョウスケ「うん」





ミオコ「叶わないって思ってたんだ」





リョウスケ「俺も。でも叶った。
だから・・・
俺と付き合ってください!」





ミオコ「うん! 大好きだよ!」





ふたば「恋が叶って
よかったわね」





たいよう「一安心だ」





ミアン「おめでとう!」





こうして私達の恋は
結ばれました。





あの妖精達に
感謝しなくちゃね!





次この鍵を手にするのは
誰でしょう?





そこの恋するあなただと
願って。







―END―

*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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