守ってくれてありがとう！

CAST小林花南

作者：はるっぴ

2019.07.21

「カナミさん
もうお時間ですよ。
準備してください」

「すみません、
今行きます笑」

カナミです。
女優をしています！

最近、好きな人が
出来ちゃって・・・・・・

その人のことが
気になって気になって
しょうがないんです！

でも、私には
マネージャーのリリさんがいて
恋愛禁止なんです・・・・・・・・・・・・

そう、
さっきのヒト・・・・・・

守ってくれるのは
ありがたいけど、

やりすぎカナって
思ってる。

「わかってます？
アナタには予定が
ぎっしり詰まってるんです。
遊んでる暇なんて
あまりないんですよ！」

「は、はい・・・・・・・・・・・・」

「この後、新しいドラマの
撮影があります。
主人公のユイトさんと
仲良くしてくださいね・・・」

そんなのわかってるよ・・・
プンプン。

「はいはいー・・・・・・・・・・・・・・・」

「もーう、
はいは１回！」

はぁーあ、
いちいちうるさいな・・・

そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「初めまして、
カナミちゃんだよね？」

わぁーイケメン！

しかも、高身長！

もう、一目惚れ!!

「はいっ！
よろしくお願いします笑」

「よろしくネ！
カナミちゃんって
呼んでいいよね？」

「もちろんです！
ユイトく・・・くん・・・・・・」

「俺はタメオケだよー。
年の差は気にすんな！」

「じゃ、うん！
そうですねー!!」

「ハハッ！　可愛い笑」

ユイトくんはあの有名な
ニコニコっていう
映画に出たんだ。

２歳上の
高２なんだって！

すごいな・・・・・・・・・
一緒にドラマに
出れるなんて。

「よーい、アクション！」

「カナミっ！
宿題見せろよー笑」

「ユイトったらー
いいよ！　はいっ！」

「カット！」

「カナミさん
もうちょっと
気持ち込めてやって！」

「はいっ！」

「ユイトくんごめんね、」

「いいよいいよ！
お前のためなら
何度でもやり直すよ」

「ありがとう！」

優しいなー。

「よーい、
アクション！」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「いいじゃん！
じゃ、次いくよ」

「はいっ！」

息が揃った！
ビックリした。

「うふふっ笑笑」

「ハハハッ笑笑」

今日の撮影が終わった。

「疲れたな！
俺に乗れよ！」

そう言って
おんぶしてくれた。

「だネ！
えー・・・・・・・・・」

キュンキュン

「ご飯食べに行こーぜー
美味い店知ってるんだ笑」

「うん！　いいよ！
楽しみー」

「写真撮ろー」

「美味そうだな！
いただきますー」

「いただきます！」

んー美味しいー
うまうまっ！

・・・・・・・・・・・・

「今日はありがとう！
またな！」

「じゃあネ！
また今度！」

毎週、彼に会えるのが
嬉しくてついに、
最後の撮影日。

「とうとう最後だね・・・・・・・・・
寂しいよぉ」

もう会えないなんて・・・・・・・・・

嘘でしょ・・・・・・・・・・・・・・・

本当って言わないで・・・・・・・・・

「最後じゃないよ！」

「俺、カナミちゃんが好きだ！
たくさん俺に
甘えてくれてありがとう
付き合おう！」

「私も初めから好きだった！
ユイトくんの優しいところ・・・・・・
全部が好き！
付き合おっ！」

「お前のこと守るよ！」

「よろしくネ！」

「ちょっと！　カナミさん、
ユイトくんと仲良くしろとは
言ったけど、
恋愛禁止なの知ってるでしょー」

「知ってますよ！
すみません笑笑」

「私を守ってくれる人はもう
アナタじゃないんですよ！」

＊ＥＮＤ＊