恋のお勉強

CAST小林花南

作者：なつみかん

2018.02.02

先生「それじゃあ、
ここの問題を・・・
小林さん！」

私は、
先生にあてられ
席を立つ。

花「答えは４です」

先生「さすが小林さん！
正解よ」

こんな簡単な問題、
解けて当然！

皆さんこんにちは！
私はニコラ学園中等部１年の
小林花南です！

部活は入ってなくて、
委員会は図書委員。

毎回テストは
９０点以上！

休み時間も読書したり
勉強したりしてるから、
お友達はゼロ・・・

せっかくの中学校生活、
楽しもうと思っていたのに・・・
人見知りだから
みんなの輪に
入っていけないし。

もう最悪！

＊。・　委員会　・。＊

今日は初めての
委員会があるの！

遅刻しそうで・・・
急がないと！

？「お前も委員会
遅刻しそうなのか？
一緒に行こーぜ！」

えっ・・・誰？
私に声をかけてきたのは
知らない男の子だった。

私はその男の子と一緒に
図書館へ急いだ。

ぎりぎり開始に
間に合ったんだ。

今日の委員会は、
図書当番を決めた。

みあ先生「図書の当番は、
先生が事前に決めてきました！
これから発表するわね～！
まず月曜日・・・」

みあ先生が、
曜日ごとに
当番を発表していった。

みあ先生「木曜日は、
小林花南さんと・・・
阿久圭介くん！」

阿久くんか・・・
どんな人なんだろ？
緊張するな～！

＊。・　木曜日　・。＊

私は、図書館へ急いだ。

どんな人なのかな？
優しいかな・・・
怖いかな？
楽しみ！

花「失礼しまーす」

阿「よう！　・・・って、
花南ってお前か！
おまえでよかったわ！」

・・・えっ!?
そこにいたのは
この前の男の子！

花「え、阿久くんって
あなたのことだったの？
知らなかった・・・！」

私たちはお互いに
自己紹介をした。

阿久くん・・・
ううん、阿久先輩は、
２年生の先輩だった。

それから何度か
阿久先輩と
図書当番をするうちに、
私は先輩のことが
好きになった・・・！

＊。・　教室　・。＊

これから、
図書館へ行くの。

もう今は、当番が
楽しくてしょうがない！

？「ねぇ小林さん？」

私は誰かに声をかけられ、
振り向いた。

そこにいたのは
このクラスの女子の
リーダー的存在の
若林真帆さん。

真「小林さんさぁ・・・
阿久先輩とどういう関係？」

花「どういう関係って・・・
ただの先輩、です」

私は先輩のことが
好きとは
言わなかった。

・・・ううん、
言えなかった。

真「じゃあ、
阿久先輩には
２度と近づかないで。
私は阿久先輩が好きなの。
邪魔したらどうなるか
わかってるよね？」

花「・・・・・」

私は黙ってしまった。

真「まさか阿久先輩のこと、
好きなわけないよね？
勉強しかできない
こんな暗い人なんか、
阿久先輩好きじゃないから。
諦めた方が身のためよ」

そのとき、

――ガラッ！――

阿「・・・今の話、
全部聞いてた」

真「あ、阿久先輩！
な、なんで・・・！」

阿「花南が遅いから
迎えに来たんだよ」

えっ・・・私？

阿「それより若林！
俺はお前のことなんか
これっぽっちも好きじゃないからな！
勝手に決めつけるな。
俺が花南を好きじゃないなんて・・・
花南が傷つく！」

真「っ・・・」

――ダッ――

若林さんは
教室を出ていった。

花「あ、阿久先輩・・・！」

阿「花南、
俺はお前のことが好きだ！
俺の彼女になってくれ！」

花「私、友達もいないし、
暗いし、
そんな私を好きに
なってくれるんですか・・・？」

阿「当たり前だ！
俺はお前のすべてが
好きなんだ！」

花「喜んで！
私も先輩がすきです！」

恋愛なんてしたことなくて
不安だったけど・・・
先輩のおかげで
毎日楽しめそうです！

＊ＥＮＤ＊