うちのお母さん、私の彼氏が好きなの？

CAST関谷瑠紀

作者：エマニコラ大好き

2020.10.18

私の名前はルキ。
どこにでもいる
普通の女の子なんだけど、
彼氏がいるの。

名前は、優弥。

すっごいイケメンで、
仕草が全部可愛いの。

今日はいつも通り、
優弥と手を繋いで
帰っていたら、
スーパーから帰ってきた
お母さんにあった。

お母さんに彼氏がいることを
伝えてなかったから、
結構びっくりしてた。

でも、優弥が
かっこいいから
すぐ許してくれた。

「せっかくあったんだし、
ルキの家で
食べて行ってもいいわよ？」

お母さんは私に
ウィンクをしながら
オッケーサインをする。

もちろん優弥は
食べていくことにした。

ここで
私は疑問を抱いた。

（お母さん、
お父さんと離婚してから、
私には絶対彼氏をつくらせないって
言ってたような）

でも、そんな疑問は
どうでも良かった。

これまで一緒に
ご飯を食べたことはなかったから
嬉しさの気持ちの方が
大きかったんだろう。

この時私は忘れていた、
お母さんは誰もが驚くほどの
美人だってこと。

家に着くと、お母さんが
優弥の手をぎゅっと握って、
ちょっときて？
と言った。

「どうしたの？」

と私が焦って聞くと、
お母さんは「内緒！」と
可愛こぶっていた。

私は少しやきもちをやいたけど、
よく考えたらお母さんと優弥は
９歳差しかない。

しかも、すごく
お似合いだった。

だから
何も言わなかった。

しばらくすると２人は
２階から降りてきた。

お母さんは
「今からご飯作るからね」
と言って、私に何も
教えてくれなかった。

私と優弥はゲームをして
待っていた。

するとご飯できたよと言う声が
聞こえたので
すぐさま机に走って行った。

おいしそーーー！
オムライスだった。

席について
「口を揃えていただきます！」
と言う。

お母さんの隣は優弥。
私は１人だった。

ムッとしたけど、
やっぱり何もいえなかった。

しばらく沈黙が続いていたら
お母さんが

「私と優弥くん、
会ったことあるのよ。
お父さんと一緒だったわよね？
フリーマーケットの時、
財布を拾ってくれて、
イケメンすぎて思わず
２度見したわよ！」

「あ！　ほんとですか！
思い出しました」

２人はそれで
盛り上がっていて、
少しやきもちをやいた。

ご飯が終わると
デザートを作ろう！　と
お母さんが言い出した。

私は作りたい！
と言ったけど

「でもルキは
料理下手でしょ？」

と言われて、
お母さんと優弥は
仲良くお菓子を作り出した。

私は悲しくて、
トイレの中で泣いた。

もしかしたら、２人は、
・・・と考えてしまった。

トイレから出ると優弥たちは
アイスクリームを
仲良く食べていた。

私は「もう遅いし、
帰った方がいいんじゃない？」
と言った。

でも優弥は「大丈夫」
と言って話を続けた。

すると、

「もう少ししたら帰りなさい。
遅くなってしまうよ。
あと、あのこと、忘れないでね」

とお母さんが言った。

すると、「はい」
と優弥は言う。

もう我慢できなかった。

「どうして？　２人、
そんなに仲良くしないでよ！」

私は２人の前で号泣した。

すると、

「違う違う。
私、優弥くんのお父さんと
付き合ってるの！
結婚を考えていて、、、
だから、手伝ってもらおうと思って。
で、その代わりに
ルキの好きなこととか
好きなものを
教えてあげてたのよ」

とお母さんは笑顔で言う。

私は思わず
ポカーーーンとした。

優弥は、

「だってお前もうすぐ誕生日だろ？
でも、この間のクリスマスでは
茶柱をあげて、怒らせたじゃん？」

と言っていた。

でも私は、「じゃあ。
さっきのイケメンすぎて
思わず２度見したわっていうのは？」

と質問する。

すると、「あれ？　あれは
（お父さんが）イケメンすぎて
２度見したわってこと！」

私は恥ずかしくなった。

「でも、ごめんなさいね。
優弥くんのお父さんと
付き合ってること言ってなくって」

私は少し考えた。
そして気づいた。

「私たち、、
兄妹になるじゃん、、」

優弥は笑顔になった。

私達は兄妹カップルに
なります。

＊ｅｎｄ＊