２人だけの秘密の場所

CAST小林花南

作者：まーたん

2018.02.01

こんにちは！
私、小林花南！

ここは私と
ある人だけの
秘密の場所。

でもその人はもう
この町にはいない。

幼いころ
引っ越しちゃったんだ・・・

クルミ「ちょっとー！
花南ー！
どこいるのー？」

この子は池未来実。
私の幼稚園のころからの親友。

ガサガサ・・・

カナミ「ゴメーン！」

クルミ「またあの翔との
思い出の場所ー？」

カナミ「そうっ！」

クルミ「まだ好きなのー？
もう会えないかもなのに・・・」

カナミ「絶対会えるもんっ！」

クルミ「そんな言ってて、
もう１、２、
９年間もあってないじゃん！」

カナミ「そーだけど、
絶対会えるって
信じてるもん！」

クルミ「もったいないなー！
カナミはこの学校の中で
１番もてる子なのにー」

－・　学校　・－

？「あの、
小林さんいます？」

カナミ「はい？」

クルミ「あ、あの人、
学校で１番イケメンな
山中夕葵先輩じゃん！」

カナミ「そーだね・・・」

カナミ「はい？
なんですか？」

ユウナ「あの・・・
俺と付き合ってください！」

カナミ「ごめんなさい・・・
私もう好きな人いるから・・・」

ユウナ「俺・・・
俺、あきらめません！」

えーーーーーーー！

ユウナ「それじゃっ！」

カナミ「え、」

あ、いっちゃった・・・
もう、めんどくさいなー。

－・　ＨＲ　・－

清原先生「これから
ＨＲを始めますが、
その前に・・・雨宮君！」

カナミ（雨宮・・・？）

ガラ・・・

雨宮「おはようございます。
東京から来た雨宮翔です。
これからよろしくお願いします」

ガタッ！

カナミ「翔君っ!?
翔くんだよね？
私のこと覚えてる？
花南だよ！　小林花南！」

カケル「・・・・あんた誰？」

カナミ「え・・・」

清原先生「ちょっと落ち着いて。
小林さん」

小林さん「・・・・すみません」

－・　帰り　・－

カナミ「あの子、
カケルだよね？」

クルミ「でもわかんないよ。
同姓同名かもじゃん」

カナミ「そーだけど・・・」

－・　秘密の場所　・－

カナミ「なんか、
歩いてたら
きちゃった・・・」

さすがのカケルくんでも
この場所は
おぼえてないよね・・・

カナミ「はー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カナミ「あっ！　やばっ！
寝ちゃった！　ん？」

誰の上着だろう？
優しいな・・・

？「あ。起きてる」

カナミ「えっ？
カケル・・・くん？」

カケル「あ、やべッ！
じゃあな！」

カナミ「まって！
（服のすそをつかんだ）」

カケル「なに？」

カナミ「やっぱり、
カケルだよね？
だって、この場所知ってるの
かけると私だけだもん！
ねえ？　そうだよね？」

カケル「・・・・そうだよ。
まさか、おまえが
あのカナミとは
思わなかった・・・」

カナミ「え・・・」

カケル「きれいになったな・・・
今も昔も好きだよ」

カナミ「・・・・！
わ、私も好き！」

カナミ「おぼえてて
くれたなんて・・・
うれしい！」

ぎゅっ！
（カナミがカケルに抱きついた）

カケル「俺もだよ」

私はいつまでも忘れない。
好きな人のことならば・・・

－・ＥＮＤ・－