しょうが湯の魔法

CAST小林 花南小林 花南

作者:チョコレート

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2018.05.11

「やべ。
カゼひーたかも」





「あ。
しょうが湯あるよ」





わっはっはっはー。





「ちょ・・・っ。
渋っ!
しょうが湯って!!」





「でました、
いつものおせっかい」





「さっすが
『かなみばーちゃん』!!」





「こないだなんてさー。
俺がちょっと腹イタって
つぶやいた瞬間
背後にせーろがん持った
ばーちゃんが立っててさー」





「うわこっえー」





「なんでんなモン
持ってきてんだよ。
かなみ」





「ううううっさい。
純也~~」





・・・好きな人に
笑われるのも
もー慣れた。







どーも。
あたしは、おばあちゃんに
育ててもらったからなのか
言動がばばくさいそーで。





「今日もやってくれるわー。
ばーちゃん」





か「しょっ。
しょうがを
バカにすんなぁっ」





か「湯もらってくるから
おとなしく待っておれ、
純也っ!」





純「ハイハーイ」







「純也くんっ」





純「美愛」





美「のどへーき?
わたしキャンディー
もってるよー」





キャ・・・
キャンディーて・・・
かわいっ!!





美愛ちゃんって
おかしみたい。





ふわっふわで
かわいくて・・・





私なんかしょうが湯で
ばーちゃんだもんな。







・・・純也は
ふわふわかわいいコのほうが
いいのかな――・・・?









・*・―――・*・―――・*・





(ちょっと
時間かかっちゃった)





「なー純也ー。
早く保健室
行ってこいよ。
顔色わりーよ」





美「薬飲んで
休んできたら?」





純「あーうん」





あ・・・





純「かなみ
戻ってきたら
行くわ」





え。純也・・・・・・・・・





か「ハイっ。
お待ちどーさん、
純也っ!」





純「まっず、辛っ!
よくこんなん飲めるな
ばーちゃん」





純「あーなんか
ダメージ受けた。
ちょお寝てくるわー」





そんなこと言って。





ほらね。
空っぽだし・・・





あーもー。
好きだなぁ。











・*・―――・*・―――・*・



(純也の分も
ノートとっとこ)





「・・・ちゃん。
かなみちゃんっ!」





か「えっ?
あっ美愛ちゃん」





美「なんでシャーペン見て
にやけてるの?」





か「えっ!?
いやべつに~。
えっと何か用事??」





美「あ・・・あのね。
お願いがあるんだけど・・・」





か「うんっ。
なんだね?」





美「かなみちゃんて
純也くんと
席となりでしょ?
だから――・・・」





美「わたしと純也くんが
うまくいくよーに
協力してくれない?」





――・・・え?





美「お願い、
かなみちゃん!!」





か「あたし・・・」





美「頼れるの、
かなみちゃんだけなのっ」





ま、待って。





か「でも――・・・」





「ねーねー!
2人とも
何してんのー?」





美「あのねーっ。
かなみちゃんが
純也くんとのこと
協力してくれるって!」





「ホントー!?
美愛ちゃん
よかったねーっ」





か「え・・・っ!?
ちょっと待って・・・」





言わ・・・なきゃ。





美「そーだよねー。
かなみちゃんっ♪?」





「わー、かなみちゃん
やっさしー」





か「み・・・
美愛ちゃ・・・」





やだ。





やだ。
協力なんて。





あたしも純也が・・・・・・・
どうしよう――・・・











・*・―――・*・―――・*・





「おー、すげ積もった
積もったー」





「雪合戦しよーぜー」





か「ちょっ純也!
カゼいーの!?」





純「もー治ったって」





またぶり返さないかな――・・・





か「純也これ・・・っ」





マフラーを巻く。





純「おせっかいどーも」





純「――まあでも。
そんな悪くもないけどな。
お前のおせっかいは」





か「純・・・」





「ぶっびゃびしゅんのっ!!
つべてーな!!」





純「え?
いやいや
どーいたしまして」





純「・・・油断したろ」





か「当てるっ。
ぜってー当てるっ!!」





純「ムリすんな、
ばーちゃん。
足腰いたわってやれよ」





美「――・・・っ。
純也く・・・」





美「えっ・・・?
いた・・・」





か「――っ」





か「美愛ちゃんっ!!
ごめん大丈夫!?
ケガは――・・・」





美「純也くんっ!!」





純「ほら美愛」





――いつだって





純「保健室行ってくる」





純也はみんなに
やさしい・・・





みんなに――・・・





純「あ」





純「かなみのせいじゃ
ないから」





か「え・・・?」





純「美愛が転んだの
オレが雪よけたせいなんだから
かなみは気にすんなよ」





純也・・・











・*・―――・*・―――・*・





(美愛ちゃん大丈夫かな。
なんか入りづらい~)





純「かなみ、お前・・・」





か「美愛ちゃん、どお!?
へーき!??」





純「へーき。
それよりお前これ」





ん?





か「なんでばんそこ?」





純「さっき
爪当たってたろ。
血ぃでてる」





か「あれ?
ホントだー
いつのまに??」





・・・自分でも
こんなん気づいて
なかったのに・・・





純「教室戻るぞ」











・*・―――・*・―――・*・





(てか、美愛ちゃん
まだかなー)





か「はっ!?
あ。あの美愛ちゃん・・・」





か「ホントにごめんねっ。
あたし家まで送るよ!!」





美「へーき」





美「純也くんが
送ってくれるから」





か「・・・え?」





美「ケガのことは
気にしなくていーから
かなみちゃんは
気利かせてね」





「ごめん、
協力できない」





なんで・・・
そう言えないの?





あたしの
いくじなし――・・・





「じゃーなー純也」





純「じゃーな」





あっ、また咳が・・・





か「純――・・・」





美「純也くん、帰ろっ」





純「おー」





しょうがないよ。
美愛ちゃんに
ケガさせちゃったのは
あたしだもん。
自業自得なんだし・・・





2人が一緒に
帰るとこなんて
見たくないもん・・・







*。・*。・*。・*。・*。・*。・
純也へ
しょうが湯出血大サービス
治りかけはイチバン用心するんだよ!!
             かなみ
*。・*。・*。・*。・*。・*。・





純「マジで
ばーちゃんかよ!」











・*・―――・*・―――・*・―――・*・





純「うわ。
シャーペン忘れたし」





か「はいよっ」





純「え、
でもお前のは?」





か「あたし2本持ってるし」





純「・・・・・・・・・それ
4年の時くらいに
オレがあげたやつ?
そんなモン
まだ持ってんのかよ・・・
壊れかけだったじゃん」





か「えー?
だってペンポごと忘れて
困ってた時だったから
嬉しかったんだもんっ」





純「・・・・・・・・・ふーん。
なんかそれ・・・」





純「・・・なんかオレも
うれしいかも。
かなみがずっと
持っててくれたら・・・」





それってどういう・・・





美「――っ
かなみちゃん来てっ!!」





か「みっ、美愛ちゃん!?
何――・・・」





美「お願いっ、
そのシャーペン
ゆずってほしいのっ。
純也くんから
もらったものなんでしょ!?」





か「え・・・」





美愛ちゃんも
真剣なんだ・・・





あたし・・・
ちゃんと
言わなきゃだめだ。







か「ごめんあたし――・・・っ。
あたしも純也が好きなの!
だから美愛ちゃんに
協力できない。ごめんっ!!」





美「――・・・・・・そっか。
ムリ言ってごめんね」





・・・よかった。
そうだよね。
ちょっとくらい
本音言ったって





それで友だちじゃ
なくなったりなんて
しないんだ――・・・





か「あれ・・・
シャーペン
どこやったっけ・・・」





落とした!?





なんで―――
どこに・・・っ





か「・・・・・・・っ。
嬉しいって
言ってくれたのに・・・」













・*・―――・*・―――・*・





「かなみちゃん
熱ちょっと高いけ
休みなね。
ばーちゃん先生に
電話しとくから」





か「だっ、大丈夫!
いってきます!」





「かなみちゃん!?」





だって早くシャーペン
見つけなきゃ・・・!





純「かなみ。
これ美愛にやったって
ホント?」





か「え・・・?
なんで純也が・・・」





あ。そっか。
美愛ちゃんが・・・・・・・・・・・





か「あーそーだ。
美愛ちゃんに
貸してたんだ」





純「かなみ、
うそつかなくていいから」





純也はきっと
信じてくれてる。





でも、
わかっちゃうんだもん。





美愛ちゃんの気持ち。
きっとあたしと
おんなじだって。





純「美愛が盗るとこ
見たってヤツが――・・・」





か「そんなんじゃないよっ!!」





疑われるのやだ。
嫌われたくない。





だって
純也のこと大好きだから!!





か「あたしから
自分から美愛ちゃんに
貸したの!」





純「・・・・・・・・・・・」





純「おひとよしで
やさしいのは確かに
かなみのいいとこだけど。
悪いとこでもあるからな」





あ・・・・・・・
あきれた・・・?





うそ・・・
ついたから。





信じてくれたのに。





ごめんね純也――・・・





コト・・・





――え? 何――・・・





純「熱あるんだろ?
飲んどけば?
おせっかいなヤツからの
もらいもんだけど」





あんなにばかに
してたくせに――・・・













・*・―――・*・―――・*・





先「はーい、
出欠とるよー」





授業が――・・・





純「センセー。
こいつ保健室
連れてってきます」





先「えっ、うん。
気ーつけてねー」







純「美愛!」





美「わたしの負け!
ごゆっくり!!!!」





純「・・・なんつー
謝り方だよ」





か「ねー。純也」





純「んー?」





か「じゅんや」





純「なんだよ」





か「好き」





か「好き。
大好き。
ずっと好き。
純也がすごい好き」





純「もういいかなみ。
分かってるから」





あ。純也真っ赤・・・





じゃあさ、じゃあさ





あとでじっくり
純也のこたえ
聞かせてね。







か「ねーねー。
純也っ。
純也はー?」





しょうが湯でも
飲みながら。







*END*

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