絶対合格物語

CAST関谷 瑠紀関谷 瑠紀

作者:にこにこ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.12.23

受験の迫る中3たちは、
いつでもどこでもお勉強。





朝は早起きが当たり前、
帰ってきてから
全てお勉強。





土日は
出かけていられない。





そんな毎日を送る中に
1人、焦っている子がいた。





それは――――――私。







ルキ「うわぁぁん!!
お母さん、
ニコ学合格できるか
曖昧だってぇ~」





泣きそうになりながら
母に迫ると、





母「もっと努力しなきゃ
いけないってことだよ」





と怒られる。





ルキ(まぁ、そりゃそうか・・・)





ニコラ学園は、
幼稚部から大学まである
国立学校。





その高等部は、
少し私にはレベルが高く、
合格圏内には
時々入るくらいの
難しいところだ。





私、頭そんなに
良いわけでもないしなぁ。





母「わめく暇があったら
勉強しなさい」





ルキ「・・・・・・はぁい」





自室に追いやられ、
勉強再開。





私は陸上競技部で、
今は仮引退しているけれど、
元から体力はある方だ。





だから、体力面では
心配がない。





の、だけれど・・・





ルキ(やる気が起きないよ・・・・・・
でも、昔からニコ学
行きたかったし、
頑張らなきゃ)





やる気と
学力面が心配だ。





でも、やるしかないから
やってる。





ニコ学以外にも、
都立と私立を
1校ずつ受験する。





でも、本命はニコ学だから、
これを乗り越えなければ
いけない。





ルキ「頑張るぞぉ~・・・」





オリゴ糖チョコを
ひとつ口に入れ、
ゴミをゴミ箱に捨て、
水を飲んで机に向かった。





机の真正面に、
[ニコラ学園高等部|国際科]と
書かれたポスターがある。





まずは英語を勉強しよう、





そう思い深呼吸をした。













・*。・ 翌日の学校 ・。*・





セナ「どういたしましてー。
じゃあばいばいっ!」





ルキ「ありがとねー!」





セナに勉強を教えて
もらっていた昼休みも、
あと3分で終わる。





偏差値62の学校を
目指しているセナ、
羨ましすぎてたまんない。





私の地頭、なんで
こんなに悪いんだろぉ・・・





ルキ「・・・はぁ・・・・・・」





今日で何回目の
ため息だろうか、





そう思いまた
ため息をつく自分を
鏡越しに睨む。





ちょちょいっと
コームで前髪を
直していると、
後ろから声がした。





ハアト「おーい、
ルキどうした?」





ルキ「ふぇあおっ」





ハアトだ。
変な声を出したことを
誤魔化すための咳まで
ため息まじりに、
へへへっ。





ルキ「えふぉっ、ぇへけっ」





ハアト「んだよ、
調子狂ってんのか?」





ルキ「まぁね。ハアトは?」





ハアト「俺は勉強魔に
取り憑かれてる笑」





ルキ「みんなそうだよ、
体が勝手に動くから」





ハアト「それな笑」





笑ったまま、
でさ、と言うハアトは、
私の肩をポンっと叩いた。





ハアト「ルキ、ニコ学
合格圏内なのか?」





ルキ「えぅぇ!?」





ハアト「ほ・ん・だ・い」





にやりとするハアトを見たら、
うまくいってる人たち全員が
憎らしく思えてくる。
あぁ、嫌だなぁ。





ルキ「ちぇ、
ギリギリですよぉーだ。
曖昧って言われたし」





ハアト「そしたら、
もっと頑張れば
良いわけだね。
行きたいんなら」





ルキ「むぅ・・・」





下を向いていると、
ハアトは再び口を開いた。





ハアト「そういえば俺、
A判定らしいんだ。
頑張ってる成果が出てるね、
って」





ルキ「やっば、
私BとC行き来してるよ?
でも倍率低い方だし大丈夫、
って、いけない!」





ハアト「へぇ。
お困りのようで」





自信満々に
ハアトが言った。
ドヤ顔つきで。





ハアト「ならさ」





ルキ「ん?」





ハアト「俺が絶対に合格させる」





ルキ「・・・・・・・えぇぇぇぇっ!!??」





はぁぁ? と言うと
女子っぽくないから、
と思って出た言葉は、
大きく響いた。





ルキ「えっちょい待って、
どゆこと?」





ハアト「ルキと俺なら
できるから。
今日から始めるよ」





ルキ「えぇ~!?」





それは突然始まった。













・*。・ 放課後の学校 ・。*・





ハアト「よーい、
スタート!」





ハアトの掛け声で、
勉強のはじまりはじまり。





教室だったら
誰かに見られて
集中できないよ、





男女1ペアだけどか
怪しすぎない?





そんなこと思う暇もなく、
はじまりはじまり。





ルキ「おっきい声
出さないでよ」





ハアト「おっきくないだろ」





ルキ「おっきいよ笑」





つい笑ってしまったが
気にしない。





変じゃない・・・
だろうし。





ハアト「で、塾の先生に
ニコ学の過去問もらって、
コピーしてきたからあげるわ」





ルキ「え、ハアトも
ニコ学第一志望なの!?」





ハアト「まぁな」





相変わらず憎らしく、
にやりと笑うハアト。





ま、頑張りましょうか。





そんな感じで、
私たちは勉強に励んだ。





ハアト「ルキ、
こんなんで
受かるのかよ笑」





ルキ「ひっどぉ~い!
からかわないで
教えてよ!」





ハアト「はいはい。
えっと、
これはな・・・」





ハアトがたまに
私のことを
からかってくるけれど、
それ以外は全て楽しかった。





笑いながら
勉強できるなんて、
夢みたい。





笑顔は絶えなかった。













*...・・・*...・・・*





そんなある日。





ルキ(あ、)





ふと思った。





ルキ(私、ハアトのこと・・・・・・)





ハアト「ん?
何かわかんなかったか?」





ルキ「い、いえっ!
大丈夫です!」





ハアト「何かあったら言えよー、
できるだけ
サポートしてやるから」





ルキ「はぁい」





できるだけ、
サポートしてやるから。





ルキ(なにそれ、
キュンとするじゃん・・・///)





やばい、
顔に出ちゃいそう。





私、恋に不慣れなのに。





にやけちゃいそうで怖い。





口角が上がるたび、
この気持ちが
本当なんだって気づく。





だって、これは初恋。





勉強会によって
恋するなんていいのかな、
そう思う時がある頃だ。





*..・・*...♪





ルキ「あ、」





頭上から音楽が流れた。





喫茶 FLYーFLY は、
6時に閉まってしまう、
開いている時間の
少ないカフェだ。





勉強会によく使っている。
閉まる10分前に、
Super flyの
「愛をこめて花束を」が流れる。





店長さんが気に入っている
一部分、
私も好きだ。





ハアト「終わっちゃうなー。
早めに出とくか」





ルキ「そうだね」





ハアトは、この後
用事があるらしい。





ハアト「じゃ、またな」





ルキ「え・・・私、
もっと一緒にいたぃ・・・・・・」





――――――はっ。





どうしよう・・・





“もっと一緒にいたい”っていう
本音を言っちゃった!!





ルキ「なんでもないっ!」





ハアト「そっか、じゃあ」





ルキ「うん、
ありがとうございましたーっ!」





それじゃ、と逃げる姿は、
どれだけ変だったか
わからない。













・*。・ 自室 ・。*・





ルキ(言っちゃった・・・・・・!)





どうしようどうしよう、
でも事実は取り消せない。





こうなったら・・・!













・*。・ 受験日当日 ・。*・





ハアト「おっ、ルキじゃん!」





ルキ「ハアト!?
いたんだ!
てか、ハアトも
ここだったの?」





ハアト「じゃなきゃ
教えねーよ」





ルキ「え、なんか嬉し・・・っ!」





え、あ、
また言っちゃった!





もう、
誤魔化すしかない。





ルキ「いや、あの、
教えてくれた人が
同じ志望校って、
なんか嬉しいっていうか・・・!」





ハアト「別に説明なんて
求めてねーよ」





ルキ「あ、そっか。
ごめん。
教えてくれてて
ありがとね。
頑張る!」





うつむきながら言うと、
ハアトはぼそっと口にした。





ハアト「別に、嬉しいって
言ったままで
よかったけどな」





どういう意味か
わからないし、
あまり聞き取れて
なかったけど。





ルキ「私もそう思った笑」





また誤魔化した感じになって
終わってしまった。





ルキ(ハアト、ごめんね。
本当の気持ちを言わなくて)





ハアト(ルキ、ごめんな。
本当のことを言わなくてさ)





ルキ&ハアト((だって
不合格になったら気まずくて、
会えなくなるかもしれないじゃん))













・*。・ 合格発表日 ・。*・





セナ「ルキ、頑張ってね。
私はこの家で待ってるよ」





ルキ「セナ・・・
ありがとう。
すごく心強い。
行ってきます」





セナ「行ってらっしゃい!」





その学校へ出かけようと
家から1歩出た時、





ハアト「おい」





ハアトが目の前にいて
びっくりしたのは30分前。





ハアト「一緒に見ようぜ」





ルキ「えっ」





ハアト「嫌か?」





そして今ここにいる。





ルキ「嫌じゃない、
一緒に見たい」





ハアトがいろいろ
教えてくれて、
感謝している。





いっぱい、いっぱい、





その気持ちが溢れて、
好きになってしまった
彼のことを。





だから、一緒に
合格したい。





合格ハチマキを
一緒につけて
母に笑われた冬休み、





ふたりだけの語呂で
暗記した
この冬のこと、





絶対に忘れないから。







ニコ学校長「開きます」





今、合格者の発表。





・・・カララララ―――――――――







ハアト「244、244・・・・・・」





ルキ「127、127・・・・・・」





それぞれの番号を探す。





そして、







ルキ&ハアト「「あった!!!」」





その番号たちを見つける。





ルキ「ねぇ、ハアトっ!」





ハアト「やったなルキ!」





ルキ「だねっ!」





今日、
ふたりとも合格したら、
私はハアトに告白する。





そう、決めてきたから。





ルキ「ハアト、好きです」





ハアト「ルキ・・・・・・」





ルキ「付き合ってください」





受験者たちの声で
かき消されそうなくらい、
でもしっかりと言った。





もう、悔いはない。





ハアト「大好きだ、ルキ」





ルキ「・・・・・・・・・えっ」





ハアト「付き合ってほしい」





もう、悔いはない。





ルキ「よろしくね・・・!」





ハアト「よろしくっ!」





もう、大丈夫だ。





私にはハアトが、





俺にはルキが、





すぐ隣にいるから。







大好き。





高校楽しもうねっ!!!











*THE END*

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