幸せとは

CAST池 未来実池 未来実

作者:イェリ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.07.01

幸せとは





星が降る夜と眩しい朝を





繰り返す様なものじゃなく







じゃあ、私の幸せって?





コミュ障の幸せって?







* ――― * ――― *





「何だー?
池、言うこと
忘れたのかー?」





「あ・・・
すすみません・・・」





「クルミ、
大丈夫・・・?」





「え・・・いや・・・」





全然大丈夫じゃないって!!!!!





ども!!
こんにちは!!
ニコラ学園中等部1年
池クルミです!





まあ、
見て分かる通り、
極度のコミュ障なんです・・・





そんな私を
分かってくれてるのが、
コハルだけ!!





もぉ・・・
ほんとに嫌だ・・・





「クルミー
おはよっ!!!」





「おはよ・・・」





「もークルミってばw
固いなぁw
そんなんじゃ
友達増えないぞっ!!」





「コハルが
分かってくれてれば
十分だよ・・・」





「え?
あ、ありがと」





ドンッ、





「痛っ」





「あ、ごごごごこめん!!!」





あれ、この人・・・
どこかで・・・?





「いえ・・・私も・・・
前見てなかったので・・・」





「あれ、池クルミ?」





「え、どうして、
私の名前・・・?」





「え?
あ、いや、
その・・・」





「・・・?」





「くくくく
クラスの男子が!!
噂してて・・・」





「え?」





「かかかか可愛い子が、
いるって・・・」





かかかかかかかかかか
かかかかかかかかかか
かかかかかかかかかか
かわいい!?





「えぇぇええ!?」





「その・・・
俺、渡江ジュンヤって
言うんだけど・・・」





「・・・?」





「俺と、
付き合ってくれませんか!!」











え?





ええええええええええええ!?







「あ、よよよよよろしく
おねがいししししします・・・」





ちょっと待て、
思考が追いつかないぞ。





え?





いきなり
告白された・・・?





マジ!?





それも初対面で!?













* ――― * ――― *





「マジ!?」





「うん・・・」





「渡江君って・・・
すご・・・」





「え?」





「確かに、クルミは
可愛いけどさ」





「なっ・・・///」





「それにしても
告白するなんて・・・」





・・・いや、私の方が
びっくりするんだけど!!





だって!!
初対面だよ??





OKしたけども!!
初対面だよ!?





それも極度の
コミュ障だよ!?





その辺に可愛い子
ゴロゴロいるじゃん!!





ほら!!
セナちゃんとか!!
平澤さんとか!!





「それでもあんたが
選ばれたんでしょうが!!」





「はははははい・・・///」





「池さん!!
一緒に帰ろ!!」





って!!
わわわわわ渡江くん!?





「あ、う、うん・・・///」





待ってこれ
気まずい・・・





さっきから話すことが
なさすぎて・・・





「あ、あ、
あのさ!!」





「なななな何!?」





「もしかして、
俺のこと・・・
覚えて・・・ない??」





「え?」





「・・・っ!!!
やっぱりいいです・・・///」





「う、うん・・・///」





「・・・LINE、
交換しません?」





「え、はい・・・///」





『ジュンヤを追加しました』





《よろしく!!!》





《よろしくお願いします!!!》





《あのさ・・・
クルミって
呼んでいいですか??》





《いいよ!!!》







「ふふふっ」





「え? 何?」





「あ、いや、
クルミって
LINEは明るいんだなって」





「コミュ障なんで・・・」





「いや、でも、ほんと!!
よろしく!!!」





「こここここちらこそ・・・」





ボソッ。





「昔は明るかったのになぁ・・・」





「送ってくれて、ありがと」





「気にしないで!!
俺もこの辺だし!!」





「・・・明日も!!
一緒に帰れる・・・?」





「うん・・・///」





「・・・///」





「じじじゃあね!!」





「あ、また明日!!」





めっちゃ
ドキドキした・・・





ジュンヤ君、
顔赤いし・・・







「ただいまー」





「おかえり、クルミ」





「お姉ちゃん・・・」





この人は、
ミアお姉ちゃん!!!





高校生で!!
相談に乗ってくれる!!





彼氏が渡江ショウタロウっていう、
かっこいい人だって!!





ん? 待て・・・





渡江くんって
お姉ちゃんの彼氏の弟!?





「かかかかかかかかかかか
かかかかかかかかかかかか
かかかかかかか彼氏が
出来たんだけど・・・・・・///」





「おおー
すごいじゃーん!!!」





「お姉ちゃんの
彼氏の弟・・・・・・///」





「え!? マジ!?」





「うん・・・///」





「まあ、クルミは私に似て
可愛いからね・・・」





「お姉ちゃんが
可愛いのは
認めるけど・・・
私は違うよ」





「まあ、
頑張って~」





そんな・・・(´;ω;`)













* ――― * ――― *





「池さん?
ちょっといい?」





「・・・?
平澤さん?」





「あのね、渡江くんと
付き合ってるって
聞いたんだけどね」





「!!!」





「嘘だよね??」





「ほほほほほほほんと
なんですけど・・・」





「なんで?
なんで?」





「え」





「ハルカの方が、
可愛いじゃない」





「っ・・・」





「別れてよ・・・
渡江くんと」





「え、だ、だめっ」





「なら、こうするしか、
ないわね」





バシッ。





左足、蹴られて
腫れ上がっていく。





「痛っ・・・」





「なんて??
聞こえないんだけど!!」





腫れたところを何回も、
何回も蹴ってくる・・・





助けて・・・
ジュンヤ・・・





「ジュンヤっ!!!」





「やめろよ!!」





ジュンヤ君・・・!?





来てくれたの・・・?





涙で視界が
ぐちゃぐちゃだけど、
ジュンヤ君の姿は
ハッキリ見える。





「渡江くん!?」





「ジュンヤ・・・」





「クルミ、
大丈夫か??」





「あ、足が・・・」





「歩けるか?」





「だめっぽい・・・」





「平澤、これ、
俺の彼女だから」





えっ!!!





「・・・俺のもんだから。
次は許さない」





「・・・もういい。
ハルカ知らない」







「立てる?」





ゆっくり立ってみたけど、
足がふらついて・・・





倒れるっ!!!





「きゃ!!!」





「危なっ!!」





・・・ジュンヤ君が、
支えてくれてた・・・





「あ、ありがと・・・///」





「無理、しない方がいい」





「え?」





「乗って、
こっちの方が
安全だし・・・///」





「う、うん・・・」





いいいい今!!
私、ジュンヤ君に
背負われてる!?













*。・ 保健室 ・。*





「先生、
いないみたいだな」





「・・・///」





「じっとしてて、
足、見ていい?」





「う、うん・・・」





見ると、
すごく腫れてた。





ジュンヤ君が、
腫れてる部分にちょっと
触るだけで痛いし、
ドキドキする。





「シップ、
取ってくる」





待って・・・





グイッ。





「・・・クルミ?」





「あの・・・
聞いてもいい?」





「いいけど・・・」





「ジュンヤ君は、
なんで私に告白したの?
・・・///」





「ばっ・・・///
えぇぇええっと・・・///」





・・・?





「幼稚園の時、
好きだったから・・・///」





・・・ん?
渡江・・・
ジュンヤ・・・?





「あーー!
わたじゅん!!」





「やっと思い出したの?
俺は入学式で同じクラスって
知って嬉しかったのに・・・」





「てゆーか、幼稚園!?」





「・・・忘れられなかったから・・・///」





忘れられなかったって・・・///





「・・・ジュンヤ君、」





「・・・?
・・・///」





「私も、大好きだよ」





「・・・///」





「ちょ!!!
顔赤いよ!!」





「うっせ!!
早くそれ治療するぞ!!
クルミ!!!
・・・///」





「うん・・・///」





「またあの笑顔が
見れてよかったよ」





「・・・?」





「こんにちは、
お2人さん」





「!?」





「!?」





「ココココココココココ
コココココココココココ
ココココココココココハル!?」





「全部聞いてたのかよ!!
・・・///」





「あ、ジュンヤ、
また照れてるー!!!」





「うっさい・・・///」





「ふふふっ」





「生意気だから、
こちょこちょの刑だ!!」





「ちょっとwww
やめてwww」





「やれやれ、
リア充め・・・www」





「足、まだ痛む?」





「うーん、
まだ歩けそうに
ないかなぁ・・・」





「じゃあ、はい!!
乗って!」





「・・・ありがと・・・///」





「んー」





「ジュンヤ、
大好き・・・///」





「・・・///
聞こえなかったなぁ・・・
もっかいいってー」





「ばかっ!!
大好きだって言ったの!!」





「・・・俺も・・・///」





コミュ障、克服したよ、
お姉ちゃん。







「クルミー!!
ジュンヤ君ー!!」





「げ! 兄貴!!!」





「お姉ちゃん!?」





「ラブラブだな、
ジュンヤ」





「そっちこそ、兄貴」





「クルミちゃん、
ジュンヤをよろしくね」





「はい!!!」





「ジュンヤ君、
クルミを頼んだよ」





「・・・ういっす・・・///」





「照れんなって!!」





「ミアさん、こいつ、
家でやばいんですよ!←」





「ばっか!
・・・///
殺されたいのか!!!」





「えー? 何ー?
どうやばいのー?
ニヤニヤ」





あ、私






幸せだ。







ジュンヤのおかげだよ。





「私にも感謝してよね!」
By コハル







*end*

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