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雨は私の恋予報

CAST崎浜 梨瑚崎浜 梨瑚

作者:かなみん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.03.07

みなさん、こんにちは。
崎浜リコです。





少し人見知りで
男子が苦手な
普通の女の子です。





リコ「・・・あれ、うそ、雨・・・?」





帰り支度のとちゅう、
ふと窓の外を見ると
銀色の雨が糸のように細く
降りはじめていた。





リコ「どうしよう、
傘持ってきてないのに・・・」





リリ「リコ、どうしたの?」





話しかけてきたのは
親友のリリだった。





明るくて男子にもモテるから、
当たり前に
イケメンの彼氏がいる。





リリ「帰らないの?」





リコ「・・・あ、もうすぐ帰るよ!」





そう? と首を傾げたリリに
なんとか笑みを返す。





今日も彼氏・・・
イブキ君と相合い傘で
帰るだろうリリに
「傘がなくて・・・」
なんてとても言えなかった。





言ったらきっと、
気を遣わせてしまうだろうから。





リリ「じゃあ私、
イブキが待ってるから帰るねっ!」





リコ「うん、また明日・・・」





あわただしく駆け出して行った
リリを見送り、
私は1人ため息をつく。





走って帰るしかないかな・・・
なんて考え始めていた、その時。





リュウト「俺の傘に入れてやろうか?」





当然、後ろからかけられた声に、
思わず肩が大きく跳ねた。





リコ「リュ、リュウト君・・・・」





リュウト「傘ないんだろ?
送ってやるよ」





リコ「! い、いやいや、
そんなの悪いよ!」





胸の前で手をブンブン振りながら、
お誘いを断らせていただく。





リュウト君、
1度も話したことがない私に
優しくしてくれるなんて
本当に優しいんだなあ。





リュウト「いいから入ってけって」





リコ「・・・あ、じゃあ、
お言葉に甘えて・・・」





これ以上断るのは
逆に失礼だ、と思った私は、
おとなしく傘に入れて
もらうことにした。





自然に近くなる距離に、
心臓が苦しいくらい
ドキドキする。





リュウト「崎浜の家って
こっちだよな?」





リコ「・・・うん」





リュウト「今日の数学の応用問題、
解けた?」





リコ「・・・うん、一応・・・」





リュウト「昨日さー、
ずっとみてたドラマの最終回で・・・」





リコ「・・・うん」





・・・ああ、なんで私
「うん」しか
言えないんだろう。





リュウト君がせっかく
話しかけてくれてるのに、
つまらないヤツだと
思われてないかな。





リュウト「・・・・、っと、危ない」





リコ「きゃっ・・・!」





・・・リュウト君はびしょ濡れだ。





リコ「リュウト君、大丈夫?」





リュウト「平気だよ、こんなの」





にこりと微笑まれて、
心臓がひとつ、大きな音を立てた。





そういえばリュウト君、
さりげなく車道側を歩いてくれたり、
本当に優しいんだな~。





そう思うと
自然と頬がゆるんだ。





リュウト「・・・やっと笑ったな」





リコ「え・・・?」





リュウト君の予想外な言葉に
私は思わず、ぽかんと口をあけて
固まってしまう。





リュウト「俺さ、崎浜の笑顔が
好きなんだよ。
なのに今日は全然笑わないから、
嫌われてんのかと思った」





リコ「え、き、嫌ってなんて・・・・!」





・・・っていうか
今、好きって・・・・!





意識した瞬間、
顔が熱くなってきた。





リコ「・・・あの、好きって・・・」





どういう意味? と
たずねようとした言葉は
悲鳴によって聞こえなかった。





そのま「嘘、リュウトが
リコちゃんと相合い傘してる・・・?」





ヒナノ「え、なんであの地味な
リコちゃんと?
つりあってないじゃん・・・・」





車道をはさんだ向かい側の
歩道にいたのは、
同じクラスのそのまと、ヒナノ。





「・・・リュウト君、傘ありがとう。
ここからは走って帰るよ」





リュウト「え? なんで・・・」





リュウト君が
引き止めようとしてくれてる。





駄目だ。
いま、そんな優しさに触れたら
泣いちゃいそうだよ。





リコ「・・・だって私・・・
このまま一緒の傘の中にいたら、」





顔を上げて、リュウト君を
まっすぐ見つめて言った。





リコ「・・・リュウト君のこと、
好きになっちゃう、から・・・」





言い終わった瞬間に
涙があふれてくる。





恥ずかしさで爆発しそうだ。





言い終えてうつむいていても、
リュウト君が驚きで
唾を飲むのがわかった。





顔上げられない。





もうどこからが雨で、
どこからが涙なのかも
わからないくらいぐしゃぐしゃで。





リュウト「え、ちょっと待って・・・
待って、」





そうだよね。迷惑だよね、・・・





リコ「・・・・じゃあ、私はこれで・・・」





リュウト「、ちょっと待って!」





腕を引き止められて
振り向く。





そこで私が何も言えなくなったのは、
リュウト君の顔が
真っ赤だったからだ。





リコ「え・・・」





リュウト「あ、のさ崎浜。
何か勘違いしてるみたいだけど、」





リュウト君の傘を持つ腕が
軽く震えていた。





リュウト「俺、崎浜のこと好きだから」





え、と口に出せないまま固まる。





言われた言葉の内容が
上手く消化できなくて、
涙も引っ込んでしまった。





リュウト「本当に好きで・・・・
だから今日も、同じ傘で帰れて
嬉しかった」





リコ「、え、でも・・・
私、そのまちゃんたちみたいに
かわいくないし、地味だし・・・・
何も取りえもないし、私なんか、」





私が切り目もなく
グダグダ言い続けていると、
リュウト君の声が
それと重なるように言った。





リュウト「だから言っただろ。
俺は、お前の・・・
リコの笑顔が好きだって」





だから笑えよ! と言われて、
私の心臓がゴソッと音を立てた。





私、少しでもリュウト君に
釣り合えるように
少しは笑って行こう・・・かな。





雨の日に君に恋をした。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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