先輩！叶わぬ恋しても良いですか？

CAST小林花南

作者：かなみん

2018.01.18

「ね、秋祭り行こっ！」

「うん！」

私、小林花南！　中１。
今、秋祭りに行こうと
話し中。

今年も、
心友の香音と
行くんだ。

先輩、
来るのかなぁ。

香「花南！
もしかしたら、
純也先輩来るかもよー」

花「そっ、
そんなわけないじゃん！」

香「このこのー!!
ホントは、
期待してるでしょー」

あっ、実は私、
純也先輩に
恋してるんです。

しかも、
小学５年から。

☆小学５年のころ☆

私は、初めての委員会で
緊張していた。

知らない６年
ばっかだし。

はあー、
帰りたいよ。

？「緊張してるの？」

花「へっ？」

？「初めてなんでしょ。
俺、渡江純也。
君は？」

花「こ、小林花南です・・・」

純「ＯＫ、花南ね。
わかんないことあったら、
言ってね。花南！」

花「あっ、ありがとうございます」

☆現在☆

って言うのが出会い。
いわゆる一目惚れ。

でも、
この委員会が終わったら
全然話せなくなったんだけど。

しかも、
先輩の好きな人は、
明日香先輩なんじゃないかなって
思ってるんだ。

だって、
明日香先輩のこと
ずっと見てるんだもん。

今も、休み時間に
サッカーしている姿を
見るだけ。

久しぶりに
会いたいな。

純也先輩、
私のこと
覚えてるかな。

☆秋祭り☆

えっ!!
先輩？

私のこと
覚えてくれてたんだ！

花「じゅ、
純也先輩？」

純「やっぱり花南だ！
花南も来てたんだ！
香音と？」

花「はい・・・
純也先輩は、
彼女さんとですか？」

あーーー！
何言ってんだ！　私!!
久しぶりに
先輩と会えてるのに！

純「違うから。
彼女いねーし」

あっ、やべっ。
怒らせちゃったかな・・・

純「どーした？
俺、何かした？」

はあー、
よかった。
怒ってなかったよー。

でも、
明日香先輩ってことは
あるよね、
友達として。

花「いえ！
大丈夫です！
香音まだかなって」

純「香音は遅刻か（笑）」

あっ、いい忘れてた。
香音とも、委員会で
仲良くなったんだよ！

香「花南ー！
ごめん！
遅れたあ！」

花「遅い～」

香「あ、純也先輩！
来てたんですか？」

純「久しぶり、香音。
俺も、友達来たから。
じゃ」

花「ありがとうございました。
香音、行こうか」

香「うんっ。
香音、フライドチキン
食べたーい」

花「私も、
言おうとしてたっ☆」

香＆花「笑」

いーっぱい遊んで、
楽しかった。

香「花南、
純也先輩いるよ！
行って来なよ！
（きっと、
純也先輩も同じ気持ちだよ）」

花「うんっ。
行ってきます！」

今、伝えたいの。
ずーっと
思ってたことを。

花「先輩!!!
聞いて欲しいことが
あります！」

純「花南！
聞いて欲しいこと？」

花「あの、私、
初めて先輩が
話しかかけてくれたとき、
すっごい嬉しくて、
楽しくて。
でも、委員会が終わってから、
話せなくなって、
悲しくなってる自分がいました」

純「あのさ、
俺も思ってたこと
言ってもいい？」

花「えっ？
はい」

純「天然なとこも、
ドジなとこも。
君の全部が好きだよ、
花南」

花「えっ・・・
明日香先輩じゃ
ないんですか？」

純「違うよ！
花南のこと
好きっていってんだろ」

とたんに涙が・・・

花「私も、
先輩の少しかすれた声も、
優しい笑顔も。
全部、好きです。
大好きです！」

純「ありがと。花南」

花「私、
何もしてませんよ？」

純「初恋を教えてくれて」

花「私も。
純也先輩、
初恋を教えてくれて
ありがとうございます」

純「敬語なし。
呼び捨て絶対」

花「分かった。純也！」

純「花南！」

私と純也。
叶わぬ恋が叶っちゃった。

大好き。
純也、香音！

ＥＮＤ☆☆☆