君と私のアイマキョリ。

CAST白水ひより白水ひより

作者:ゆっかー☆

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.08.24

?「おーーいっ!! ヒヨリー!
早く出てこいよ~!!!
遅れんぞーーー」





ヒヨリ「はいはい!!
ごめんっ、ちょい、
寝坊してしまって。汗」





今日、このウチが
珍しく寝坊しちゃって・・・(泣)





って、遅れました、
私の名前は白水ヒヨリ。





そして私のことを呼んでいたのが、
幼なじみの八神リョウスケ。





リョウスケ「ほら、早く乗れ。
今日はスピード早めるから、
ちゃんと腰に掴まっとけよ」





ヒヨリ「はーいっ。れっつらごー!!」

















~教室にて~





?「ヒヨリ、おっはー
って、どうしたん??
その髪型は??!」





ヒヨリ「いや、ウチが悪いの。
今日、ちょい寝坊してさぁ。
リョウスケが、すごいスピードで
自転車こぐから、
風でボサボサになっちゃって汗」





この子は、
心友の伊藤シャノン。





めっちゃ女子力高い!!





やさしくて、見た目と違い、
サバサバしてる!!





大好きな心友です♪





シャノン「じゃあさ、
まだホームルームまで時間あるし、
トイレ行って髪の毛整えてこよっ!!」





ヒヨリ「うん。そうだね!!
なんか、ごめんね」





シャノン「ううん。全然大丈夫!!
ほら、いこっ」

















~廊下にて~





ヒヨリ「あ、リョウスケ、
今日は本当にごめんね~!!」





リョウスケ「ヒヨリが寝坊なんて、珍しくね?
どうした、なんか悩み事があったら、
いつでも聞くからな。(頭ぽんぽん)」





ヒヨリ「///照 あ、ありがとう」





リョウスケ「あ、そうそう、これ。
さっき、ヒヨリママが昇降口にいてさ、
ふでばこ。
届けてって言われたから。はい」





ヒヨリ「うわ、ありがとう!!」





シャノン「やっぱ、もつべきものは、
良い幼なじみだねぇ」





リョウスケ「シャノン、どうも。笑」





ヒヨリ「リョウスケ、さんきゅー。
またね!」





リョウスケ「ああ、またな」

















~トイレにて~





シャノン「てかさ、ヒヨリの幼なじみ、
ちょーイイよね~。
よりによって、あのリョウスケくん。
やばいよ、あれは!!」





ヒヨリ「いやでも、
優しくないときとか、あるよ、普通に。
意地悪してくるときもあるし・・・」





シャノン「それは、ヒヨリにそれくらい、
心許してるってことだろ」





ヒヨリ「っていうか、
リョウスケってモテんの??」





シャノン「はぁっ?!
ヒヨリ、鈍感すぎるよ。
モテるに決まってんじゃん。
あの顔にあの話しやすい感じ。
リョウスケくんのこと、好きな人くらい、
何人もいるって」





ヒヨリ「へー。リョウスケもてんだ」





ヒヨリ「じゃ、みんな
ウチとリョウスケが話してると、
嫉妬してるのかな?
そうだったら、あんま馴れ馴れしくしてると、
嫌な目で見られるよね、絶対」





シャノン「まぁ、でもいいんじゃん。
みんな、ヒヨリは、幼なじみだからって、
安心しちゃってるし。
大丈夫だよ、いつも通りでっ!!」





ヒヨリ「だよね! 笑笑
あっ、髪型、直ったし、
教室もどろっ」





シャノン「OK!! いこっ!」

















~1時間目~





うわ、1時間目に社会とか、
ないんだけど。





ってか、リョウスケって
モテるんだね。





まぁ、顔はイイとして。
どこがいいの? って思うのが
ふつうだよね。





でも、さっき・・・
頭ぽんぽんしてくれたときは、
不覚にも、キュンとしちゃたな。





いやいや、ダメ!!
私たちは幼なじみ!!
これ以上の関係はないっ。





ずっと、そうだった。
好きになったら、終わる。





それに、今は
違うクラスだから、
会うのは朝と帰る時だけしかない。





リョウスケも、自分のこと、
あんまり思ってないんだろうな。





先生「白水、ここ、読んで」





ヒヨリ「は、はいっ。えーっと」





先生「~ページ。
ぼーっとすんなよ」





ヒヨリ「はい。すみません。~」

















~放課後~





あっという間に放課後。





なんか、今日は
朝から慌ててたせいか、
疲れたなぁ。





シャノン「ヒヨリ! また明日ね!
ほら、リョウスケくん待ってるよ~」





ヒヨリ「あ、うん。バイバイ♪
また明日!!」





リョウスケ「ヒヨリ、早く乗れよ」





ヒヨリ「ごめん、ごめん!
乗りまーす」





?「なんか、またリョウスケくんと
一緒にいるよ、白水ヒヨリ」





?「やだよねー。うちらとしては」





?「あってないしー。笑笑」





ウチは怖くなって、
リョウスケの腰に回してる
腕の力を強めた。





リョウスケ「??」





リョウスケは、
聞こえてなかったみたい。





つらいよ、どうしてだろう。

















~家の前~





ヒヨリ「じぁね。ありがとう、いつも、
今日は朝ごめん!」





リョウスケ「いいって、もう。
最近寒くなってるから、
風邪ひくなよ、じゃーな」





ヒヨリ「あ、リョウスケ!!」





リョウスケ「なに?」





ヒヨリ「明日から、1人で行く!!」





リョウスケ「え、なんで?」





ヒヨリ「なんか、本当に申し訳なくて。
今日寝坊してリョウスケまで
遅れちゃったらって考えたら、
もう1人で行った方が、気が楽だし。
リョウスケだって、その方がいいかなって・・・」





リョウスケ「やだよ、」





ヒヨリ「え?」





リョウスケ「俺は、俺は・・・
だって、ヒヨリと少しでも
一緒にいたくて、」





リョウスケ「いや、なんでもない、ごめん。
ヒヨリ、明日から気をつけて行けよ」





ヒヨリ「リョウスケ。
なんて言おうとしたんだろ」

















~リョウスケside~





ヒヨリは小さいころからの、
幼なじみ。





でも、小さいころから、
ずっと俺の中では・・・
好きな人。だ。





いつも、朝と帰りだけだけど、
後ろにヒヨリを乗せて自転車こいだのが、
どれだけ嬉しかったか。





でも、今日、ヒヨリから俺に
こう言われた。





“明日から、1人で行く!!”





もう、俺とヒヨリの時間は本当に、
わずかな時間しかなくなってしまう。





そう思うと
涙が止まらなかった。





ヒヨリ、俺たちはどうして、
幼なじみという独特なキョリが
あるんだろうな。

















~ヒヨリside~





今日から、1人で
学校に行く。





いつもは、
リョウスケの後ろに乗って
学校に向かうが。





昨日の女の子たちの声が、
引っかかって。





ヒヨリ「はぁ」





シャノン「み、ヒヨリ?! なんでっ?
リョウスケくんと一緒じゃ・・・」





ヒヨリ「シャノンーーー(泣)」





シャノン「どうした? 話、聞くよ!
ほら、話して!! 泣かないでよー!!」





私は、昨日のこと、
リョウスケともう、一緒に行かないこと、
話した。





シャノン「ねえ、ヒヨリ。
ヒヨリたちはさ、幼なじみっていう
キョリがあると思う。
でも、幼なじみって言っても、
ヒヨリとリョウスケは、ヒヨリとリョウスケだよ。
大丈夫、ヒヨリとリョウスケは、
同じ気持ちだって。
今日、言ってみな、好きですって」





ヒヨリ「そっか・・・ウチ、
リョウスケのこと好きなんだね。
シャノン、ありがとう。
今日、放課後、言ってみる」





シャノン「うん、そうしな。(^-^)」





ヒヨリ「んー。シャノン、
大好きだよーー!!!」





シャノン「よしよし。笑笑」

















~放課後~





☆リョウスケside☆





ん? ヒヨリからだ!!





『今日、いつもの公園で、
言いたいことあるんだけど、
来てもらっていい?』





俺は、了解! とだけ打って、
公園に自転車で行った。





ヒヨリがそこにはいて・・・

















☆ヒヨリside☆





リョウスケが来た。





言わなきゃ。
幼なじみじゃなく、
好き、なんだ。と。





ヒヨリ「いきなり、ごめん。
あのね、ウチ・・・っていうか、
まず、言わなきゃね。ちゃんと。
リョウスケのこと、嫌いになった訳じゃないからね。
1人で行こうと思ったのは、わけがあるの。
昨日、帰るとき、女子たちが陰口いってて。
私といることによって、リョウスケが言われてて・・・
耐えられなかった。つらかったの。
だから、リョウスケをこれ以上、苦しめたくなくて」





ギュッ。





ウチ、リョウスケに
抱きしめられてる?!





リョウスケ「ありがとう。
俺のせいで。ごめんな。
俺、幼なじみじゃなく、ヒヨリのこと、
マジで好きなんだよ。
ずっと幼なじみっていうキョリに
惑わされてたけど・・・
今は、自信もって言える。好きだ。ヒヨリ。
周りなんて、気にすんなよ。
俺たちは俺たちだよ」





ヒヨリ「(泣) ありがとう・・・」





リョウスケ「泣くなよ。
もう、昔から変わんねーな」





ヒヨリ「泣かせたの、誰だよ!
ばかっ」





リョウスケ「ごめん。ごめん」

















~家にて~





ヒヨリ「ママ、うち、
リョウスケと付き合うから」





ヒヨリママ「やっと?? 良かったわね」





ヒヨリ「どういうこと?」





ヒヨリママ「いや、リョウスケママともね、
言ってたのよ。
あの2人、いつ、どっちが告白して、
付き合うのかしらね~って」





ヒヨリ「はぁ?笑 まぁ、いいや」

















~次の日の朝~





リョウスケ「行くぞ! ヒヨリ!!」





ヒヨリ「はーいっ!」





私たちは、前みたいにまた
一緒に行くようになった。





幼なじみという、
“アイマキョリ”があって、





なかなか進めなかった
私たちだったけど。





今は本当に幸せです。





あっ、シャノンがね、
うちらの陰口言ってた人を
懲らしめてくれたみたい笑





シャノン、ありがとう!!
これからも、心友だよ!!!





リョウスケも、
これからもよろしくね。♪







☆END☆
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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