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君と奏でる音 ~吹奏楽の恋~

CAST星名ハルハ星名ハルハ

作者:れーにゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.05.24

おはようございます!
私、星名ハルハ!





吹奏楽部で
フルートパート!





絶賛片思い中の
高校1年生です!





そして私の好きな人も
吹奏楽部所属!





その人はね・・・





岬「ハルハおはよ!
朝っぱらから元気だね!」





ハルハ「岬先輩!
おはようございます!
今日も元気ですよ!」





トランペットパートで
パートリーダーの
岬先輩なんです!





ハルハ「きょ、今日もかっこ良すぎ!」





アンナ「はいはい、
わかったから・・・
さっさとピッチ合わせて!
練習練習!」





この子は、
私の大親友のアンナ。





フルートへの情熱は
ピカイチなの。





ダイジ「おーい、
フルートのお2人さん。
これ、夏の大会の譜。
譜読みしっかりしといて」





ハルハ「なんでダイジが持ってくんのよ!
トランペットパートなら
岬先輩でしょ?
それに言われなくても
ちゃんとしますから!」





ダイジ「怒んなよ、
俺はただヒマリ先輩に言われて
持ってきただけだし・・・」





ハルハ「アーンーナー!
このリズムどーなってんの?」





アンナ「えー・・・
いま忙しいから
ほか当たってくれると
うれしいんだけど・・・」





ハルハ「えー・・・」





岬「分かんないとこどこ?」





ハルハ「岬先輩!?
・・・こ、ここです・・・」





顔・・・





近いよ・・・





意識しちゃって話・・・





入ってこない・・・





岬「・・・って、ハルハ?
聞いてる?」





ハルハ「ごめんなさい、
聞いて・・・なかったです」





岬「正直でよろしい。
じゃあ、もう1回だけ言うよ?
ここは・・・」















*・*・・・*・・・*・*





ハルハ「はー・・・
昼休憩最高ー!」





アンナ「生き返るよねー。
吹奏楽部は練習きついもん・・・」





ハルハ「まさか
譜読みしっかり出来てない罰に
校庭10周なんて・・・
明日絶対筋肉痛だよ、これ」





ダイジ「だからちゃんと
譜読みしろって言ったのに」





ハルハ「ダイジには
関係ないでしょ!」





ダイジ「ハルハって
俺だけにきついよな・・・」





ハルハ「別に・・・」















*・*・・・*・・・*・*





あれから走りこみまくって、
沢山ミスして怒られて、
段々合うようになってきて・・・





ついに本番。





ニコ学は、吹奏楽では
弱い学校として
よく知られていた。





今年こそ金賞とって
大きな大会に進んでやる・・・





「プログラム○○番、
ニコラ学校吹奏楽部」





アナウンスが聞こえると同時に
まぶしい光が私たちを照らす。





指揮者の合図で、私たちは一斉に
音を奏でだした。





今までで一番いい演奏だった。





そして、楽しかった・・・















*・*・・・*・・・*・*





結果発表が始まった。





私は必死な思いで祈る。





お願いします。





どうか・・・





・・・・・ニコ学は
今年も次の大会に進むことは
なかった。





でも、金賞だった。





ずっと銀賞だったニコ学にとって
喜ばしいことだった。





先生は、
「泣いている暇はない。
来年に向けてがんばろう」
と言った。





金賞だけでも
すごいことなんだ、と・・・





そして先生から
とんでもないことが
聞こえてきた。





「岬、転校前、
いい思い出になったんじゃないか?
良かったな」





と・・・





岬先輩が・・・
転校・・・?





信じられなかった。





ハルハ「み、みさき先輩!」





岬「ん? どうした?
ハルハ」





ハルハ「なんで・・・
隠してたんですか?
なんで言ってくれなかったんですか?
なんで・・・」





行っちゃうんですか・・・





岬「・・・・・」





ハルハ「自分でも
なんでこんなことを言ってるのか
分かりません。
でも・・・私・・・
岬先輩のこと・・・」





涙で言葉が詰まる。





岬「・・・ハルハ」





岬「ハルハが後輩で良かった。
ハルハと一緒に
コンクールに出られて良かった」





ハルハ「み、さき・・・先輩・・・」





岬「俺は、ハルハが好きだ」





ハルハ「・・・!!」





うそ・・・





涙が止まらない。





岬「ハルハは?
・・・ハルハの返事、聞かせて?」





ハルハ「私も・・・
ずっと、先輩のこと・・・
好きでした・・・
大好きでした・・・!!」





どこからか
青春をテーマにした
フルートとトランペットの協奏曲が
聞こえたような気がした。





嗚呼・・・
この音は・・・





先輩の音・・・
私の音・・・





ハルハ「違う学校でも
がんばってくださいね」





岬「うん、がんばるよ。
がんばるから、ハルハ
約束してくれる?」





ハルハ「なんですか?」





岬「次会うときは
全国大会で会おう」





ハルハ「ハイッ!
約束です!」















*・*・・・*・・・*・*





岬先輩
お元気ですか?





あの日した約束に向けて
私はがんばってます。





離れていても私たち
音で繋がってるよね?





先輩?







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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