叶わない恋だったのに・・・

CAST小林 花南小林 花南

作者:金キラリ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.06.01

かなみ「大ちゃん。
好き。付き合って」





おおぞら「ごめん」





ガーーーーン





一生に一度の恋は
叶わなかった・・・





こんにちは。
私の名前は、小林花南。
中学3年生です。





私には、
好きな人がいる。





でも、絶対に叶わない・・・





毎日毎日、
そんなことを考えていると、
胸が苦しくなる。





かなみ「あ、大ちゃん!!
一緒に学校行かない?」





おおぞら「あ、ああ、うん」





かなみ「?」





おおぞら「早く学校行くぞ!
かなみ」





かなみ「え。
えええええええええええ」





おおぞら「何驚いてるんだ?
おいてくぞ」





かなみ「待ってよ~」





大ちゃん・・・
なんで?





小さい頃から、「かな」って
呼んでくれてたじゃない。





なんで今更、
「かなみ」って
言うのよ。





絶対に絶対に、私はずっと
「大ちゃん」って
いつまでも呼ぶもん。





必ず・・・





おおぞら「おい。おい。
聞いてるのか?
かなみ。お~い」





かなみ「ごめん。
話、全然
聞いていなかった。
本当にごめんね。
大ちゃん」





おおぞら「・・・
今日の放課後
話がある」





かなみ「うん。分かった」





話って
何なんだろう・・・





もしかして、私の名前を
「かなみ」って呼んだのは
関係あるのかな・・・











*...・・・*...・・・*





りん「おはよう。かなみ!」





かなみ「あ、おはよう。りん」





おおぞら「りん。おはよ」





りん「大ちゃん。おはよう」





かなみ「ねえ~~。りん。
聞いてよ。
大ちゃんが、朝から
ものすごくおかしいよ。
頭でも打ったの?
何て言えないよ~」





りん「いったい、
どうしたのよ。
まさか、大ちゃんに
何かあったの!?」





かなみ「何にもないけど・・・
大ちゃんが私のこと
『かなみ』って言うの。
小さい頃から、『かな』って
呼んでくれてたのに・・・
何か、ものすごく悲しい」





りん「え? 本当に?
かなって呼んでるのは
知ってたけど、まさか
大ちゃんも大人に
なろうとしてるのかも」





かなみ「え? どういうことなの?
大ちゃんもりんも
私も皆もまだ、子供だよ。
大ちゃんだけ
大人のかいだんを
のぼろうとしてるの?」





りん「うん。そうだよ。
理由は、大ちゃんには
好きな人がいるんだって」





かなみ「ってことは、大ちゃんは
その子のために、大人になって、
その子を守りたいっていうことなの!?
素敵・・・
大ちゃんいつから天才に
なったのよ~。
私よりも先に天才に
なっただなんて許せない
絶対に許さな~~い!!」





りん「か、かなみ。
落ち着いて。
深呼吸して
スーハスーハって」





かなみ「屋上行って、
『大ちゃんのバカ野郎』って、
言いに行ってくる」





りん「やれやれ。
このかなみは絶対に
止められない」





おおぞら「りん。
ちょっといい?」





りん「う、うん」





おおぞら「さっき、かなみに
なんて言ったんだよ。
かなみ、屋上に行くとき
泣いてたんだぞ」





りん「私達の話
聞いてたの?
うわ~~~エッチ」





おおぞら「はいはい。
申し訳ございません」





りん「うむ。よろしい。
教えてあげるよ。
大ちゃんには好きな人が
いるらしいよ。
ただの噂だけど。って伝えた」





おおぞら「はあ~。
よかった~。
俺の好きな人ばれなくて」





りん「かなみ以外は
知ってるって!
あんたの好きな人」





おおぞら「じゃあ、
俺の好きな人
言ってみろよ」





りん「かなみでしょ。
まあ、かなみは鈍感だから
よかったのか、
よくなかったのか
さあ、どっちだろう」





おおぞら「必ず、言う」





りん「何を」





おおぞら「告白するんだよ。
かなみに!!」





りん「かなみを泣かせたら
許さないよ。
って、かなみのマネ。
私もかけると付き合う時に
かなみがかけるに言ったの。
かなみが言ったおかげで
かけるは、私を泣かせないように
私を守ってくれるの」





おおぞら「だから、俺も
そんな男になりたいんだ」





りん「ガンバ」





おおぞら「おう!!」













*...・・・*...・・・*





あ、もう学校
終わっちゃったな。





大ちゃんに
呼ばれてたけど、
大ちゃんに内緒でかえろ。





会いたくない。





胸が苦しくて
死んじゃいそう。





おおぞら「かなみ!!
何1人で
帰っているんだよ」





かなみ「ごめん。
本当にごめん。
今日は早く帰りたいから。
早めに話してくれない?
大ちゃん」





おおぞら「その『大ちゃん』って
言うのやめてくれない。
中学3年生なんだからさ。
ちょっと、恥ずかしいんだよ」





かなみ「ごめん。おおぞら君」





おおぞら「おおぞら君って、
言うなよ。
おおぞらって呼べよ。
それか、かけひって、呼べよ」





かなみ「・・・」





おおぞら「あと、」





かなみ「もう。
それだけでしょ。
かえるから」





おおぞら「待てよ」





かなみ「離して」





おおぞら「好きだ」





かなみ「え?」





おおぞらには
好きな人がいる。





だから、この気持ちはずっと、
隠していかないとって、思った。





でも、大ちゃんが
ううん。おおぞらが、





私の目をしっかり見て、
「大好き」って
言ってくれている。





奇跡があるだなんて、
ものすごく嬉しい。





もう、好きって思いが
抑えきれないのが、
今爆発する。





かなみ「私も小さい時から
ずっと大好きだった」





私は嬉しすぎて
全部覚えていません。





でも、大ちゃんが言った
(付き合おう)って
いうことだけが、
頭の中をグルグル回っている。





私たちは、これからもずっと
一緒に歩んでいきたいなと
思っています。







・・・・・・・終わり・・・・・・・・・・

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