クリスマス会

CAST林美央子

作者：すぅ

2023.09.15

中学３年生のミオコです！

私はここ２週間ぐらい
気持ちがどんよりしています。

どうしてかって？

そう。
それは、１２月２５日に
クリスマス会があるから！

しかも今年は、
クラス全員参加で。

私はこの前、同じクラスの
ナツ君だって
好きバレしちゃって、
とても気まずい状態だから、
本当はあんまり行きたくない。

もおー、
クリスマスなんて
来ないで欲しい！

・＊。・　当日　・。＊・

１２月２５日は
来てしまった。

あんなに
神様にお願いしたのに。

親友のアリサから
メールが届いた。

「今日のクリスマス会
楽しみだね！」

アリサは、私の恋を
応援してくれている。

だから、気分を上げるために
送ってくれたのだろう。

「うん！　楽しみ!!」

アリサに返信した。

ファーストフード店での
クリスマス会。

アリサや他の子とも
たくさん話してるうちに

ずっと続いていた
どんよりな気持ちに、

少しだけ
青い空が見え始めた。

そんな中、ナツ君が

「林、ドリンクバー行こ」

誘われて、私は緊張感MAX!!!

「う、うん」

何とかして声を出した。

「俺さ、
好きな人いるんだよね」

ドキッとした。

ああ、
振られるんだ。

心の中は、雨が降ってきて、
この雨はだんだん
強くなっていくような気がした。

ナツ君は
ゆっくり口を開いて、

「林美央子さん、好きです。
付き合ってください！」

思いがけない言葉にびっくり！

続けて、

「実はさ、
林が好きバレする前から
ずっと好きだったんだけど・・・」

ますますびっくり！

私が黙っていると、

「返事は
今じゃなくてもいいから」

今じゃなきゃいけない！

私の心の中で
もう１人の私が叫んでいた。

「私もナツ君が好きです。
よろしくお願いします！」

心は虹がかかって、
水溜まりはキラキラ光っていた。

＊ｅｎｄ＊