雨の日から始まる恋

CAST小林 花南小林 花南

作者:rina

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.04.04

とある雨の日のこと。





ザーッ、ザーッ、、、





すごい雨だなぁ・・・・





雷雨になる前に
帰らなきゃな・・・





真帆は文化祭実行委員で
残らなきゃだからなぁー。





今日は1人かぁ、、
久しぶりだな1人で帰るの。





あれっ!?
傘がない!?





え!? あれ!?





今日は確実に雨が降るから
持ってきたはずなのに・・・・・





まさか!?
隠された!?





え!? 待って
本当にないよ・・・・





うわぁこれもう
ビショ濡れで帰らなきゃ
いけないやつじゃん、、、





最悪なんだけど・・・





完全に萎えていたその時。





「あれ?
小林じゃん?
何してんの?」





「うわぁびっくりした!!
佳山くんか!!」





同じクラスの
佳山悠我くん。





明るくておちゃらけてて
クラスのムードメーカー的存在なのに
まともに話したことなかったなぁ・・・





「驚きすぎ(笑)」





「そりゃ驚くよー!!
急に現れたら」





今までちゃんと
見てなかったけど





笑った顔、
カッコイイかも・・・・・





「つーか、雨やばいけど
帰んないのか?」





「・・・・・傘消えたから
帰れないんだよね」





「ふーん」





少しニヤけたかと思うと、





「はい」





「え?」





自分の傘を差し出す
佳山くん。





「俺の傘入れよ、
送ってってやるよ!!」





「え!?
だ、大丈夫だよ!!
そんな!!」





申し訳ないという気持ちと、
相合傘なんかしたら、
距離が近すぎてわたしの心臓が
持たないっていう気持ちが
入り混ざって混乱した。





「いいから、風邪引くだろ?」





そう言ってグイッと
わたしの肩を引き寄せた。





(ち、近すぎる・・・・//)





「な、なんかごめんね、
送ってもらっちゃって、アハ」





「気にすんな!!
つか、こんな雨ん中びしょ濡れで
帰すわけには行かねぇだろ」





ま、まぁ、
びしょ濡れは嫌だけど、
それ以前に距離!!
近すぎる!!!!!!





「つか、お前
顔真っ赤じゃん(笑)
変なやつ」





「へ?」





「なんか、見てて
飽きないわお前(笑)」





そんなこと
初めて言われた・・・・・・





(ドキドキドキドキ・・・・・・・)





感じたことのない気持ちに
戸惑いながら
家の近くの本屋さんの前に来ると・・・・・





さっきまでザーザーと
降っていた雨が
嘘のように止み、





空には虹がかかっていた。





「うわぁ虹だっ!!
キレイ!!
雨止んでよかったー!!」





「お前、
めちゃくちゃ笑うんだな・・・///」





そう言う佳山くんは、
少し照れていた。





「虹好きだから
つい嬉しくて
舞い上がっちゃってさ」





「やっぱり小林って
面白いやつだな!!
あ!! 俺、家あっちだから行くな!!/////」





そう言い、
傘をわたしに預けて
走っていった。





「え? ちょ、、
送ってくれてありがとねっ!!」





なんか、初めて
まともに話したけど





佳山くんって、
やっぱり優しいんだな・・・・





心臓がさっきから
ずっとバクバク言ってる。





「さっきの子、
顔真っ赤にしながら
走って帰ってったよ!!
きっと花南ちゃんのこと、
よっぽど好きなんだろうねっ!!
いや~青春だわ」





お馴染みの本屋さんの
若いお姉さんがそう言うと、
途端にわたしは恥ずかしくなった。





と、同時に、
ドキドキしてる自分の気持ちを
自覚した。







雨から始まった恋。





雨の日に、
またキミに会えるのを信じて





わたしはウキウキしながら
家へ帰った。







*end*

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