先輩のことが好きでした。

CAST小林 花南小林 花南

作者:ゆちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.03.07

私は小林カナミ。
ニコラ高校の
高校2年生。





仲良しの若林マホと
陸上部に所属している。





そして、
その陸上部には
私の好きな人がいる。





3年生の、
小原ユイト先輩。





やさしくて、
かっこよくて、
背が高くて、





私の初恋の人。





ユイト先輩は
誰にでも優しいから
すごくモテる。





私なんか
手の届かない存在。











*。・ 放課後 ・。*





マホ「今日も部活
がんばろ~!」





カナミ「そうだね!
がんばろ」





?「カナミちゃん!」





カナミ「ユイト先輩?!」





ユイト先輩が
私に駆け寄ってきた。





マホは何か悟ったようで、
先に行ってるね、と
どこかへ行ってしまった。





ユイト「あのさ、
今度の授業で
2年の時の教科書
使うんだけど、
俺捨てちゃって。
明日1日だけ
貸してもらっても
いいかな、」





カナミ「もちろんです!!
あ、ちょっと
まってください
えっと、、」





私はあたふたと
カバンの中身を探った。





すると、筆箱の
ストラップが
外れてしまった。





ユイト先輩は
ストラップを
拾ってくれた。





ユイト「なにこれ、
かわいい」





か、かわいい?!





私があたふたしていると





ユイト「あ、ごめん
ただのひとりごと。
気にしないで。笑」





ユイト先輩は
気にしないでというが、
気にするに決まってる。





ユイト「はいこれ」





ストラップを
ユイト先輩は
私に渡す。





その瞬間
手が触れた。





カナミ「え、あ、
すいませんっ!!!」





私はすぐに
受け取って、
手を引っ込めた。





カナミ「あ、あとこれ、
どうぞ」





私は震える手で
教科書を渡した。





ユイト「ありがとー!
助かるわ、
ほんとに」





ユイト先輩は
私に微笑んだ。





その顔がとても
かっこよくて、
思わず見とれてしまう。





ユイト「明日返すから!
ほんとにありがとう」





カナミ「いえいえ!
いつでも貸します!」





ユイト「じゃっ!」





ユイト先輩は
練習に戻った。





わたしの心臓は
バクバクだった。





?「カナミ~!」





カナミ「マホ~!」





マホ「みてたよー?笑
ユイト先輩と
脈アリじゃない?!」





カナミ「んなわけ!!
あのユイト先輩だよ?!
ないないない・・・」





マホ「ふーん」













*。・ 次の日 ・。*





ユイト「カナミちゃん!」





カナミ「はいっ?」





ユイト「これ、
ありがとう」





ユイト先輩は
昨日私が貸した教科書を
返してくれた。





カナミ「いえいえ!」





ユイト「それと、、これ」





ユイト先輩が
ポケットから
取り出したのは





リボンがついた
ストラップだった。





カナミ「これ、、」





ユイト「教科書のお礼。
カナミちゃん
好きそうだなあって
思って」





カナミ「かわいい、、」





ユイト「でしょー?!
俺からのプレゼント」





カナミ「でも~、
ほんとに
いいんですか?」





ユイト「もちろん!
じゃあね!」





ユイト先輩は
どこかに
行ってしまった。





カナミは
そのストラップを
見つめた。





かわいい。
かわいすぎる。
完全に私の好み。





でもなんで
ユイト先輩は
これを持っていたのだろう、





そしてなぜ私に
くれたのだろう。













*。・ ある日 ・。*





次の授業が
移動教室だったので、
私は1人で
廊下を歩いていた。





すると向こう側から
3年生の集団が
歩いてきた。





その中に
ユイト先輩がいた。





タカト「なあなあユイト。
お前好きな人
いないの?」





ユイト「それはどうかな」





リュウタロウ「ユイトお前、
よく加藤と帰ってるよな?
まさか・・・」





加藤というのは、
学校一美人と
いわれている先輩だ。





ユイト「・・・」





その会話を、カナミは
聞いていた。





その瞬間、
ユイト先輩と
目が合った。





でも、すぐに
逸らしてしまった。





ユイト先輩、
彼女いるのかな。





あんなにかっこよくて、
やさしくて、素敵な人に





彼女がいない方が
おかしいか。





期待しちゃってた私が
バカみたい。













*。・ ある日 ・。*





あの会話
聞いちゃってから
ユイト先輩を
避けちゃってる。





ユイト先輩に
もし彼女がいたら、
私、迷惑でしかないよね。





ユイト先輩のこと、
諦めようかな。





それにしても、
今日は朝から
具合が悪い。





頭も痛くて、
気持ち悪い。





朝から頑張って、
やっとここまで
耐えてきた。





部活が終わったら、
もう下校だ。





それまで
我慢しよう。





マホ「カナミー?」





カナミ「ん?
どうしたの、?」





マホ「今日カナミ
顔色悪くない?
大丈夫??」





カナミ「そ、そんなことないよっ」





マホ「そう、
ならいいんだけど。
無理しないでね」





その瞬間、
目の前が歪んだ。





マホ「ちょ、カナミ?
大丈夫?」





カナミ「え、あ、
大丈夫」





視界は元に戻った。





マホ「目の焦点が
あってなかった、
本当に大丈夫?」





カナミ「大丈夫だって!
心配しないで!」





マホ「そっか」





親友のマホに
嘘をついてしまった。





ランニングをしていたら、
頭がくらくらしてきた。





目の前が
急に暗くなって、
吐き気がする。





走らなきゃ、
しっかりしなきゃ、私





足が、、
動かない、、、





もう、、、
むり、、、





その瞬間、私は
倒れ込んでしまった。





立ち上がらなきゃ、
朦朧とする意識の中で、
そう思った。





けど、体が
動かなかった。





?「カナミちゃん!!!」





?「カナミ!!!」





私がうっすら
目を開けると、
ユイト先輩と
マホがいた。





ユイト「カナミちゃん、
少し立ち上がれる?」





私はかろうじて
首を横に振った。





ユイト「わかった」





その瞬間、
私は宙に浮いた。





目を開けると、
ユイト先輩の
必死な顔があった。





私、今ユイト先輩に
お姫様抱っこされてる。





安心したのか、
そこで意識を
失った。













*。・ 数時間後 ・。*





私が目を覚ますと、
真っ白な天井があった。





?「先生、
カナミちゃんが
目を覚ましました!」





横をむくと、
心配そうに私を見る
ユイト先輩がいた。





ユイト「具合はどう?」





ユイト先輩は
優しく私に
そう聞いた。





カナミ「大丈夫、、です」





保健室の先生「単なる
体調不良でしょう、
小林さん、辛い時は
無理しなくていいのよ」





カナミ「ごめんなさい、、、」





保健室の先生「ちょっと私、
職員室に用があるの。
小原くん、
小林さんのそばに
いてくれる?」





ユイト「わかりました」





保健室の先生は
保健室を出ていった。





ユイト「カナミちゃん、
気づいてあげられなくて
ごめんね」





カナミ「謝らないでください、
こちらこそ迷惑かけて
ごめんなさい」





ユイト「体調悪い時は、
無理しなくていいから」





カナミ「あの、、
ユイト先輩」





ユイト「ん?」





カナミ「私のこと、、
あ、、えっと、、
あの、お姫様抱っこ、、
してくれたんですよね、、?」





ユイト「うん、そうだよ」





カナミ「重かったですよね、
すいません」





ユイト「さっきから
カナミちゃん謝ってばっかり。
俺はそんなに迷惑だと
思ってないよ、
だから気にしないで」





カナミ「ほんとすいません、、」





ユイト「ほらまた(笑)
カナミちゃん
謙虚だよなあ」





気づくと
私とユイト先輩は
笑っていた。













*。・ 卒業式 ・。*





日はどんどん過ぎていき、
ついに卒業式の日になった。





私とユイト先輩の距離は
遠ざかることもなく、
近づくこともなかった。





これからユイト先輩と
会えなくなるんだなあ。





さみしい。
とってもさみしい。





校長先生「小原ユイト!」





ユイト「はい!」





ステージの上で
卒業証書を受け取る
ユイト先輩は、
とても輝いてみえた。





こんなに
かっこいい人を
好きになれて、
後悔はない。





その時、ユイト先輩と
目が合った、気がした。





気のせいだよね?
多分、気のせい。





卒業式が終わり、
校庭に
3年生の集団が
たくさんいた。





その中から
私はユイト先輩を
探した。





すると、後ろから
声をかけられた。





?「カナミちゃん!」





カナミ「ユイト先輩!」





胸に花をつけ、
髪をセットしている
ユイト先輩は
今まででいちばん
かっこよく見えた。





カナミ「卒業、
おめでとうございます!」





ユイト「ありがと~!」





カナミ「ユイト先輩、
大学に
行かれるんですか?」





ユイト「うん!
そうだよ」





そのとき、
ユイト先輩の手が
胸の辺りに
触れていることに
気がついた。





ユイト先輩は
第二ボタンを
手でいじっている。





カナミ「あの、、、先輩?」





ユイト「ん?」





カナミ「第二ボタン、
誰かに
あげなかったんですか?」





ユイト「ああ、これ。
女子に欲しい欲しいって
言われたけど、
あげなかった」





カナミ「誰か、
あげる人いるんですか?
あ、加藤先輩とか?
かわいいですもんね
加藤先輩・・・」





私は冗談交じりに
そう言ってみた。





ユイト「カナミちゃん」





ユイト先輩に
名前をよばれた。





ユイト先輩は
私のことを
真剣に見つめている。





カナミ「はいっ?」





ユイト「第二ボタン、
受け取って
もらえませんか?」





私は思考停止した。





時間が
止まった気がした。





カナミ「えっ、、?」





「俺、ずっとカナミちゃんのことが
好きだった。
先輩がこんなこと思ってるの
気持ち悪いかなって思って
ずっと黙ってた。
カナミちゃんの
いつも一生懸命なところ、
周りのこと考えられるところ、
笑顔がめちゃくちゃに
かわいいところ、
全部めちゃくちゃ好きだった。
カナミちゃんに会えなくなると
思うと、すげえ寂しい。
だから俺の彼女に
なってくれませんか?」





ユイト先輩はそう言って、
私の手に
第二ボタンを握らせた。





カナミ「え、あのえっと、、、」





ユイト「俺のこと、
好きじゃない、?」





驚きすぎて気持ちが
声に出せないが、
かろうじて首を振った。





カナミ「私も、すきです、
ユイト先輩のこと」





私は涙目になりながら
そう言った。





ユイト「カナミちゃん・・・」





その瞬間、
ユイト先輩は
私を強く抱きしめた。





ユイト「俺今、一生で
一番うれしい、、!」





カナミ「私もです、、!」





?「カナミ!
おめでとう!!!」





マホだった。





マホは満面の笑みで
私たちをみている。





?「おめでと!
ユイト」





?「羨ましいわあ、
おめでとう」





ユイト「タカト!
リュウタロウ!」





憧れのユイト先輩と
付き合うことができて、
今私、すっごく幸せです。





先輩、ご卒業
おめでとうございます。





そして、
ありがとう。







*end*

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