意地悪なアイツ

CAST小林花南

作者：かなみん

2018.01.22

うう～、寒いよお！

こんにちは！
ドジな中１小林花南です。
今日は、すっごい寒い日！
学校行きたくないなあ。

？「よっ！」

花「山中君！」

こいつは、山中夕葵。
私のドジなとこを
いじってくる人。

夕「お前本当に寒がりだな。
でもポケットに
手は入れるな・・・
あっ!!」

花「キャッ!!
（転びそうになった花南を
支えた夕葵に床ドンされる）」

怖かった・・・
って、山中君の顔近いっ！

花「ごめん！」

逃げなきゃ。

夕「待って！
俺のこと、
夕葵って呼んで」

花「分かった！」

☆教室☆

って、勢いで
言っちゃったな。

ゆ・う・なってよぶんだよ!!
無理だよ～。

？「花南！　どうした？」

花「未来実！　聞いてよ！」

この子は、池未来実。
可愛くて、優しくて。
自慢の親友なんだ！
相談もしてるの。

花「山中君がね、
私のドジなとこ
いじってくるのは
知ってるでしょ？」

未「うん」

花「（さっきの出来事を話す）
夕葵って呼べないって」

未「呼んであげなよ。
花南に気があると思うし」

花「えー？
そ、そんなわけないじゃん！」

未「花南もさ、
夕葵のこと、
気になってるんでしょ？」

でも、さっきから
頭から離れないんだよな。

授業中も
集中できなかった。

これって、
恋なのかな。

？「花南・・・」

未「花南！　帰ろっ！」

花「うん！」

あれ？
誰か呼んだかなぁ。
まっ、いいや。

花「待ってよ～！」

☆帰り道☆

花「あのさ、
私、好きかも。
夕葵君のこと」

未「おめでと！
まず、女子力上げなきゃね」

花「女子力・・・」

未「明日、
ヘアアレしてきな！
ニコラ貸すよ」

花「ありがとう！」

未「いいって事よ！
じゃあ、後で行くね！
バイバイ！」

花「バイバイ！」

☆家☆

花「ただいま～」

母「お帰り。
未来実ちゃん来るの？」

花「分かったの？
今日は、大事な話だから、
入って来ないでよ！」

母「分かったわよ」

//・ピーンポーン・//

あ、来た。

花「はーい！　うん？」

夕葵君、なんでいるの？

未「お邪魔しまーす！
夕葵も入って～！」

花「えっ、
ちょ、待ってよ！」

入ってかないで～！
汚いのに！

夕「スゲー、キレイだな」

花「えっ？
ちょっといいかな」

入ってみようって
うわー、
すっごいキレイになってる。

お母さんもしかして？

振り返ると、
お母さんが
ウインクしてる。

未「（花南の耳元で小声）
花南、今だよ！」

花「うん・・・！」

未「花南ママ～！
うちの犬の画像見ます？」

母「いいの？
見せてもらえるかしら！」

未来実、ありがとう。
大好きな人に
今、言おう！

夕「あのさ、
俺から話していい？」

花「うん」

なんだろう。
ドキドキするよ・・・

夕「お前って、
本当にドジだよな」

こんな時にまで！
いじるなんて。

花「うるさいな！
言わないでって
言ってるでしょ！
（後ろを向く）」

夕「だから、
（後ろから抱きしめる）
ほっとけない。
ずっとそばにいて、
守ってていい？」

ウソ！　両思い？
幸せだよ・・・

花「いいよ」

夕「まじで？
めっちゃ嬉しい。
（ぎゅっと抱きしめる）」

花「守ってください」

夕「守らせていただきます」

花、夕「大好き」

花「かぶった」

夕「あはは。
１つお願いしてもいい？」

花「うん」

夕「夕葵って呼んで。花南」

花「夕葵！」

この恋は、
たくさんの人に助けられて、
かなった恋。

お母さん、ありがとう。

未来実、ありがとう。

ＥＮＤ☆