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告白練習

CAST星名ハルハ星名ハルハ

作者:あゆみん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.04.10

「実は、ずっと前から好きでした」





「え!?」





「な、なーんて・・・」





「は?」





「練習だよ」





「え? 何言ってんの?」





「だ、だから、告白の練習!」





「れ、練習・・・」





「練習だから、気にしないで!
だから、いま後も練習よろしく」





「う、うん」





「じゃあ、帰ろっか」





て、何しとんじゃー。





練習って、え?!
どうしたのー私ー。





あ、言い忘れました。
星名ハルハです。





いまさっき、
幼なじみのリョウに、
告白したのですが・・・





言いたくないので、
気になる方は、
前の方の行を見てください。

















・*。・ 次の日 ・。*・





アンナ「で、どうだったー?」





ハルハ「最悪だった・・・」





アンナ「ど、どうしたハルハ!
なんだい言ってみたまえ」





アンナ「ふむふむ。
て、何やってんのー?
告白の練習?
だいじょうぶか、ハルハ!」





ハルハ「見てのとおりです・・・」





アンナ「ハルハー! わかった!
ハルハのその勇気は認めるよ!」





ハルハ「う、うん」





アンナ「で、いつするの?」





ハルハ「え?」





アンナ「だから、告白だよ、告白!」





ハルハ「あ、そっか、
練習にしちゃったんだった・・・」





アンナ「何? 忘れたの?」





ハルハ「あー、どうしよ!
勇気使っちゃたよ」





アンナ「ドンマイ」





ハルハ「はぁ」





アンナ「どうしよっかー」





ハルハ「なんとか、がんばります・・・」





アンナ「がんばりたまえ」





「あ、あの。星名さん、
ちょっといいですか?」





ハルハ「え? ダイジくん?
どうしたの?」





ダイジ「あの、もしよければ、
今週の日曜日、
一緒に映画、観にいきませんか?」





ハルハ「え? あ、いいよー!」





ダイジ「で、では、11時に
駅の噴水に集合です」





ハルハ「わかった!」





ダイジ「では、日曜日に」





ハルハ「う、うん。日曜日にね?」





リョウ「おい、ハルハ帰るぞ」





ハルハ「あ、うん」





リョウ「あのさ、
昨日の告白って、
練習なんだよな?」





ハルハ「う、うん、そうだよ」





リョウ「そっか」





リョウどうしたんだろう?





リョウ「ダイジと何話してたの?」





ハルハ「え、あ・・・
日曜日、一緒に映画
観にいこうって、誘われたの」





リョウ「で、行くの?」





ハルハ「あ、うん。
ていうか、リョウには、
関係ないよ!」





リョウ「まぁ、そうだけど」



















―― 日曜日 ――





やばい、
ちょっと遅れそう、





ハルハ「ダイジくん! おはよ!
待たせちゃったね、ごめん」





ダイジ「だいじょうぶです。
僕もいま来たところですから!」





ハルハ「そうだったんだ!
じゃあ、映画館いこっか!」





ダイジ「はい」

















*。。・。。*。。・。。・*。。・。。*。。・。。*。。・*。。・





ハルハ「いやー、
意外と面白かったね。
ていうか、ダイジくん
恋愛もの観るんだね! 意外!」





ダイジ「そうですか?
実は、僕好きな人がいて、
今度告白しようと思ってるんですけど、
こういう恋愛ものみて、
最高な告白しようと研究してるんです」





ハルハ「そうなの!
じゃあ、がんばってね」





ダイジ「は、はい」





ハルハ「じゃあ、今日は、
ありがとう!」





ダイジ「はい! あの・・・」





ハルハ「ん?」





ダイジ「あの、よければ、
僕とつきあってください!
僕は、全然かっこよくなくて、
男の子ぽくないけど、
だけど、星名さんいや、
ハルハさんが好きなんです!」





ハルハ「え!?」





ダイジ「だから、
つきあってください!」





リョウ「ハルハ、行くぞ」





ハルハ「え? リョウ?
なんでここにいるの?」





リョウ「いいから、
はやく! はしって!」





ハルハ「え???」

















*。。・。。*。。・。。・*。。・。。*。。・。。*。。・*。。・





ハァハァ





ハルハ「なんでリョウがいるの?」





リョウ「うるさい、
てか、俺の勝手だろ」





ハルハ「は? 意味わからないよ!
リョウのバカ!」





リョウ「おい、ハルハ!」

















―― ハルハの部屋 ――





意味わからないよ!
どうして、いるの?
なんで?

















―― 翌日 ――





アンナ「おはよ! ハルハ」





ハルハ「あ、アンナおはよう」





アンナ「どうしたハルハ?
元気がないでは、ないか!」





ハルハ「あ、うん」





アンナ「やだ。
元気なハルハがいい!
ほら、元気だして!」





ハルハ「ありがとう! アンナ!」





アンナ「なに?
リョウとなにかあったの?」





・・・・・・・・・・・・・





アンナ「そうだったんだ。
まって、リョウって、
ハルハのこと・・・」





ハルハ「え? なに?
続きおしえて!」





アンナ「いや、続きは、いえない!
続きが知りたいなら、
リョウにハルハの本当の思い伝えな!
練習じゃなくて、本番の!」





ハルハ「アンナ! ありがとう!
がんばるね」





アンナ「そうこなくちゃ!」





ハルハ「ちょっと、いってくる!」

















*。。・。。*。。・。。・*。。・。。*。。・。。*。。・*。。・





ハルハ「リョウ!」





リョウ「ん?」





ハルハ「ちょっと話があるの!」





リョウ「ハルハ、昨日はごめんな」





ハルハ「いいよ、
もう気にしてないから!」





リョウ「で、話ってなんだ?
告白の練習?」





ハルハ「ううん、ちがう、
練習じゃなくて、本番」





リョウ「?」





ハルハ「あのね、実は、
ずっと前から、好きでした!
私わがままで、
デートいっぱいいかないとやだし、
男の子ぽいけど、
だけど、リョウのことが、
好きでたまらないの!
だから、つきあってください!」





リョウ「こちらこそ」







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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