私が告白できない理由

CAST崎浜梨瑚

作者：やまにしりか

2025.02.10

初めまして。
私の名前は、崎浜リコ。
ニコラ女学園の中２です。

・＊。・　ニコラ駅放課後　・。＊・

バスを降りて、いつものように、
親友のワカナと、歩いていた。

ワカナ「リコー！
パン買って行っていい？」

リコ「いいよー！」

（・・・マンションを見あげる）

・・・あ、なぜ
ぼーっとしているのかと
いいますと・・・

私が５年間、片思いしている
好きな人のマンションが
あるからです。

毎日ニコラ駅で
バスを乗りかえるんだけど、
その時、必ず見える
高いマンションだよ！

ワカナ「ちょっとーーー。早くー」

あ、ヤバいヤバい。

そういえば、
ワカナも幼なじみで、
私の恋の理解者。

リコ（走る）

・＊。・　家で　・。＊・

はあ～

テスト終わったし、
作詞作曲でも、しよっと！

そう。
私は、歌が大好き。

だから自分で
はじめだしたんです。

１．まずは、自分の気もちを
ノートに書き出してみる。

《ノート》
――――――――――――――――――
―――――――
もう５年も・・・
君は私の思いに、薄々でも、
気がついてるよね？

私が苦手な体育では、
君がリーダーのときは、
必ず私を同じチームにしてくれたよね。

性格がおだやかな人だけを入れたい。って、
言ってたけど、少しは期待してもいいのかな？

私には、ラブハプニングだったことは、
君にとっては、どう感じてたの？

他にもたくさん。
小さな思い出でも、大きな思い出でも。
ずっと覚えてるよ。君は、覚えてる？

この前あったのは、バレンタインデーのお菓子を
わたしに行ったときだったね。
食べてくれた？　突然で、びっくりした？

聞きたいことばかり・・・
そんなの、聞けるわけないじゃん。

みんな簡単に
「告白したほうがいい」とか、いうけど、
そうはいかない。
恋愛ソングみたいに、うまくはいかない。
――――――――――――――――――
―――――――

はっ・・・！

みんながんばってるから、
せめてわたしも。

無理だとわかっていても、
思いを伝えるだけは・・・

・＊。・　３・１５　・。＊・

今日は、私の誕生日！
お昼は、ワカナと遊ぶよ！

リコ「いってーきまーす」

えぇぇぇぇぇぇーーーーー。

タイヨウ「よっ！」

リコ「久しぶり！（ニコッ）」

タイヨウ「//　こ、これ。
おくれたけど、お返し」

リコ「！
わざわざ、ありがとう！」

タイヨウ「どういたしまして」

リコ「あ、バレンタインのクッキーは・・・
本命やから！」

タイヨウ「・・・・・」

リコ「ちょっ・・・
なんか言ってよ。
・・・ごめん、、、
迷惑だったね・・・」

タイヨウ「は？　まだオレ、
何も言ってないし」

リコ「ごめっ・・・わっ！」

か、かかかか、
壁ド・・・ン！

タイヨウ「俺も」

リコ「え？」

タイヨウ「お前、前から
変わってないなあ・・・
アホなところ」

リコ「アホで
悪かったですね！」

タイヨウ「好きです」

えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーー！

リコ「私も」

タイヨウ「てか崎浜、
お前どこ行くん？
遅れんぞ」

リコ「今日、誕生日だから、
ケーキ買いに行くの！」

（チュッ）

タイヨウ「おめでとう」

リコ「かぁぁぁぉぁ////」

君は、素直と思ってたけど、
じつは、ドＳだったんだね。

リコ「あと、お前じゃなくて、
リコね」

タイヨウ「おい、リコ、遅れんぞ！」

リコ「//　うん。バイバイ」

送りに来ていたタイヨウ母
「いい感じね??　うふ」

あなたも、チャンスが来たら
思いを伝えてみたら？

あなたも恋が実りますように・・・

＊ＥＮＤ＊