サンタ+中学生=失恋!?

CAST白水ひより白水ひより

作者:のんちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.10.20

私、白水ひよりは、
中学2年生!





だけど、私には
ある秘密がある。





それは、
私がサンタクロースの家系の
娘であること。





そして、ついに今年、
私は親の許可を得て、
初めてサンタクロースの仕事を
することになった。





また、私には
幼なじみで同い年の
ユアンがいる。





そのユアンも
サンタの家系の息子で、
なぜか私の両親と
ユアンの両親はとても仲が良い。





なので、ユアンと私は
あまり仲良くないが、
今年一緒にサンタクロースを
することになってしまった。





だが、私は普段は
平凡な中学生。





だから、学校に通って
青春を楽しんでいる。





ある日、親友のハルハが
私に話しかけてきた。





「おはよう、
もうすぐクリスマスだね。
サンタさんに
何をお願いしたの?」
と。





サンタのことは
秘密にしなければならないので、
私は返答に苦しんだが
「洋服かな」といった。





すると、ハルハは
思いがけない告白をしてきた。





「実は私、レンのことが好きで、
サンタさんに
レンと付き合えるように
お願いしたの!」
と。





私は、驚きを隠せなかった。





なぜなら、
私もレンのことが
好きだからだ。





「そうなんだ。
叶うといいね」
と、言葉を返した。





しかし、ハルハも
レンのことが好きだなんて・・・





私は、どうしても
モヤモヤしてしまった。





だけど、私は知ってる。





ユアンが、ハルハのことが
好きだということを。





ユアンとは、
長年の腐れ縁なので





ユアンがハルハに見せる態度で
すぐに私には
わかってしまった。





レンに想いを寄せる
ハルハと私。





そして、ハルハに
想いを寄せるユアン。





色々とモヤモヤする!





こんな状況では、
サンタクロースとしての仕事に
集中することなんて
できないじゃん!





そんなこんなで、
クリスマスまで
あと2週間という時期に、
私についに
サンタクロースの仕事の内容が
伝えられた。





その内容は、
「星名ハルハと内田レンを
カップルにすること」





え!?
原則サンタクロースが
カップルを成立させるためには、
元々ふたりがお互いに
想いを寄せている必要があるのが
ルール。





つまり、レンとハルハは、両思い。





私はあっけなく
失恋してしまった。





・・・??
ということは、ユアンも今頃
失恋してるのかなぁ。













@ユアンの家





ユアン「あぁ、ハルハちゃんは
レンのことが好きなんだ(泣)」





そんな失恋をした2人だったが、
気を取り直して
サンタクロースの仕事に励んだ。





2人で協力して、
ハルハの夢の中に
レンが出てくるようにしたり、





レンの視界にハルハが
いつもよりもっと輝いて
見えるようにしたりと
カップルが成立するように頑張った。





自分の好きな人の恋を
応援するのは
ちょっと切ないけど





ユアンと励まし合い
乗り越えられた。





そして、12月25日・・・





レン「ハルハちゃんのことが
好きです。
僕と付き合ってください!」





ハルハ「はい!」





見事カップルが成立した!





私はとても
誇らしい気持ちになった。





2週間前までの私なら
レンとハルハのカップルが
成立した今の光景を見たら
とても悲しく寂しい思いを
していたかもしれない。





だけど、













(回想)・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・





12月24日





ユアン「俺、ひよりがいたから
この2週間頑張れた。
そして、この2週間で
ひよりのことが好きになりました。
好きです。付き合ってください」





ひより「はい!」





私には、もうユアンがいるから!







*end*

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