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きらきら星

CAST星名ハルハ星名ハルハ

作者:りほ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.11.27

*。・ 10月のある日 ・。*





ダイジくん。
別名、「ピアノの天才」。





君は、私の前に現れた。





口が悪くて無愛想。





太陽も出てないのに
かっこつけてかけてる
サングラスの奥の目は、
いつもどこか遠くを見ていて。





きっとその目には
私の知らない世界が
見えている。





吹奏楽部のアンナでさえ
君の目には映らない。





隣の家の遼介でさえ
君の目には映れない。





それくらい君は、自分勝手な
人間だったんだ。

















・*。・ 音楽室前 ・。*・





ピアノの音が聴こえる。





これ何の曲だっけな・・・





・・・そう、きらきら星だ。





きーらーきーらー
ひーかーるー
おーそーらーのー
ほーしーよー





ハルハ「・・・!?」





ダイジ「何、盗みぎきしてんの」





ハルハ「いやっ、別に!!
きらきら星、きれいだなぁって、、」





ダイジ「・・・・・」





ハルハ「ごめんなさい・・・」





ダイジ「いや、
謝れっつってないし」





ハルハ「でも怒ってんでし・・」





ダイジ「だから
怒ってないし・・・
お前、きらきら星好き?」





ハルハ「うん。すごく好きだよ。
星が輝く夜空って
すっごく素敵だよね。
きらきら光る星って
すごくすごく素敵だよね・・・」





ダイジ「ん」

















*。*。*。*。*。*。*。*。





まただ。





またきらきら星だ。





ダイジくんだ、この音。





ハルハ「どうして
きらきら星しか弾かないの?」





ダイジ「別に。じゃあな」





(ダイジくん帰る)





ピアニストって
不思議だな。





理由もなく
ピアノを弾くのかな。





このときの私は
1ヶ月後、君が死ぬなんて
知るわけなかった。

















*。*。*。*。*。*。*。*。





ハルハ「ねぇ、ダイジくん、
私にピアノ教えてよ」





ダイジ「なんで俺が
教えなきゃいけないんだよ・・・」





ハルハ「私、ダイジくんのピアノ
好きだよ。素敵な音。
聴いてて気もちがいい」





ダイジ「そりゃどーも」





ハルハ「だから教えて。
お願いします。お願いします!」





ダイジ「別にいーけど」





ハルハ「ほんと!?
ありがとう!」





ダイジ「別に・・・」

















*。*。*。*。*。*。*。*。





明日、何着ていこっかな? 





やっぱりピンクかな??





あ、でも、ダイジくんみたいな
オラオラ系は
ピンクとか合わないかな・・・





って私、何考えてんの・・・





これじゃまるで、
恋する乙女じゃん・・・





恋・・・か・・・

















*。*。*。*。*。*。*。*。





あれから1ヵ月
たくさん練習した。





毎日練習した。





一昨日は、来月のコンクールで
一緒に演奏しようって約束した。





来週、一緒に
お星様を見に行く
約束もした。





楽しみだなぁ。
楽しみだなぁ。





今度こそ、ピンクのあの服
着ていこうっと!







・・・やっぱりこれは、
恋なんだ。

















*。*。*。*。*。*。*。*。





でも、そんな
恋する乙女でいられたのも
一瞬だった、





(電話がなる)





ハルハ「もしもし・・・
あっ、遼介だ。どした??」





遼介「ハルハ!!!」





(遼介泣き出す)





ハルハ「遼介!!?」





遼介「ダイジが!!
ダイジが亡くなった、、!!」





ハルハ「・・・え・・・・・・?」

















*。*。*。*。*。*。*。*。





その後のことは
覚えてない。





なんでダイジくんが
亡くなったのかも覚えてない。





というより、
聞きたくなかった。





遼介が届けてくれた
ダイジくんからの手紙も
本当は読みたくなかった。





泣いちゃうって
分かってたから。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

きらきら星、
一緒に演奏しようって言ったのに、
約束したのに守れなくてごめんな。

星空、一緒に見に行こうって言ったのに、
約束したのにやぶってごめんな。

でも俺、お前のこと嫌いじゃなかったよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





・・・ダイジ君。





君はどの星に
生まれ変わったのかな。





きっとあれだ。





あの自分勝手に
輝きまくっている
あの星だ。





私も自分勝手な
ダイジくんのこと、
嫌いじゃなかったよ。





うそ、大好きだよ。







(2人とも同時に)「「ありがとう」」







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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