恋の神様・雪だるま

CAST池 未来実池 未来実

作者:まふぁくる

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.11.03






クルミ「行ってきまーす」





私、池クルミ。
中学2年生。
登校中。





今日は





クルミ「雪だ・・・」





初雪だ。





そういえば昔、
ナオヤと
雪だるま作って
遊んでたな・・・





そんなことを
思いながら
歩いていた。





ナオヤは
私の幼馴染であり
私の好きな人。





クルミ「そうだ」





少し寄り道をして
ナオヤと雪だるまを
作って遊んだ
公園に行った。





手袋をしていないので
手を赤くしながらも
雪だるまを作った。





小さいけれど。





そして私は
その雪だるまに
手を合わせて





クルミ「ナオヤと
両想いに
なれますように」





そう願った。













・*・―――・*・―――・*・





学校に着いた。





ユナ「おはよう、クルミ」





クルミ「おはよ、ユナナ」





ユナ。通称ユナナ。
私の親友。





ユナナと
話していると





ナオヤ「クルミおはよっ!」





クルミ「おっおはよ」





ナオヤ「今日、雪だな」





クルミ「昔、2人で
雪だるま
よく作ったよね」





ナオヤ「そんなことも
あったな」





ナオヤと私の会話が
終わって





ユナ「クルミ、ナオヤと
いい感じじゃん」





クルミ「そう思う?」





ユナ「うん。
告っちゃえば?」





ずっと前から
考えてはいた。





ユナナに背中を
押されたし





告白、
してみようかな。





少し勇気が出た。





クルミ「告白、する。
明日の放課後」





ユナ「よしきたっ。
頑張って。
応援してる」





クルミ「ありがとう」













*。・ 下校中 ・。*





クルミ「そうだ」





公園に寄った。





雪だるまが少し、
小さくなってるように
思った。





雪だるまに言った。





クルミ「明日の放課後、
ナオヤに告白する。
応援、してて」





また少し、
勇気が出た。





家に向かって
歩いていた。





ナオヤの家の前を
通ると





ナオヤが女の子と
ナオヤの家に
入っていった。





もしかして・・・





信じたくない。







走って帰った。













・*・―――・*・―――・*・





次の日、登校中に
また雪だるまに
会いにいった。





雪だるまに言った。





クルミ「今日の告白の話、
取り消させてください
ナオヤ、
彼女がいるんだ・・・」





潤んだ目が乾く頃に
学校に着いた。





ユナ「クルミおはよ~
って、元気なさげ?」





クルミ「今日、ナオヤに
告白しない」





ユナ「なんで?」





クルミ「ナオヤ、彼女いる」





ユナ「え?」





ユナはきっと
私になんて声を
かけたらいいのか
わからないんだろう。





私の話を黙って
聞いてくれた。





そして





ユナ「次があるよ」





励ましてくれた。





ナオヤ「おはよ~、クルミ」





クルミ「ナオヤ、
聞いてもいい?」





ナオヤを呼び出した。





クルミ「ナオヤって・・・
彼女いる?」





ナオヤ「え? いないけど」





クルミ「昨日、
女の子と2人で
家に入っていくの
見たんだけど・・・」





ナオヤ「彼女じゃない。
妹だよ」





クルミ「え?」





ナオヤ「お前も
知ってるだろ?
妹のカホ」





クルミ「あ、し、知ってる・・・」





ナオヤ「アホ」





私にデコピンして
ナオヤは行った。





良かった。





ホッとした。





明日、告白する。





下校中、
雪だるまのところに
告白のことを
報告しに行った。





雪だるまは溶けて
小さくなっていた。





今日、晴れていたからな。





クルミ「明日、ナオヤに
告白する。
それまで溶けないで」





そう言って
家に帰った。













・*・―――・*・―――・*・





次の日。





クルミ「行ってきます」





そう言って
公園を出た。







学校に着いて。





クルミ「今日、
寄りたいところがあるの。
放課後、付き合って」





勇気を振り絞って
言った。





ナオヤ「おう」





よっしゃ。





心の中で
ガッツポーズ。





ユナ「頑張って」





クルミ「うん」













*。・ 放課後 ・。*





ナオヤ「寄りたいところって
どこだよ」





クルミ「ここ」





ナオヤ「ココって・・・
公園?」





クルミ「小さい頃に
雪だるま作って
遊んだ公園」





ナオヤ「ココに連れてきて
何を・・・」





雪だるまの姿は
なかった。





空に向けていった。





クルミ「見ててね・・・」





そして





クルミ「ナオヤ、好きです。
付き合ってください」





ナオヤ「・・・はい!」





って返事早。





クルミ「なんで即答?」





ナオヤ「昨日カホのこと
聞いてきた時から
少し勘づいてた」





クルミ「マジか」





まぁ、良かった。





告白は成功。





クルミ「雪だるま、
ありがとう」





ナオヤ「雪だるま?」





クルミ「私が作った、
恋の神様。
ナオヤと私のこと、
相談してたんだけど
溶けちゃって・・・」





ナオヤ「じゃ、
もう1回作るか」





またあの頃のように
私たちは2人で
雪だるまを作った。





雪だるまに見送られて、
冷たい手を繋いで
家に帰っていった。







*end*

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