恋借り物競走

CAST林美央子

作者：にこらぶ女子

2024.07.06

こんにちは！
林ミオコです！

今、中３なんですけど、
毎年恒例のイベントが
あるらしくて・・・・

コハナ「今年は恋愛なので、
借り物競走しまーす！」

生徒会長、有坂コハナさんが
そう言うと、
全員が歓声をあげた。

私は一切恋愛に
興味ないんだけどね・・・・

教室に帰ってきたとたんに
親友のフタバが話しかけてきた。

フタバ「ねぇミオコ聞いた?!
借り物競走だって！
楽しみ～」

ミオコ「そうかな・・・
私、一切興味ないんだけど
大丈夫かな？」

フタバ「大丈夫大丈夫！
私がサポートするよん！」

ミオコ「ありがとう」

・＊。・　そして当日　・。＊・

コハナさんの笛で始まった
借り物競走。

ミオコ「最初は１年生か～～」

なんと、私達のところに
走ってきた！

シャノン「ナツ先輩いますか///」

もしかして、
久野ナツくんのことかな？

女子たちが騒いでるな～。

フタバ「ミオコ！　次、私達だよ！」

ミオコ「はーい」

一体どんな感じなんだろ・・・

先生「よーい、ドン！」

なんで走らなきゃ
いけないんだよ～。

ミオコ「えーっと、お題は？」

───────────────────
───
お題
＊同じクラスの男子を１人連れてこい＊
───
───────────────────

ずいぶんと命令文だな（笑）

ミオコ「じゃあハルト君に
しようかな。
みんな知ってるでしょ」

ミオコ「ハルトいる？」

コハナ「え?!
ミオコ、ハルトのこと
好きなの?!」

うわ～なんで～
好きじゃないのに～

ハルト「呼んだ？」

ミオコ「あ、ハルト！
早く来て！」

なんと、私達は
１位でゴール！

ミオコ「はぁはぁはぁ。
ハルトありがとね！」

コハナ「ミオコ！
ハルトのこと
好きなんでしょ！」

ミオコ「え、いや違うよ！」

コハナ「明らかに
好きな反応してるじゃん！
みんな！
ミオコ、ハルトのこと
好きなんだって！」

フタバ「え、そうなの？」

ミオコ「違う！
お題がクラスの男子なの！」

コハナ「でも、好きな人も
含むじゃん！
みんなにひろめちゃお～」

もう・・・・最悪だ・・・・・

・＊。・　教室にて　・。＊・

コハナ「ミオコって
ハルトのこと好きらしいよ」

クラスの女子達「まじ?!」

あ、地獄だ・・・・

ミオコ「なんで
こんなことになるの・・・」

ハルト「ミオコ？
どうしたの？」

ミオコ「あ、ハルト・・・
ごめんね。
こんなことになって」

ハルト「ううん。全然。
でもみんな
噂してくれてよかった」

ミオコ「なんで？
広められるの
好きじゃないんだけど」

ハルト「俺が好きなの
バレていいし」

え？　好き？

ミオコ「今・・・なんて・・・」

ハルト「ずっと前から
気になってたんだよね、
ミオコのこと」

ミオコ「・・・///」

ハルト「突然だけど
こんな俺と
付き合ってくれますか？」

ミオコ「はい・・・！
私も好き・・！」

ハルト「やっぱりね、
借り物競走の時
少し顔赤くなってたもん」

ミオコ「今ここで
言わないでよ・・っ」

ハルト「そんなに
好きだったんだね、
俺のこと」

ミオコ「もちろん！」

つい大きな声が出ちゃった・・

ハルト「よろしくね、ミオコ」

ミオコ「こちらこそ・・・
よろしく！」

・＊。・　その裏で　・。＊・

コハナ「正式にカップルが
できたらしいよ！」

フタバ「え?!
あのミオコが?!
すごっ！」

コハナ「やっぱり
恋借り物競走の
おかげだな！」

フタバ「来年もやろう！」

ちなみに１年生の
シャノンとナツ君も
付き合ったのは

まだみんなに
知られていないのである・・・

～おしまい！～