彼>スマホ

CAST凛美凛美

作者:ちぃ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.04.21

?「・・・ちゃん。
ねぇ、お姉ちゃんってば!」





突然の大声に、
私、リミはスマホから
目を離した。





リミ「なによ」





シャノン「せっかく
公園に来たんだから、
3人で遊ぼうよ!」





ナツミ「スマホばっかり
してないでさ」





ナツミとシャノンは、
私の妹。





ナツミは
中学2年生で、
シャノンは
小学6年生。





ちなみに
私は高1だ。





シャノン「鬼ごっこする?」





ナツミ「いいね!
お姉ちゃんも、
やろうよ~」





リミ「ん~、
2人でやれば~?」





シャノン「・・・もういいもん!
お姉ちゃんは
ずっとそこで
スマホしてれば
いいじゃん!」





ナツミ「そうよ!
スマホしすぎて太って、
レンくんに嫌われても
知らないからね!」





2人が帰ってから、
静かにスマホできると
思う一方で、
ナツミが言った言葉が、
頭から離れなかった。





レン。
高校に入ってから
初めてできた、
私の彼氏・・・





って、最近
つき合い始めた
ばかりなんだけどね。





太るのはやだけど、
レンに嫌われるのは
もっといやだな・・・













・*。・ ・ ・*。・
 数日後
 レンとカフェで
・*。・ ・ ・*。・





レン「先に席に
座ってていいよ。
飲み物、
注文しておくから」





リミ「ありがとう!」





ちょっと
混んでるけど、
席発見!





はあ~。
歩き疲れた。
スマホしよっと。





レン「・・・」





気がつくと、
レンが目の前に
座っていた。





スマホしてて、
全然気づかなかった。





リミ「・・・あっ、
飲み物ありがとう」





レン「あの、
おれとスマホ、
どっちが大切・・・?」





リミ「えっ」





レン「・・・ご、ごめん。
せっかく出かけて
きたんだし、楽しもう」





リミ「・・・うん」





なんだか気まずく
なってしまった。





その様子を、同じ店内で
見守る姿が――――





シャノン「お姉ちゃん、
彼氏とデート中に
スマホとか、
ちょっとやばいね」





ナツミ「うんうん。
これは、妹の出番では・・・
題して、“お出むかえ作戦”!」













・*。・ ・ ・*。・
 数日後の
 学校の帰り道
・*。・ ・ ・*。・






あの後、なんか
気まずくて、
レンとあんまり
話せてない。





はぁぁ。





ガチャ
(家のドアを開けた音)





シャノン・ナツミ
「お姉ちゃん
おかえり~!!」





リミ「うわあああ!
び、びっくりしたー!」





シャノン「はいっ、
お姉ちゃん、
まずは洗面所へゴー!」





ナツミ「手を洗うときに
水がはねて
こわれちゃいけないから、
この大切なおスマホは
回収させていただきまーす!」





リミ「ちょっとなによ!」





シャノン「はいっ、
1・2・1・2」





ナツミ「この電車は
洗面所行きでーす」





2人の妹に
連行される私。
幼稚園児かよっ!





リミ「手、洗ったから
スマホ返して」





シャノン「あっそうだ。
宿題分からないんだった!
リミお姉ちゃん、
宿題教えて!
ね? ね?」





リミ「ナツミに
教えてもらえば
いいでしょ!」





そのとたん、2人が
急に悪魔になった。





ナツミ悪魔「お姉ちゃ~ん?
もしかして、レンくんに
嫌われたいのかしらあ~?」





リミ「い、いや・・・」





シャノン悪魔
「そんなわけないよね~?
てことで、
宿題教えてっ!」





急に悪魔になったり、
笑顔になったり、
怖いんですけど~!!
かわいいからって・・・





ナツミ「シャノンの
宿題が終わったら、
さんぽにいこうよ!
ね、お姉ちゃん?」













・*。・ 夜10時 ・。*・





つ・か・れ・たー!
こき使われて、
いつもならスマホしながら
ゴロゴロするけど、
今はもう寝たい。





おやすみ・・・













・*。・ 次の日の帰り道 ・。*・





ガチャ。





シャノン・ナツミ
「お姉ちゃん、
おかえり~!!」





またか・・・













・*。・ 次の日 ・。*・





ガチャ。





シャノン・ナツミ
「おかえり、
お姉ちゃん!」





はああああ・・・













・*。・ 次の日も ・。*・





ガチャ。





シャノン・ナツミ
「おかえ・・・」





リミ「もうわかってるわっっっ!」





それから毎日、
2人のお出むかえ作戦は
続いた。





最初はいやだったけど、
3人でさんぽに行ったり、
お菓子づくりしたりするのは、
意外と楽しかった。





スマホの使用時間も、
自然と減っていった。





一方で、レンとは
あの日以来、ほとんど
話せていなかった。













・*。・ ・ ・*。・
 最初のお出むかえから
 1ヶ月後
・*。・ ・ ・*。・





ガチャ。





リミ「ただいまー・・・
って、あれ?」





いつもは
出むかえてくる
2人の姿がない。





いつも通り手を洗って
リビングに行くと、
つくえの上に、メッセージが。





・。・。・。・。・。・。・。・。
お姉ちゃんへ

今日は2人で
出かけてまーす。
レンくんとデートするなら、
今のうち!

    ナツミ、シャノンより
・。・。・。・。・。・。・。・。





レンか・・・
2人には言ってないけど、
そういえばあの日、
私がスマホして気まずく
なっちゃったんだよな。





あれ?
そういえば、レンは
すぐにあやまってくれたけど、
私はあやまってないじゃん!





レンとのLINEを
久しぶりに開いて
ごめんと打ちかけて、
やめた。





スマホに依存して
ばかりいるのは、
もうやめよう。





ごめんのかわりに、
「公園にきてください」
と打った。













・*。・ 公園で ・。*・





レン「あっリミ!」





リミ「レン!
あの・・・私、
あやまってないことに
気づいて。
このあいだせっかく
2人で出かけたのに。
スマホばっかりしてて
本当に、ごめ・・・」





急に、レンの手が
のびてきて
私のほっぺを
ギュッとつまんだ。





ドキッ。





レン「そんなの、
どうだっていいよ。
それよりさ、今は・・・
おれとスマホ、
どっちが大切?」





リミ「へ、ははひて
(手、はなして)」





レン「あ、そうだった」





リミ「・・・レンの方が、
100倍好き!」





レン「いや、おれは
リミのこと、
100000000倍
好きだよ」





ぎゅーっ。
レンに抱きつく。





レン「前よりも、
かわいくなったね」





リミ「お出むかえ作戦で
スマホから
少し離れたおかげかな」





レン「お出むかえ・・・
なに?」





リミ「ううん。
なんでもない!」





レン「え、気になる~」







すべり台のかげで――――





ナツミ・シャノン
「作戦、大成功!」





リミ「スマホよりも
楽しいことは
たくさんあるって
気づいたんだ。
だからこれからも、
よろしくね!」





レン「うん!」







*end*

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