夢を取るか、恋を取るか

CAST池 未来実池 未来実

作者:でぎね

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.12.05

私はクルミ。
ど田舎に住んでいる
中学1年生。
12歳。





私はずっと、
アイドルに憧れている。





でも、今までは年齢が
応募条件に達していなくて、
オーディションに
応募できなかった。





もう、12歳。





運の良いことに、
あの大人気グループ、
nicoloveの5期生
オーディションが始まり、
12歳以上が応募可能だそうだ。





もちろん、応募する。





「あ、レオン」





「よぉ。お前今度の
オーディション
応募すんの?」





「するよ。
生まれて初めて
受けられるオーディション
だもんね~」





「そうか・・・まぁ頑張れよ。
ってか、早く
被服室行かないと」





私は、幼馴染であり、
好きな人でもあるレオンが
少し元気がないことに
心配しつつも、
次の授業に向かった。





信じられないことに、
nicoloveのオーディションは
順調に進んだ。





一次審査である、
書類審査通過。





二次審査の
面接もクリア。





その後、ダンス審査や
歌唱審査も、
大きな失敗をすることは
なかった。





配信アプリにて
ファンの方に向けて行う
配信審査も、
たくさんの方が見に来てくれて。
本当に信じられない。





そして最終審査が
やって来た。





面接や、特技披露、
ダンス、歌唱、
様々なことをやったが、
周りの子が可愛すぎて、
自信がない・・・





「それでは、合格者を
発表いたします。
12番、北川花音さん。
43番、宮本和奏さん。
・・・番、・・・」





え、受かった子たち
可愛すぎない?





あの子とか、めっちゃ
歌うまかったし・・・





まぁ、まだ中学生だし、
チャンスはあるか・・・





そう、
諦めたとき、





「最後の1人です。
84番、
池未来実さん」





名前が呼ばれた。
受かってしまった。





その後、ど田舎住みの私は
レッスンのため、
すぐに上京し、
転校することになった。





アイドルに
なれたんんだ。





そう実感すると、
嬉しさと共に、寂しさが
込みあげてくる。





地元の友達とは
離れてしまう。





アイドルは恋愛が
出来ないから、
もう、レオンへの想いは
断ち切らないといけない。













*。・----。・----・。*





引っ越し当日。





アイドルになることは、
誰にも言っていない。





まだ私たち
nicoloveの5期生は
世間にお披露目
されていないから、
言ってはいけない。





だから、親の仕事の
都合だとか
適当なことを言って、
誤魔化している。





もちろん、
レオンにも。





友達はみんな、
寄せ書きや
プレゼントをくれた。





寂しくもあったが、
幸せな時間だった。













*。・----。・----・。*





数ヶ月後。





上京し、
毎日レッスンに励み、
ついにこの時がきた。





「それでは、
nicolove5期生の、
初お披露目ライブを
行います・・・!」





nicoloveの人気曲を、
5期生だけで次々と
披露していった。





お客さんも、
楽しんでくれている
みたいだ。





しかし、私は一瞬
目を疑った。





レオンがいる。





え、レオンって
アイドル好きだったっけ?





なんでいるの?





不思議に思いつつも、
ライブは進み、無事、
大きな熱気に包まれた中
終了した。





家に帰ると、
レオンから電話がきた。





「ずっと言おうと
思ってたんだ。
クルミのことが好きだって。
でももう言えないわ(笑)」





「どういうこと・・・?
ってか、もう
言ってんじゃん(笑)」





「違う、そうじゃない。
ちゃんと直接、
恋人になって欲しいって
言いたかった。
でもさ、もうお前アイドルじゃん。
どう頑張ったって
俺のものには出来ないよ。
アイドルって、
みんなのものだろ。
だからその・・・
好きだったよ。
それで、これからは、
ファンとして好き」





「じゃぁ・・・
私も好きだったかな~(笑)」





「なんだよ~
アイドルじゃなかったら
今頃付き合えてたのにな~」





「どうだろうね~?
そういえば、
今日ライブ来てた?」





「あぁ、行ったよ。
なんか、転校してから
ふと気づいたんだよ。
クルミオーディション
受かったんじゃね? って(笑)
だから、応援行ってやろうと思って。
ペンライトの振り方とか
訳わかんなかった(笑)
周りに一生懸命合わせたわ」





「それで今日の
お披露目ライブに
私いなかったら、
頑張り損じゃん(笑)」





「うん。
受かってくれてて
良かったよ。
一か八かだった」





「まぁ有難う。
またなんかあったら
連絡してね」





「了解~」













*。・----。・----・。*





ある日の音楽番組。





「池未来実が
初センターの新曲!
・・・」





私はセンターに
選んでいただいた。





不安もあったが、
テレビの画面越しに、
レオンに会えた気がして
嬉しかった。











*end*

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