天邪鬼の夏祭り

CAST白水ひより白水ひより

作者:ねねたん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.07.30

好きで、
でも伝えられなくて・・・





初めて会ったあの日。
君に一目惚れした。





でも、君を好きな子は
いっぱいいて。





だから、君に
興味がないふりをしてた。





ただ、君を見てたら。





話しかけないで、
遠くから・・・





そんな時、席替えがあって
私の隣は・・・君だった。





「よろしく!」





「うん・・・」





こころよい君の挨拶に
素っ気ない返事を
返してしまったけど。





その後は
シャーペンのキャップを交換したり
消しゴムを交換したりして





友「ラブラブじゃん!」





なんて声が
たくさん上がりはじめた。





遠くから見つめてるだけじゃダメだ。
君と・・・付き合いたい。





「あの・・・」





「ん?」





授業中、小声で君に話しかける。
声は震えてて、体はガチガチ。





でも・・・
君と付き合いたい。
そんな気持ちが私を押してくれた。





「あのね・・・」





付き合って・・・
って言いたいのに。





好きだよ
って言えればいいのに・・・





「・・・なんでもない」





だめだ。私。バカ。





「ねぇ、夏祭りいかない?」





「え?!」





今、なんて言った?!
・・・
私に、夏祭りいかない?
って言った?





「嫌なら、大丈夫・・・だけど」





「行く!」





決めた!!
私、夏祭りに告白する。





もう、遠くから見つめてた私とは
違うんだ。

















・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





そして夏祭りの日。
5分前に集合場所に着くと
もう、君の姿があった。





「待った?」





5分前に来たのに・・・
君は何分前にいたんだろう・・・





キュン―――
って、むねの辺りが響いた気がした。





「行こう?」





「うん・・・」





やばい・・・
ドキドキして、死にそう・・・





「人混み危ないから手つなぐ? 笑」





冗談ぽく笑い手を差し伸べる君。
つなぎたい!





「・・・いい」





あれ? 天邪鬼。





「・・・そっか」





私のせいで
2人の雰囲気は最悪で・・・





「わ、私、わたあめ買ってくるね!」





帰ってきたら雰囲気、
戻ってますように・・・

















・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





あ、いた。





「おーい」





わたあめを片手に
君に手を振る。





「・・・・・」





君の隣には女の子がいた。





誰?
ピンクの浴衣を着た
可愛らしい女の子。





・・・お似合い。
私みたいな天邪鬼で
可愛くない女の子が





なんで君と夏祭りに
来てるんだろう。





すると君は
私に気づいて近づいてくる。
あの女の子とともに。





嫌。
気づくと涙を流していた。





「ごめん・・・
ちょっと具合悪いから帰る」





具合なんか悪くないけど
この場から逃げたくて
嘘をついた。





楽しみにしてた夏祭りなのに・・・
私のせいだ。





「待ってよ!」





後ろから手首をつかまれると同時に
人混みの少ない場所へ引っ張られた。





君の声だ・・・





好きだよ。
好き。
大好き。





あふれ出した思いは
止まらなかった。





「好きなの・・・
大好きなの・・・」





「え?」





「ずっと見てるだけで良かった。
でも、隣になって
私の心が欲張りになって・・・」





「本当?」





「うん・・・」





「俺も好きだよ。
付き合ってくれる?」





「うん!」





天邪鬼の夏祭り・・・







☆END☆

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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