4月1日、何かが起こる!?

CAST関谷 瑠紀関谷 瑠紀

作者:KABOっこりー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.03.21

突然ですが、今日、
4月1日は
なんの日でしょーか!?





正解は、、、そう、
エイプリルフールです!





驚かせてしまって
ごめんなさい!
私は関谷瑠紀、
新潮学園中等部の
中学2年生です!





今日は
エイプリルフール、
つまり嘘をついても
怒られないってこと!





去年まではみんなに
嘘をつかれて
ばかりだったから、
今年こそはみんなを
ギャフンと言わせてやる!
と張り切ってるんだ。





誰に嘘をつこうかなぁと
考えていると、、、





???「はよー」





るき「わっ!
はあと、おはよ」





今話しかけてきたのは
はあと。
私と幼稚園のときから
一緒で、いわゆる
腐れ縁ってやつだ。





そーだ、こいつに
嘘つこっと!





いつも
バカにされているぶんの
お返ししてやる!!





はあと「そーいや、
お前って
好きな人いたりするん?」





るき「はぁ!?
な、何言ってんの
急に!」





はあと「あー聞くなら
こっちが先に
言わないとだよな。
俺の好きな人は、、、」





はあとって
好きな人いたんだ・・・
とふと思った。





はあと「高比良」





るき「あー高比良ね、
ってゆなな!?」





高比良ゆな、
通称ゆななは
私の大大大大親友!





顔ちっちゃくて
色白でセンスが良くて、、、
ほんとに可愛いの。





思わず抱きたくなる
っていう感じw





あぁ!
これで嘘つけるかも
しんない、、、





よおし、
思いついた!





るき「だったらいいこと
教えてあげる!」





はあと「んー?」





るき「ゆなな、
はあとのこと好きって
言ってたよぉ!」





実は、これは嘘!
ゆななが好きなのは、、、





はあと「え?
あ、マジかよ。
えー嬉し」





るき「告っちゃえ
告っちゃえ!」





はあと「、、、考えてみる。
で? お前は?」





るき「あーえー」





私の好きな人は、、、
れん。





優しい性格に
惹かれた。





ただ、ひとつ
問題なのが、、、
ゆななもれんのことが
好きかもしれない、
ということ。





直接ゆななに
聞いた訳じゃないから
私の勘違いかもしれないけど、
れんをいつも
目で追っている
気がするんだ。





るき「私が好きなのは―――
れん」





はあと「え!?、、、
あーれんもお前のこと
好きって言ってた」





るき「・・・えぇぇ
ぇぇぇぇ!!」





えちょえ?
マジで?
えー嬉しすぎなんだが。





はあと「じゃーお前も
告白したらいいじゃん」





るき「う、うん!
お互い頑張ろ!」





あ、そういえば
嘘ついてるんだった。
危ない危ない、
忘れるとこだった。





ゆななに告白して
振られるはあとを
想像すると、、、
思わず笑いそうになる。





すると





れん「ちーっす」





友達「れんー
遅刻ギリギリすぎんだろw」





れん「いやー
間に合ってっから
セーフっしょ」





れんが来た!
よし、、、





るき「れん!」





れん「・・・おーるき。
どした?」





るき「今日の放課後、
話したいことがあるの。
体育館裏に
来てくれない?」





れん「え、、
別にいいけど」





るき「ありがと、
よろしくね!」





ふぅ、とりあえず
会う約束ができた。





ふと振り返ると、
はあともゆななに
話しかけていた。













‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐





そして、
放課後になった。





体育館裏には
2人きりだ。





るき「突然ごめんね。
実は初めて会った時から
れんのことが
好きでした!
私と付き合ってください!」





れん「、、、
こちらこそ!」





るき「え?」





れん「いや、本当は
俺から
告りたかったんだけどさ、
緊張して。
でも、俺もるきのこと
好きだよ」





え!!
嘘でしょ?





はあとがああ
言ってたとはいえ、
ほんとに
両想いだったなんて、、、





れん「てことで、
これからよろしくな、
彼女」





るき「うん、
よろしく彼氏!」





私たちがカレカノになった翌日、
私がいつも通りの時間に
学校に行くと、
はあとが私の席の近くに
立っていた。





るき「はあと、おはよー」





はあと「、、、
お前、嘘ついただろ」





るき「え?」





あー昨日のことか。
自分が成功したのが
嬉しすぎて忘れてた。





はあと「告白したら
ふつーに
振られたんだけど」





るき「え!? 嘘?
ゆなな、はあとのこと
好きって言ってたと
おも、、、」





あ、ゆななが来た、、、!
お願いゆなな、
私のほうに来ないで―――。





ゆなな「るきちゃん、
何言ってるの、、、?」





るき「いや、あの、
これは違うの!」





ゆなな「私が
好きなのは
はあとくんじゃなくて
れんくんだって
知ってるんでしょ?」





やばいやばい、
はあとやめて!





はあと「それなら、
昨日るきが
告ってたよな?」





ゆなな「え、、
そうなの?
るきちゃん?」





るき「だ、だって、
ゆなな
私が聞いても
何も答えてくんなかった
じゃん!」





ゆなな「そうだけど、、、」





すると





はあと「はぁ、もういいよ。
つまりお前は高比良が
俺のこと好きって
言ってたって
嘘ついて
俺を笑いものに
しようとしてたっ
つーことだろ」





るき「うっ、、、」





はあと「最低だな、お前」





ゆなな「るきちゃんのこと、
信じてたのに」





まさか、こんなことに
なるなんて。
軽い気持ちで
嘘をついただけで
2人の大事な友達を
失ってしまった。





それから、何回も
れんとデートをしたけど、
毎回、はあとと
ゆななのことを
思い出しちゃって
心から楽しむことが
できなかった。





そして私は
気づいてしまったのだ。





私―――
はあとのことが好きだ。





いつもぶっきらぼうで
冷たいはあと。





私のことを「るき」と
1回も呼んだことがなく、
お前呼びのはあと。





でも、本当は誰よりも
私のことを知っていて、
いつでも私のそばに
いてくれる、
優しいやつなんだって
今さら気づいた。





―――でも、はあとは
私のこと
嫌いだろうなー。





まぁ、自業自得ってやつか。











‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐・‐





さらに
その1か月後。





私とれんは
映画デートに
来ていた。





れん「、、、
き、るき!」





るき「わっ!
ご、ごめん。
どうしたの?」





れん「なぁ、
俺たち、別れよう」





るき「え、、なんで?」





ちょっと待ってよ!
今別れたら、、、
私ひとりぼっちに
なっちゃう!





れん「るき、最近変だよ。
俺が話しても
今みたいに
上の空のことが
多いだろ?」





るき「それは、
その、考え事してて」





れん「はあとのこと、
好きなんじゃないのか?」





るき「―――うん」





れん「やっぱりな。
だから、俺たちは
別れよう。
俺も、はあとだったら
諦めがつくよ」





るき「え?」





れん「あいつ、
良いやつだよ。
るきは幼なじみだから
ずっと一緒にいすぎて
気づいてないかも
しれないけど、
はあとって
結構モテるんだぜ」





そうなんだ、、、
知らなかった。





るき「れん、
本当にごめんね。
でも、告白した時に
好きだった気持ちは、
嘘じゃないから!」





れん「おう!」





そう言ってれんは
片手をあげて
去っていった。













・*。・ 翌日 ・。*・





るき「はあと、
おはよう・・・」





はあと「彼氏持ちが、
男に話しかけていいの?」





るき「そのことなんだけど、
ちょっと話が
あるんだけど、いい?」





はあと「別にいいけど、、、」





はー、はあとに
話しかけるのに
こんなに緊張するの
初めて、、、





るき「あのね、私れんと
付き合ってたでしょ?」





はあと「あーうん」





るき「・・・別れたんだ」





はあと「どうしてそれを
俺に?」





ふー
落ち着け、私!





るき「私と
付き合ってください!!!」





はあと「―――え?」





るき「そうだよね、
そんなすぐに他に
移り変わるなんてって
思うよね。でも、私
気づいちゃったの!
いつでも、私のそばに
いてくれたのは
れんでも
他の男子でもなくて
はあとなんだって!
すぐに好きになってとは
言わない、
でも1回考えてくれない?
私、これから
はあとに似合う女性に
なれるように頑張るから!」





言うことは言った!
あとはもう知らない!





はあと「くっ、
あっははは!」





え、なんで
笑ってるの!?





はあと「そんなの、
YESに決まってんだろ!」





るき「っ、ほんと!?」





はあと「お前、
ほんとに
気づいてないの?
俺が、高比良のこと
好きって言ったの、
何月何日だった?」





るき「え?
えーと、4月1日―――
あぁ!!」





もしかして私、
またはめられた!?





はあと「ようやく
気づいたか。
俺が好きなのは、
幼稚園のときから
ずーっと『るき』だよ」





るき「え、ちょっと
待って。
てことは、全部は
あとの計算ってこと!?」





はあと「まーそうなるかな。
お前がれんのこと
好きってことも、
れんがお前のこと
好きってことも
知ってた。
だから、どうやったら
お前が振り向いてくれるか、
頭が悪い俺なりに
色々考えた
結果ってわけよ」





うわー
本当にやられた、、、





はあと「ってことで
よろしくな」





るき「うん!
ね、さっき1回だけ
るきって
呼んでくれたでしょ?
もう1回呼んでよ!」





はあと「やーだよ!」











*END*

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