いろんな幸せ

CAST小林 花南小林 花南

作者:あむ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.06.26

「あっつー(´д`|||)」





今は部活の真っ最中。





「休憩ー」





私は親友の
みなみと2人で、
近くにあった
ベンチに座る。





みなみは、
学校一の美少女で
私とバドミントン部に
所属している。





次期副部長。
いつも私の力に
なってくれる。





私の元気の源の
ひとつ。





「そういえば、、、
今年こそ大和くん
誘うんだよー?
意気地なしの
あほ花南ー」





紹介してなかったけど、
私の名前は小林花南。





今年の春、
中学2年生に
なりました!





バドミントン部の
次期部長デス!





そして、この
《大和くん》っていうのが、
皆さんお気づきの通り
私の好きな人。





フルネームは、
高月大和
(こうづきやまと)。





学年は私よりも
2才年上。





学校も違う。





私が小学生の時に通ってた
バドミントンスクールの仲間で、
スクールの中では、
1位2位を争う実力。





今は高校生。





大和の連絡先は、
小学生の時に交換した
プロフ帳に書いてある。





「ーい。おーい。
花南聞いてるー?」





「あぁ。
聞いてる聞いてる。
・・・・・・なんだっけ?」





「もうっ。
だから、
今年こそ神社の夏祭りに
大和くん誘うんだよ?」





「う~~~~~」





実は、小学生の時、
大和から
「一緒に行こうよ」
と誘われたんだけど
恥ずかしくて、





「ごめん。
友達と行く約束しちゃった」





って言っちゃったんだよね~~(^-^;





だから、中学1の時
誘おうと思ったんだけど、、、
恥ずかしくて
できなかったんだ~~( ̄∇ ̄





っていうことを
聞いたみなみが、
今年こそはと
背中を押してくれてるんだけど・・・・・・・・・・・・





やっぱ恥ずかしいものは
恥ずかしいんです///





「誘って、
ちゃんと想いを伝えなきゃ」





「っっっっ。
おぉぉぉぉ想いを
伝えるぅぅぅぅ!?」





ヤバッ。
おもいっきり
大声出しちゃった。





しかも、
ベンチから転げ落ちたし。





「www
なにやってんの(≧∀≦
ウケる」





ウケるなよ。





心の中で反発しつつも、
確かに今のはダサかった。





「笑いすぎ」





「だってww
そんなに動揺すること?」





確かに、
想いを伝えなきゃ
いけないことは
わかってるけど、





もし大和が
私のことを
忘れていたら、





もし他に
好きな人がいたら、
って思うとスゴく怖い。













.*





「練習開始ー!」





モヤモヤした気持ちで
部活を終え、
家に帰った。





「ただいまー」





「あっ。
おかえり。
大和くんから
電話があったわよ。
懐かしい声だったわー」





がたん。
ごん。





「は?」





すぐに折り返し
電話をかけた。





「ブルルル。
ブルルル。
・・・・・・もしもし。
・・・高月です」





2年ぶりに聞いた。
大和の声。





前よりも低くなってて、
大人っぽくなった。





「もしもし。大和?」





「花南?」





「うん。
どうしたの?」





「・・・あのさ、
LINEのID
教えてくれない?」





「いいけど、
どうして?」





「・・・俺、
花南の学校に
好きな人がい――」





「分かった。
いいよ!」





「えっ」





「っ。
・・・お、応援する!」





「・・・おう。
・・・ありがとう」





「それだけ?
じゃあね」





「あっ、
あと――」





ブチッ。





耐えられなかった。
信じられなかった。
聞かなければ良かった。





「失恋しちゃった」













*.





―――ーその日の夜。





私は泣きながら
みなみに相談した。





みなみは、
深夜遅くまで、
ずっとつきあってくれて、
ずっとなぐさめてくれた。













.*





次の日の夜。
携帯が揺れた。





画面を見ると、
《大和》と
かいてあった。





メールを見ると、





[花南って、
親友いる?]





とかかれていた。





[いるよ]





[その子の連絡先
教えてくれない?]





えっ。
大和ってナルシスト?
浮気男?





とりあえず、





[聞いてみる]





と送信した。







次に、みなみに
大和に言われたことと
思ったことを話した。





そしたら、





「いいよ。
大和くんの本性を知る
いい機会じゃん」





といってくれた。





だから、大和に
みなみの連絡先を教えた。





[ありがとう]





とすぐに返信がきた。







悲しい。
切ない。
苦しい。





だけど、
好きで、
諦められない。













*.





次の日の朝。





みなみが、





「神社の夏祭り、
一緒に行こうよ!
浴衣で!」





「うん。
行こ!」





「じゃあ、7時に
○○公園集合ね!」





「おっけー」













.*





夏祭りの日。





7時になっても
みなみが来ない。





代わりに、何故か
隣に大和がいる。





おかげで、今、
私の怒りは
最高峰に達している。







15分前。





私は、
集合場所に着いた。





それから5分後。
大和が、





「あっ、
いたいた」





といって
私のほうに来た。





それからいままで、
一言も話さずに
立っている。





そして、
しばらくしたら、
やっとみなみがきた。





隣の男性と
イチャイチャしながら・・・





きっと彼氏だ。





でもみなみが
彼氏といると、
必然的に私と大和が
2人になる。





予想通り、
2対2に分かれて
まわることになり、





私は、
大和と一緒だ。





大和は本当に
浮気男になっちゃったのかなと
疑いながらも、





隣を歩いているのが
夢みたいで恥ずかしい///





そして屋台の中で
私の好きな
じゃがバターの屋台を
見つけた。





でも全部は
食べきれないから、
はんぶんこ
することにした。





美味しそうな
バターのにおいがする。





「あつっ」





何回も
ふーふーしたのに、、、、





「花南は変わってないねww
どれだけ猫舌なんだよ笑」





あっ、
昔と一緒だ。





2人で笑いあって
すっごく楽しくて。





大和は
変わってなかった。





昔のままの大和だ。





今なら言える気がする。





「大和。あのね、
小学生の頃から
ずっと好きでした」





そう。
ずっと。





「俺もだよ。花南、
俺とつきあってください」





「はいっ!」





最高の笑顔で
涙目になりながら言った大和は
いままでで1番かっこ良かった。





大和は、みなみに
夏祭りの日に
告白するから
手伝ってくれと
頼んだらしい。





このことを
みなみに話すと、





「よかったー!
あそこまでして
付き合わないとかいわれたら
最悪だからね」





といってくれた。





ちなみに、私の学校に
好きな人がいるというのは、
私の連絡先をゲットするための
口実だったらしい。





いろいろあったけど、
多分私は世界一
いい友達をもった。







多分、幸せっていうのは、





素敵な友達や、好きな人と
嬉しさや悲しみの感情を
分かち合っていくものだと思う。





私はこれからも、
そんな幸せが続いていくと
思っている。







*end*

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