私は、きれいなんかじゃないんです。

CAST星名ハルハ

作者：みったん

2025.11.15

私はなんの魅力もなくて
ただ変わってる
女子高生だと思う。

食べることが大好きで
しょっちゅう
食べ放題のお店に行く。

自分では、
気をつけてるつもりなのに
食べる量が普通の女子よりも
２倍、３倍多い。

だけど、スタイルが
気になってきて・・・

食べることだけが
唯一幸せなときだったのに
いきなりそれをやめた。

・・・ちょっと、悲しい。

＊・。＊・。＊・。＊・。＊・。＊

私は、ハルハ！

？「おい、
なにボーッとしてんだよ、
そこの食べ放題女子！」

ハルハ「なによ、イルマー！
・・・コンプレックスなんだから
そんなとこ・・・
つついてこないでー！」

イルマ「そうか？
お前らしくね？」

ハルハ「・・・コンプレックスなの！」

この人は、イルマ。

幼なじみ。

イルマ「お前は
お前らしくいればいいんだよ。
・・・今のお前、らしくねぇよ」

ハルハ「・・・あっそ！
わかりーましたー！」

いまでは、お前呼び。

前は、ハルハって
呼んでくれてたのに。

恥ずかしいのかなー、
ハルハって呼ぶのが。

さすが、思春期のちから！

・・・だけど、
いつもグサってくる言葉を
言ってくるのに、
最後には必ず
フォローを入れてくれる。

・・・そんなイルマが
好きなんです。

でも、こんな私を
イルマは好きになってくれる
はずがない。

＊・。＊・。　下校　。・＊。・＊

イルマ「あんさー、ハルハ」

ハルハ「えっ」

イルマ「なに？」

ハルハ「なにって
こっちのセリフ！」

イルマ「だから、なにが！」

ハルハ「久しぶりにハルハって
呼んでくれたなーって」

イルマ「ああ。まー、うん。
それよりもさ、
俺、告られたんだけど」

ハルハ「えぇっ！　誰に！」

イルマ「３年のミユウ先輩」

ハルハ「あー、ミユウ先輩・・・」

イルマ「・・・どー思う？　ハルハ」

ハルハ「私？　私は・・・」

・・・昔、きいたことがあった。

イルマから直接。

『誰かのために
自分の気もち、うそつくとか
俺、絶対したくねぇ』

イルマが言ってくれた。

・・・私も正直にならなきゃ。

ハルハ「いや」

イルマ「ん？」

ハルハ「いやだ、いやなの！」

イルマ「・・・好きだ、俺。
ハルハが、好きだ」

ハルハ「うそ・・・」

イルマ「うそなんか
誰が言うかよ」

ハルハ「・・・こんな私・・・
いいの？」

イルマ「・・・ハルハがいいんだ」

ハルハ「・・・よろしく」

幸せ。

私、しあわせなこと
もう１つ見つけた！

＊ｅｎｄ＊