ずーっと一緒

CAST池 未来実池 未来実

作者:ミルクストロベリー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.04.03

「お前の笑顔、
わざとらしいんだよ」





大好きな先輩に
そう言われて、
私の心は、
ボロボロになった。





そんな1番苦しい時に
支えてくれたのは、
幼馴染みの「悠」だった。





「おい!」





??





「何ボケっとしてんだよ」





なんだ、悠か。





「なんだ、
じゃねーよ。
授業中だぞ??」





「ごめんごめん。
ちょっと
考え事してて・・・」





「気をつけろよ?」





いつも、悠は
私を幸せな気持ちに
してくれる。





あの時だってそうだ。





私が先輩にフラれて
心を閉ざしていた時に、
私を本当の自分に
してくれた。





その時からだろうか。
悠といると
胸が苦しくなって
私が私じゃなくなりそうな
気持ちになるのは。





悠のことを考えると、
“好き”の2文字じゃ
表せない何かが喉につまって、
泣きそうになるのは・・・







今日もまた、
この想いを押し殺して
ここにいる。





それでも、この想いは
どんどん増えて、
大きくなっている。





この想いが
いっぱいになって、
溢れてしまったら、
私はどうなるのだろう。





もしそうなる前に、
ちゃんと伝えた方が
いいのかな。





でも、
前のようになったら
もう支えてくれる人はいない。





自分で立ち上がるしか
ないんだ。













*。・ 1週間後 ・。*





ついに
この日が来た。





悩みに悩んだ末、
私はこの日、
今の自分を
見てもらうことにした。





ありのままの自分を。





別に、この日にしたのに
特別な意味なんてない。





ただ、なるべく早く
この苦しみから
解放されたかっただけ。





しばらくして悠は、
不思議そうに、
首を傾げながら来た。





まさか私に
告白されるなんて、
思っても見なかっただろう。





そして私は、
悠に一言こう言った。





「好きです」





とてもシンプルだけど、
これが1番
伝えやすかったんだ。





最初は、
驚いた顔をしていたけど、
その後すぐに、
悠はこう言った。





「もう少し、
考える時間をくれ」





そう言われて、
私は少し
悲しくなった。













*。・ その1週間後 ・。*





あの日から、
2人の間に
気まずい空気が流れた。





そして今日の放課後、
悠に呼び出された。





今日でこの
モヤモヤした気持ちとも
お別れだけど、
心のどこかで不安が残る。





“やっぱり聞きたくない”
と心が叫ぶ。





でも、
前に進むんだ。
自分の力で。







待ち合わせの
場所へ行くと、
もう悠はいた。





そして、悠が
ゆっくりと口を開けて
こう言った。





「やっぱり俺も好きだ、
お前のこと。
俺は、先輩みたいに
カッコよくないけど、
それでも、こんな俺でも、
いいか?」





「うん!!!!」





それから、私達は、
手を繋いで帰った。





ずーっと2人が、
離れないように。







*END*

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