ネガティブな私、恋してます。

CAST小林花南

作者：Pink

2019.08.20

私は小林花南。
私には好きな人がいます。

好きな人の前では
ドキドキして話せない私にも
優しく話しかけてくれる人。

？「おはよう！　かなみ」

カ「た、たかとくん、おはよ」

この人が私の好きな人。
大倉たかとくん。

みんなから
好かれている。

多いときには、
１週間に５回は
告白されるらしい。

毎日挨拶されるからって、
私を好きなはずがない。

だって・・・

ク「大倉先輩、
おはようございますっ！」

この子は
池くるみさん。

かわいくて
恋にも積極的で、、、

私が勝ってるところ
なくない？

マ「かなみー、また、
たかとのこと考えてるの？」

カ「うん。私には
勝ち目ないなーって
考えてた」

この明るい子は
若林真帆。私の親友。

真帆の前では
自分を出せるんだよね！

マ「また？
かなみネガティブ」

カ「あ、ごめん！」

放課後、私は
あることを聞いた。

女子たち「ねー、池くるみ、
大倉に告白するらしいよ！
やばいね・・・」

え？　まじか・・・

終わったこの恋は。

たかとファンも
ビビるはずだわ。

くるみさんも
結構モテるらしい。

タ「かなみ！　一緒帰ろー」

カ「えっ？　でも・・・」

私は真帆と帰る約束をしてたし、
と私は真帆に視線を送った。

真帆はウインクをして笑って
『行って』という合図をした。

カ「いいよ」

＊。・　帰り道　・。＊

タ「かなみは
好きな人とかいるの？」

カ「い、いるけど・・・」

叶わない。とは
なぜか言いたくなかった。

いつまでも
ネガティブな私は
少し変わった。

タ「いるのっ？　誰？」

たかとだよ。って
本当は言いたかった。

けど・・・

カ「ひ・・・みつ」

自分でも言った後に
後悔した。

なんで、かわいいくるみさんが
いいそうなことを
言ったのだろう・・・

タ「教えてよー。
じゃあ考えとくわ・・・」

カ「た、たかとくんは
最近誰に告白されたの？」

聞きたくないけど
聞いてしまった。

タ「えっとー、
池くるみ、かな」

カ（!?）

カ「か、かわいいもんね。
くるみさん」

涙をこらえて
やっとの思いで言った。

タ「え、俺
付き合ってないけど」

カ「え？　なんで
あんなにかわいい子、
ふったの？」

タ「俺、ああいう
グイグイくる子苦手だし・・・
かなみが好きだから」

カ「うそ・・・！
私も、好き・・・」

私は涙がとまらなかった。

タ「俺と付き合ってください！」

カ「はい！」

私たちは手を繋いで
歩き出した。

さっきまで叶わないと
思っていた夢が
今、叶いました。

＊ｅｎｄ＊