両片想い

CAST関谷 瑠紀関谷 瑠紀

作者:たぴおかみるくてぃー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.11.26

こんにちは!
私は、るき。





高校に入学してから
めっちゃ
告白されている。





もうすぐ1年が
終わりそうだという
2月の半ばの今でも。





なんで、こんな地味な私が
告白なんてされるんだろう・・・?





私には、好きな人がいて。





認知すらされてないと
思うけど、
入学してたちまち
人気となってしまった
たいようくん。





私は、中学のときから
ずっと好き。





で、今日は
バレンタインだから
チョコだけ
渡そうと思っている。





たいようくん
どこにいるかな・・・?





「あ、るきちゃん!」





誰・・・?





「え、チョコ持ってる?
誰に渡すの?」





あ、圧が強い・・・





「あ、俺の名前?
俺は、はあと」





「俺は、えいと」





「ちょ、チョコは
あなた達には
あげられませんっ」





告白はされたけど、
もうフッたはず。





「えー?
俺らの分はないのー?」





「な、ないです!
それでは!」





「あ、待ってよー」





ついてくるんだけど。





なんかヤバいかも。
逃げよう。





そう思い、
たいようくんを探しつつ、
早歩きで先輩たちを撒く。





そろそろいいかな。





先輩たち
見えないし。





私は、足の速さには
自信があった。





でも、持久力はないから
もうクタクタ。





たいようくんを
ゆっくり探そう。





そう思ったとき、
再び聞こえてくる声。





「るきちゃーん?
どこ行っちゃったのー?」





「誰かと付き合ってくれないと
俺たち、納得できないんだけどー」





っひ・・・!
まだついてきてるの・・・?





に、逃げなきゃ・・・!
と、走り出した瞬間。





ドンッ





「いったぁ」





誰かにぶつかった。





「わー! ごめんね!
大丈夫?
るきちゃ、じゃなくて、
関谷さん!」





「・・・え?
たいよう、くん」





なんと、ずっと探していた
たいようくんだった。





どうしよう・・・
てか、私のコト
認識してるっぽい・・・?





「あ、るきちゃんいたー」





「探してたんだよー?
てか、その男、誰?」





「あの、関谷さん
嫌がってるの
見えないんですか?
目おかしいんですか?」





「俺らは、別に
チョコちょうだいって
言ってるだけじゃん?」





「そ、それなら私、
さっき断りましたよね・・・!?
あなた達にあげる
チョコなんてないんです!」





「関谷さんも
言ってるじゃないですか」





たいようくん、
優しい・・・





「(ボソッと)
わかったんだったら
さっさと失せろ」





たいようくん、
なにか言ってる・・・?





わかんないけど
助かったぁ・・・





無事男の人達もいなくなり、
たいようくんに
チョコをあげようと
決意する。





「たっ、たいようくん!」





「何? 関谷さん?
てか、そのチョコ、
誰に渡すの?」





うっ・・・





「たっ、たいようくんに、
渡そうと思って・・・」





「え? まじ?
俺、そういう意味で
受け取るけど、いいの?」





「そういう意味って?」





「るき。
俺の彼女になって」





「えっ!?」





「俺の言う
『そういう意味』
っていうのは、
本命として受け取るよ、
ってこと。わかった?」





う、そ。
てか、しれっと
“関谷さん”から
“るき”になってる・・・





「もう一度聞くよ?
るき。
俺の彼女になって」





「はい! 喜んで」





たいようくんの
彼女になれた!





「るき。今から
俺が言うこと、
よく聞いてね?」





「うん?」





「もしかしたら、
るきが危ないことに
巻き込まれるかもしれない。
それでも、俺と
付き合ってくれる?」





「うん」





そういえば
たいようくんの家は
お金持ちなんだった。





なんか
狙われてるとか
そう言うことかな?





「ま、何かあったら
俺が守るんだけど」





よくわからないけど。
私、とんでもない人の
彼女になってしまった
みたいです・・・!







**END**





(番外編)





2年生になった今でも、
私はたいようくんに
愛されまくっている。





すれ違うたびに
「かわいい」と言われ、





なにかするたびに
「かわいい」と言われ、





話すだけで
「好き、大好き」
と言われる。





そろそろ心臓が
壊れそうだよ・・・!





そういえば、ずっと
気になっていた
あのことを聞いてみよう!





「たいようくん」





「なに? るき。
かわいい。好き」





「・・・っそ、
そうじゃなくて。
あの、助けてくれたとき、
関谷さんって
呼んだでしょ?
その後は、るきって。
私のコト認識してたの?
それとも、あの男の人たちが
言ってたからわかったの?」





「俺ね、中学んときから
好きだったんだよね。
んで、卒業のときに
告ろうと思ったんだけど、
るき、めちゃくちゃ
告られてたじゃん?
だから、先越されて
フラれたら・・・とか
思っちゃって、チキった」





え?
ちょっと待って?





「い、今なんて?」





「チキった」





「もっと前!」





「中学の時から
好きだった」





「それ!
本当・・・?」





「嘘つかないよ」





「ふふっ、私たち、
ずっと両片想いだったんだね 笑」





「たしかに!
てか、かわいすぎるね。
もうそれは、逮捕案件」





お互いに
チキってただけで、
実はずっと
両想いだったみたいです!





今度こそ

**END**

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