あの日のキミに逢いたくて。

CAST白水ひより白水ひより

作者:パステルミルキー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.09.09

ある年のニコラ学園。





ヒヨリ「今日のハルハの制アレ
かわいい~」





ハルハ「そう?
私はいつもかわいいけど?
なんちゃってね。笑」





ヒヨリ「笑」





ハルハ「ヤバっ。
チャイム鳴るよ!」





こんにちは、3‐4の
白水ヒヨリです!





ハルハは私の友達!
大好き☆





=チャイム=





内田先生「じゃあ、
転校生を紹介するぞー」





アンナ「マジで!?」





ハルハ「急じゃん」





ヒヨリ「超楽しみー!」





=ガラガラ=





ミサキ「潮新学園から転校してきた、
北島ミサキです。よろしく」





アンナ「ヤ、ヤバイ・・・。
イケメンっ!」





ヒヨリ「ねぇ、『潮新学園』ってドコ?
そんな学園あったっけ?」





ハルハ「だよね?『新潮学園』なら
知ってるんだけど・・・」





=ザワザワ=





内田先生「・・・じゃあ、
席はどこが空いてる」





アンナ「あの! 私の隣の席
空いてますっ!!!」





内田先生「お、おう。
なら、北島はアンナの隣な」





ミサキ「はい」





アンナは、1番の美少女と
言われている。





フラれたことはなく、
告白された回数は
100回を越えているとか
いないとか・・・。

















― 休み時間 ―





ハルハ「なんか、スゴイよね」





ヒヨリ「うん・・・。
女子の注目の的だね」





ハルハ「ってことは、
リョウを越すんじゃない!?」





黒澤リョウ。





学年1のイケメンと
言われている人で、
アンナの彼氏。





ヒヨリ「じゃあ、アンナ
ヤバくない?」





ハルハ「二股・・・!」





ヒヨリ「でもさぁ、モテる割には
全然しゃべらないよね、
ミサキ君って」





ハルハ「人見知りなんじゃない?
ヒヨリみたいにさ」





実は、すごく
人見知りなんです。





ヒヨリ「話しかけてみたいなー」





ハルハ「愛想ないよね」





シュンヤ「北島ー、専門部さ、
広報の男子ちょうど
転校しちゃっていないから、
お前でいいか?」





ミサキ「おう」





ヒヨリ「え、広報ミサキ君なの?」





ハルハ「よかったじゃん!」





やったー♪

















― そしてホームルームの時間 ―





内田先生「・・・っと、あ、
今日広報の人は放課後、
図書室に行け。
じゃあ、解散」





ハルハ「ヒヨリ!
先帰っとくよ」





ヒヨリ「うん、バイバイ!」





フー・・・さてと、
図書室に向かいますか。





カタッ。





ジーッ。





ヒヨリ「わっ!
びっくりしたー・・・」





ミサキ「あ、ごめん」





ヒヨリ「で、どうしたの?」





ミサキ「図書室、
場所分からないから」





ヒヨリ「そっか。
なら一緒に行こ」





ミサキ「おう」





パタパタ・・・





アンナ「っ・・・」

















*・*・・・*・・・*・*





ヒヨリ「ねぇ、ミサキ君って
人見知りなの?」





ミサキ「ああ。そうだけど」





ヒヨリ「私もなんだ!」





ミサキ「ふーん」





ヒヨリ「ミサキ君さ、
めっちゃモテるよね?」





ミサキ「そんなことねぇよ」





やっぱり
カッコいい・・・





ミサキ「久間田!」





ヒヨリ「え、あ、ん?」





ミサキ「ここじゃないのか?」

















― 図書室 ―





ヒヨリ「あ、アハハ。
そう、ここだよ」





会議終了。
現在18:12。





ミサキ「なあ、一緒に帰ろ」





ヒヨリ「え・・・うんっ!」





し・か・し、
門を出て気がついた!





宿題を教室に
忘れた・・・!





冬だからもう真っ暗。
どーしよ。





ヒヨリ「ミサキ君、私教室に
宿題忘れてきたから
先帰ってて! じゃあねっ」





ミサキ「俺も行くよ。
1人じゃ危ねぇだろ」





ヒヨリ「でも・・・」





ミサキ「いいから、
さっさと行くぞ!
教室のドアまだ開いてるし」





ヒヨリ「ありがと・・・!」





優しい・・・。





ミサキ「ほら」





ドキッ。





手、繋いで
走っちゃったよぉぉーーーー!





・・・





無事に忘れ物をとって
参りました。





ヒヨリ「ホントにありがとう!」





ミサキ「別にいい」





ヒヨリ「でも、ひとつ
気になるんだけどさ」





ミサキ「ん?」





ヒヨリ「潮新学園ってどこ?
聞いたことない学校なんだけど」





ミサキ「あぁ・・・。
田舎の方だから」





ヒヨリ「そうなんだ」





ミサキ「俺もひとつ
気になるんだけどさ、」





ヒヨリ「?」





ミサキ「いつまで
手繋いでんの?」





ヒヨリ「ハッ・・・!
ごめ・・・」





ギュッ。





ヒヨリ「///」





え、どういうこと!?
まだ手繋いでいる・・・





ミサキ「照れた顔も可愛いな」





ヒヨリ「///////」





ミサキ君が、
笑ってる・・・。





私、好き。





ミサキ君のことが
好きなんだっ!





ミサキ「俺もヒヨリと手、
繋いでたい」





ヒヨリ「!!??」





男子から初めて名前で
呼ばれた・・・!





ヒヨリ「どういう、こ・・・」





わっ!





私今、ミサキ君に
抱きしめられてるの!!???





ミサキ「俺、ヒヨリが好きだ」





こ、こここここ
告白ーーーー!!???





真っ白なんですけどぉぉ!





ヒヨリ「私も、ミサキ君が
好きですっ!」





ニコッ。

















― 翌日 ―





ハルハ「ヒヨリ!
ホントにミサキ君と
付き合ってんの!?
おめでとうー!!!」





ヒヨリ「うん、昨日からだけど」





それから3ヶ月、
ミサキと付き合って、
学校でも何も変わりなく
過ごしていた。





ところが、
ある日のことだった。





ミサキ「ヒヨリ、話がある」

















― 放課後の教室 ―





2人きりの教室。





窓から冷たい風が
入ってくる。





ヒヨリ「何?」





ミサキ「俺がさ、
未来から来た人だったら
どう思う?」





??? えっとー?





ヒヨリ「どういうこと?」





ミサキ「隠してたんだ」





ヒヨリ「何を?」





ミサキ「俺は、
未来から来たんだ」





ドラえもん的なやつ?
タイムスリップってこと?





ミサキ「8年後に、
俺とヒヨリは出逢うんだ。
だけど、トラブルが起こったみたいで、
歴史が変わってしまったんだ」





ヒヨリ「あぁ、えぇっとーー・・・」





整理すると、22歳か23歳に
出逢うはずだったのが、
未来の方でトラブルが起き、
その予定が早まってしまった。





っと、いうことか。





ミサキ「それで、そのトラブルが
今日解決したらしいんだ。
歴史をもとに戻さなきゃならない。
だから、あと20分しかいられない」





ヒヨリ「何で?
ずっとこっちにいたらダメなの?
急すぎるよ・・・」





ミサキ「トラブルが解決したのに、
こっちにいると
いろんな矛盾が起きるらしい」





ヒヨリ「そんな・・・。
でも、記憶はどうなるの?
今までミサキと過ごした記憶は、
全部消えちゃうの?
なかったことになってしまうの!?
そんなのやだよっ・・・!!!」





涙が、止まらない。





また8年後に出逢えるって
わかっていても、





今のミサキは
今しかいない。





ミサキ「大丈夫。
ヒヨリ以外には、俺のことは
最初からいなかったことになってしまうけど、
ヒヨリの記憶にはちゃんと残ってる」





ヒヨリ「ミサキ・・・は?
私のこと・・・」





ミサキ「俺にも、
ヒヨリの記憶は残るから。
心配ない」





あと3分。





抱きしめてるこの温もりを
大切に。





ミサキ「俺、ヒヨリのことが
1番大好きだ」





ヒヨリ「私もミサキが
大好きだよ・・・っっ!」





ミサキ「不思議だなぁ。
なんか・・・っ」





ヒヨリ「この会話も、
当分ないのか・・・」





1分。





ヒヨリ「私、ずっと・・・
待ってるよ。
ミサキに逢える日まで・・・」





ミサキ「8年後、また逢おう。
それまで俺は、
ヒヨリのことを忘れない」





ヒヨリ「・・・っ」





ヒヨリ・ミサキ「また逢える日まで」





そして_______
消えた。





私は1人、
ずっと泣いていた。





次の日、ハルハやアンナに、
「北島ミサキ」のことを
聞いてみたけど、全然知らないと。

















― 8年後 ―





ミサキ「ヒヨリ!」





まさか!







End☆

*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

Like

この物語に投票する

白水ひよりが主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

おススメ!おススメ!

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!