2人目の友達、初めての彼氏。

CAST小林 花南小林 花南

作者:とかげ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.02.27

「かなみん、
どーしよー・・・・・・」





「え、何?
どうかしたの?」





「これ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





「え!? ウソ、
ウソでしょ・・・・・・・・!」











* ――― * ――― *





はあ、もう、
昨日のことなんて
夢ならいい。





私は小林花南。
中学1年生。





今、入学式が
終わったところ。





私立中を受験して、
なんと合格。





私は小学校のころから
ひとみしりで臆病で、
暗い女の子。





友達だって、
1人しか
いなかったもん。





でも、
そのたった1人の友達、
若林真帆と
おんなじ学校に
通えることになったから、
少しは気が楽。





ただ・・・・・、
クラスが違うの。





うちの学校は、
人数が多いから、
体育とかは学年全員
一緒ではなくって、
2クラスずつ。





4組あって、
1組と2組、
3組と4組でやるんだ。





私は1組。
真帆は・・・・3組。





・・・・・・・ああ、
あのグループに
入りたいなあ。





「黒坂さんの髪、
すごくいい香りー」





「黒坂さんって、
脚めちゃくちゃ
長いよねー。
いいなあ」





「そう?
本当なら
うれしいけどなあ」





「「「「本当ですよー、
黒坂さーん」」」」





なんとなくだけど、
私はこのクラスの
女子グループの構造を
理解した。





1番上のグループが、
さっきの黒坂さん率いる、
キラキラしてるグループ。





2番目が、
この中学の附属小から
そのまま上がってきた、
頭のいいグループ。





でも明らかに秀才って
感じじゃなくて、
じゃれあっててかわいくて、
いい感じのグループ。





私はこのグループが
1番好き。





3番目は、3人だけの
おさななじみグループ。





で、1番下が私と、
ええっと、確か
草野星華さんとかいう人。





つまり、どこにも
属していない人。





先「みなさん、入学式、
お疲れさまです。
私は担任の清原果耶です。
では、1年間一緒に生活する
クラスの仲間ですので、
自己紹介をしましょう」





先生がそう言うと、
出席番号順に
自己紹介が始まった。





黒「私は、黒坂莉那って
いいまーす。
趣味は、ううーん、
オシャレかなあ」





黒坂さんの口調は
さっきよりかわいらしく、
わざとらしかった。





先「次は、19番の方」





わっやばっ、
私じゃん。





花「こ、小林花南です。
特技はピアノです。
よろしくお願いします」





瞬間、私の肩に
手がのった。
隣の席の男の子だった。





自己紹介が
続いている。





そして男の子は、
小さい声で言った。





?「おまえ、
かなみってゆーの。
かわいい名前だな。
おまえに合って」





え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
今、『かわいい』って・・・・・・・・・・・・・・?





先「次、23番」





先生が言うと、
男の子は立ち上がった。





?「俺、雨宮翔。
特技は数学」





は?
す、数学?





でもそのとき、
私の顔が
赤くなっていたのは、
自分でもわかった。













* ――― * ――― *





真「あ、かなみんだー」





花「真帆ー、
会いたかったよおー」





放課後、
私達はならんで、
一緒に帰った。





真「もー、サイアク。
隣の男子はうるさいし。
前の女子はブリっ子だし」





花「あははー、
かわいそー」





真「ちょっと、花南ー、
ほんとだからねー」





真帆って一緒にいると
すごく楽しいんだけど、
なんで友達いないんだろ。





真「花南のとなりは?」





花「イケメン。
雨宮翔って人」





真「前は?」





花「ええっとね、
わかんないけど
優しそうな女の子」





真「ズルいー」





分かれ道で
バイバイをして、
家に帰った。





なんだろう、
この気持ち。













* ――― * ――― *





翔「はよ、花南」





花「おはよう。
・・・翔君」





入学して
3週間後の今日、
それは起こった。













* ――― * ――― *





いつものように
教室に入ると、
黒坂さんが泣いていた。





そしてそれを隠すように、
グループの4人が
取り囲んでいた。





「ちょっと雨宮さん、
どういうつもり?!
こんなに可愛い
黒坂さんのことを
振るなんて!」





え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
黒坂さん、
翔君に告白したの!?





翔「どういうつもりも
ないけど?」





「・・・・・・・・・・・・・・サイテー。
覚えてろよ。
黒坂さんを振ったこと、
絶対あとで後悔するからな!」





翔「俺は、一生
後悔なんかしない」





グループの人たちは
教室を出ていった。













* ――― * ――― *





翔「ごめんな花南。
変なとこ見せちまって」





花「ううん」





翔君はしばらく
黙りこんで、
それから口を開いた。





翔「俺が莉那のこと
振った理由は、さ。
・・・おまえのこと、
好きだからなんだよ」





へえー。





・・・・って、
ほ、本当?!







翔「おまえは、
俺のこと
どう思ってるんだよ」





花「もちろん、
好き、です」





翔「じゃ、いいよな。
よっしゃー、
やっとリア充だぜ!」





私にとって
2人目の友達で、
初めての彼氏は
だれだと思う?





それは、翔だよ。





真帆にそういうと、
すごくびっくりしてた。





へへ。
真帆より先に
彼氏できちゃったっ。







*end*

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