２人だけの秘密

CAST藤野有紗

作者：くれよん

2024.03.11

やっほー！
私、藤野アリサです！

今日はクリスマス。

街中が少し浮かれている感じが
なんだか楽しい。

でも、私は受験生で
クリスマスも塾だ。

私の塾は都会にあり、
イルミネーションを横目に
塾に向かった。

アリサ「こんばんは！」

ナツ「アリサちゃん、こんばんは！
クリスマスなのに偉いね、
勉強がんばろ！」

挨拶を返してくれたのは
私の担当の先生、
久野ナツ先生だ。

先生は大学生で
ここの塾で
アルバイトをしている。

実は、、
私は久野先生が好き。

私の塾は１：１の
個別指導塾だから
授業のたびに
ワクワクドキドキしています。

キーンコーンカーンコーン

ナツ「よーし、
授業始めるぞー」

アリサ「お願いします!!」

窓からイルミネーションの
光が差し込む中、
授業が進んでいった。

うーん
ここ難しいなぁ、、

先生に質問しよう！

アリサ「先生！
ここわかんないです」

ナツ「どれどれ？
あーここムズいよね。
これはー」

久野先生は１つ１つ
丁寧にくわしく
解説してくれる。

とてもわかりやすい。

キーンコーンカーンコーン

ナツ「あ、授業終わっちゃった。
ごめん、解説中なのに」

アリサ「全然大丈夫ですよ！
なんなら少し帰るの
遅くなっても大丈夫です！」

ナツ「ほんとか？
なら、続けちゃうね」

・＊。・　３０分後　・。＊・

ナツ「よし、終わり!!」

アリサ「あー、スッキリした！
先生ありがとうございます！」

ナツ「こういう問題って
分かるとスッキリするよね、
わかるわかる」

ふと時計を見ると
だいぶ遅い時間だった。

どうやら
今塾にいるのは
私と久野先生だけで

ほかの先生や生徒は
帰ったようだ。

アリサ「じゃあもう遅いので
帰りますね、さようなら！」

ナツ「あ、まって！
暗いし、今外に沢山人いて
危ないだろうから
送ってくよ！」

アリサ「え、悪いですよ！」

ナツ「いいのいいの！
アリサちゃん女の子だし
受験受けられなくなったら
困るだろ～」

アリサ「じゃあ
お言葉に甘えて、、」

先生は車の免許を持っていて
車で塾まで来ているそうだ。

塾の戸締りをし、
車の助手席に座った。

あー！　やばい！
授業より緊張するー!!!

ナツ「シートベルトつけたか？」

アリサ「はい！」

ナツ「じゃあ動くぞー」

しばらく車を走らせたあと
久野先生が話した。

ナツ「アリサちゃんいつも
頑張ってるし、
クリスマスだし
寄り道しちゃおうかなー？」

アリサ「ええー！
行きたいとこですけど
お母さんに怒られますよー」

ナツ「大丈夫大丈夫、
俺が説明しとく」

言葉に甘え、着いたのは
スタバだった。

アリサ「すみません
私今、金欠なんです、、、」

ナツ「大丈夫だよ、
俺が奢る」

すごい、
久野先生紳士だ、、

２人でホットの飲み物を注文し、
イルミネーションの道を
散歩することになった。

アリサ「めっちゃ綺麗ですね！」

ナツ「だなー、しかも
この時間のくせして
まだカップル多いなー」

アリサ「ですね～
羨ましいです」

ナツ「でも、俺らも
傍からみたら
カップルかもよ？」

アリサ「え!?
そんなわけないじゃ
ないですかー」

すると、久野先生は
周りをキョロキョロし、
指をさして

ナツ「あそこで写真撮ろ！」

と、提案してくれた。

優しい通行人の方が
写真を撮ってくれることになった。

通行人「じゃ、いきますよー
はいチーズ!!、、、、
いい感じです！
しかもお２人
お似合いですね～」

久野先生と私は
顔を見合わせて笑いあった。

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

３ヶ月後、
私は受験に合格。

受験が落ち着いたからと
久野先生、、、
ナツから告白してくれて
今は付き合っている。

忘れられないクリスマス、
初デートになりました！

＊ｅｎｄ＊