とろけるように、暑くて甘い。

CAST池 未来実池 未来実

作者:sakyon

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.04.10

くるみ「今年は暑いね~」





ゆなな「それなのに
コロナのせいで
マスクもしなきゃいけないし、
プールもやってないし、
もう最悪」





くるみ「それな・・・
でも、あと少しで
夏休みだよ!
それまで頑張ろうぜ、
友よ」





ゆなな「うむ、
もう少しの辛抱だ」





私はくるみ。
親友のゆななと
デート中///





くるみ「あっ! 見て!
アイス屋さんあるじゃん!」





ゆなな「あんなところに
あったっけ?」





くるみ「新しくオープン
したんじゃない?
ほらっ、行こっ!」





店員「いらっしゃいませ~」





ゆなな「うわぁ~、
どれも美味しそう!」





くるみ「私、この
クッキーアンドクリームで!」





ゆなな「私はバニラストロベリー!」





店員「かしこまりました」





くるみ「わぁっおいしそう!」





ゆなな「あそこで座って食べよ!」





くるみ「んん~甘~い////」





ゆなな「美味しいね!
あっ、くるみのアイス
溶けて垂れちゃってるよ」





くるみ「ほんとだ。
アイスって溶けるの早いよね」





ゆなな「こんな暑いんだもん。
しょうがないよ」





その後も少し2人で
ぶらぶらして、
暑すぎるとのことで解散。













・。・。・。・。・。・。・。・。





そして、次の日。





くるみ「ゆななおっはよー!」





ゆなな「ねぇくるみ、
聞いて!
今日転校生が
来るんだって!」





くるみ「え? まじ!
イケメンかなぁ~」





ゆなな「ね! きになる!」





先生「みんな、座って。
今日は転校生を紹介する」





なおや「宮城からきました。
紀田なおやです」





くるみ「イケメンじゃん」





クラスのみんなが
私を見た。





くるみ「おっと」





先生「紀田は
この夏いっぱいしか
この学校にいないが、
仲良くしてな」





この夏いっぱい・・・
って短!





私の夢は消え去った。





先生「じゃあ席は・・・
あの面食いの隣な」





またみんなが私を見た。





くるみ「失礼な」





なおや「えぇと、
名前は・・・」





くるみ「面食いこと、
池くるみです」





なおや「ふふっ、
くるみちゃんって
面白いよね」





くるみ「そうかな」





なおや「うん。面白い」





なんか、嬉。





くるみ「この夏しか
いないって言ってたけど、
もう夏休みだよね。
夏休み終わったら
帰っちゃうの?」





なおや「多分そう。
ずっとこんな感じなんだ。
家の事情でね」





くるみ「それじゃあ
この学校での思い出
ほぼなくなっちゃうじゃん」





なおや「まぁ。
でも、慣れてるから」





くるみ「・・・じゃあ、
夏休みどっか行かない?」





なおや「夏休み?」





くるみ「プールは
やってないけどさ、
どっか涼しいところ。
ほら、今年暑いじゃん?」





なおや「・・・うん。
行こう!」





くるみ「じゃあ
ライン交換して・・・と。
日にちは後で決めよ、
授業はじまるから」





なおや「うん」





授業はよく
聞いてなかった。





なおやくんを
デートに誘っちゃった。





我ながらやるなぁ。





でも、好きになっちゃ
いけない。





ひと夏の恋に
なってしまう。





そんなの、
辛すぎるから。













・。・。・。・。・。・。・。・。





夏休みが始まって、
5日目。





ゆななとのデート。





くるみ「ごめーん、
おまたせ」





ゆなな「暑い・・・
お店はいろ」





くるみ「うむ」





ゆなな「そーいえばさ、
来週なおやくんと
デート行くんでしょ」





くるみ「そ。
お買い物したいって
言ってて」





ゆなな「どの洋服きてくのさ」





くるみ「どーしよっかな」





ゆなな「私が選んだるよ」













・。・。・。・。・。・。・。・。





そしてなおやくんとの
デート日。





ゆななに選んでもらった
お洋服で
いざ戦さ場へ。





くるみ「ごめん、待った?」





なおや「今来たところ。
お洋服、可愛いね」





くるみ「まじ?
ありがと」





ゆなな、
ありがとよ。





私たちはショッピングモールで
服買ったり、
クレーンゲームしたり、
1日中歩き回った。





なおや「もうそろそろ
いい時間じゃない?」





時間、あっという間に
過ぎちゃった。





くるみ「最後、
あれ食べて帰ろ」





なおや「俺、チョコレート」





くるみ「クッキーアンドクリームで」





なおや「美味し」





くるみ「・・・甘い」





沈黙が少し続いて。





くるみ「私ね、
今日とっても楽しかった」





なおや「俺もだよ。
・・・転校するの、
やだな」





くるみ「・・・」





私となおやくんとの夏は
とても甘かった。





くるみ「私ね・・・」





告白しようとした。





でも、やめた。





くるみ「・・・なんでもない。
帰ろ」





なおや「ありがとう。
おかげでいい思い出が
作れたよ」





くるみ「・・・」





なおや「もう会えないかも
しれないけど・・・
俺はこの日を忘れない。
俺は、くるみちゃんのことが・・・」





くるみ「言わないで」





なおや「・・・え?」





くるみ「悲しくなるから、
言わないで」





私となおやくんとの夏は
とても甘かった。





けど、それは
ひと夏限りの甘い恋。





夏が過ぎたら
溶けて、なくなる。





なおや「・・・わかった」





くるみ「・・・じゃあね」





なおや「うん」





わたしはなおやくんの
悲しそうな背中を
見ていた。





その姿が
見えなくなるまで、







ずっとずっと。









*end*

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