クリスマスまで

CAST大月美空

作者：yui

2025.11.17

こんにちは！
ミクです。

私、サッカー部の
マネージャーをしています。

そんな私が片思いしている人は
ハルト先輩。
キャプテンです。

今は練習中です。

先輩がんばってるなー。

ミク「先輩、お疲れ様です」

ハルト「ありがとう。
あっそうだ。
お前、クリスマス空いてる？」

ミク「あっ、あいてますよ」

ハルト「じゃ、どっか行こうよ」

ミク「はい」

ウソ、先輩とデート。
ありえない。

そんな私に
悲しい出来事が起こるのは
数日後のことでした。

・＊。・　朝　・。＊・

ミク「お母さん、
なんか具合悪い」

母「えーっ、
病院行こうか？」

ミク「うん。そうする」

・＊。・　病院　・。＊・

看「大月さん。
どうぞー」

母「先生どうですか」

医「ここでは検査ができません。
どこか大きな病院に行って下さい」

ミク「わかりました」

・＊。・　大きな病院　・。＊・

医「大月さん、
検査結果でましたよ」

母「どうでしたか」

医「白血病です。
余命は・・・、クリスマスまで
持たないでしょう。
そして来週になったら
すぐ入院してもらいます」

ミク「うそでしょ。
無理、信じられない」

私は、家に帰ってからすぐ
部活に向かいました。

・＊。・　学校　・。＊・

ミク「先輩、お疲れさまです」

ハルト「ミク、今日
休みじゃなかったのか」

ミク「先輩に話したいことがあって」

ハルト「どうした」

ミク「今日病院に行ったら
白血病って言われて・・・、
クリスマスまで持たないかもって」

そう言って泣いてしまった私を
ハルト先輩は、抱きしめてくれて
家まで送ってくれました。

・＊。・　次の週　・。＊・

いよいよ、私と病気の戦いが
始まりました。

抗がん剤で吐き気にも襲われ、
体重も半分になりました。

でも、ハルト先輩が
どんなに部活が遅くなっても
来てくれました。

ハルト「ミク、だいじょぶか」

ミク「先輩こそ無理しないで下さい。
あっ、そうだ。
クリスマスに出かけられますよ。
お医者さんにＯＫもらいました」

ハルト「よかった。
どこ行きたい？」

ミク「遊園地行って、
観覧車乗りたいです」

ハルト「分かった。行こうな」

・＊。・　クリスマス　・。＊・

私はハルト先輩と
遊園地に出かけました。

病気のため、私が絶叫系に
乗れないので、先輩は
メリーゴーランドなどに
一緒に乗ってくれました。

ミク「先輩、楽しいですね」

ハルト「そうだね。
そろそろ観覧車に行こうか」

ミク「はい」

・＊。・　観覧車　・。＊・

ミク「あの、先輩好きです」

ハルト「えっ、俺もだよ」

ミク「でも、つきあうことは出来ないです。
私、もう死ぬんですよ。
つきあったら迷惑・・・」

えっ？　私、キスされた。
うそ。

ハルト「あほか、
迷惑って俺が思ってたら
毎日病院に来ないよ」

ミク「先輩・・・」

私たちは短い時間だけど、
つきあうことになった。

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

そして１２月２８日。

いきなり具合が悪くなった私は、
先輩と看護師さんに連絡した。

先輩は部活だったのに
きてくれた。

ハルト「ミク、しっかりしろ」

ミク「先輩、ありがとうございました。
私が死んだら、別の女の子
見つけて下さい。
私、先輩のこと忘れません」

ハルト「ミク、ミク、俺も忘れない。
しっかりしろ」

医「ご臨終です」

そして、私は先輩に手を握られながら
永遠の眠りについた。

＊ＥＮＤ＊