この想いを、届けたい。

CAST池未来実

作者：おはぎ

2018.07.18

みなさんこんにちは。
私、池クルミ！
中学１年生です！

小学校を３月に卒業して、
中学校に入学しました！

もう、毎日が
楽しすぎる！

なぜかというと・・・

初めての好きな人が
できたから!!

その相手は・・・
ニコラ学園の生徒会長、
渡江ジュンヤ先パイ!!

いやー、
すっごい
イケメンなの！

でも、そのせいで、
ジュンヤ先パイのまわりには、
たくさんの女子軍団が・・・

女子軍団「ジュンヤくーん！
おはよっ！」

ジュンヤ「あ、おはよ」

あいさつぐらい
してみようかな・・・

・・・よっ、よし!!

クルミ「ジュ、ジュンヤ先パイ、
おはようござ・・・」

??「ジュンヤッ！
おはよう!!」

あ、あいさつしようと
思ったのにー!!

ジュンヤ「あ、ノノ。
おはよう」

あの人は・・・
青井ノノ先パイ・・・か。
美人だな・・・

ノノ（クルミを
ギロッとにらむ）

ひっ・・・

ノノ「私のジュンヤに、
近づかないでよね！」

クルミ「す、すみません・・・」

もう、ヤダ・・・

ジュンヤ「オレさ、
誰のものでも
ないんだけど」

えっ？

ジュンヤ「キミ、
なんていうの？」

クルミ「私は、
１年の池クルミです！
よろしくお願いします！」

ジュンヤ「オレは、
生徒会長の渡江ジュンヤ。
よろしく！」

ノノ「ジュンヤッ！
ほら、授業始まるから
行こ！」

ジュンヤ「ああ。
じゃあな、クルミ！」

クルミ「は、はいっ」

話せちゃったし、
クルミって
呼ばれた・・・

コハル「フムフム、
なるほど。
けっこう上手く
いってるじゃーん」

クルミ「そ、そんなことないよ！
コハル」

コハル「（ニヤニヤ）
ふーん、ま、
がんばって！」

コハルは、
私の大親友！

コハル「あ、そうそう。
今日は家の用事があるから
一緒に帰れないの・・・
ゴメンね！」

クルミ「大丈夫だよ！
それじゃあ、
また明日ね！
ばいばーい！」

コハル「ばいばーい！」

１人で帰るのって、
はじめて・・・

??「うっわー、
あの１年、
１人で帰ってる！
さみしー」

この声は・・・
ノノ先パイ・・・！

ノノ「クルミちゃん、
だっけ？
もしかして、
友だちいないのかな？
そりゃあ、１人で
帰ることになるよねぇ」

クルミ「ちがいます。
今日は、いつも一緒に帰ってる
友だちが家の用事で
一緒に帰れないんです」

ノノ「ふーん、
まぁいいや。
・・・っていうかさ、
クルミちゃん、
ジュンヤのこと好きでしょ？」

えぇーーーーっ、

クルミ「えっと、えっと、
ちがいますっ！
あ・・・」

ノノ「じゃあさ、もう、
ジュンヤに
近づかないでよね！」

そんなこと、
したくないっ！

クルミ「イヤです。
そんなことできません！」

ノノ「は？
好きじゃないのに
近づくってわけ？
じゃあ、やっぱり
好きってこと？」

クルミ「は、はい・・・
好きです！」

ノノ「はぁー？
なにそれ、
１年のクセに！
まぁ、いいや。
このこと、みんなに
バラしちゃおー！」

クルミ「やっ、
やめてください！」

どうしよう・・・！

??「バラすなら、
さっさとバラしちゃえば
いいじゃん」

えっ？

ノノ「あ、ジュンヤ？
知ってるぅ？
実はさ、クルミちゃんが
ジュンヤのこと・・・」

ジュンヤ「好きなんだろ？
べつにいいよ。
オレもクルミのこと
好きだから」

ノノ「えっ」

クルミ「えっ」

えぇーーーーっ!?

ノノ「な、なに言ってんの、
ジュンヤ。
コイツ、まだ１年だよ？」

ジュンヤ「あー、もう、ノノ、
そういうの
どーでもいいから」

ノノ「あっそ。
べつに、どーでもいいし！」

クルミ「えっと、
ジュンヤ先パイ！
さっきの・・・」

ジュンヤ「ああ、
アレ、本当だから。
だから、付き合ってください」

クルミ「私も、
ジュンヤ生パイのことが
好きでした！
これからよろしく
お願いします！」

私は、ずーっと
心にためていた想いを、
やっと届けることができた。

＊ｅｎｄ＊