シンデレラストーリー

CAST藤野 有紗藤野 有紗

作者:パステルマン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.08.21

「アリサちゃーん!」





アリサ「はい!」





はっ、
話しかけられたぁー。





《ドキドキ》





「今日さー、
急用が入っちゃってー!
代わりにウチの仕事変わってくれなーい?
ね? いいでしょ?」





アリサ「う、うん・・・いいよっ!」





「ありがとー!
アリサちゃんって優しい!」





「じゃあ、行こぉ!
バイバーイ」





アリサ「まっ、また明日!」





またか・・・





いつも私に
話しかけてくれる女子って
何かと頼み事なんだよなぁ・・・





まぁ、急用なら
仕方ないけど・・・【←鈍感】





「ミサキくーん!
行こぉよぉー」





ミサキ「あ、おぅ」





「もぉどぉしたのー?
ボーッとしちゃってぇ」





ミサキ「ううん。何でもないよ?
ちょっと考え事してただけ」





「ほんとぉ?
なんか困ったことあったら
ウチにすぐ言ってよねぇ!
何でも相談に乗るから♪」





ミサキ「おぅ! ありがとな」





ミサキくんっ?!





急用ってミサキ君と
約束が入ったのかな?





いいなぁ・・・





あんなクラス一のモテ男子と
遊びに行くなんて。





私には
夢のまた夢だよ・・・(泣)





アリサ「よしっ!
早く終わらせて帰るぞっ」





この時、私はまだ
ミサキ君は
憧れの存在だった。





そして、
ミサキ君からの視線にも
気づかなかった。

















・゜°・:・。・・・・:・’・:・





ピラッー





アリサ「何これ?」





あぁ、もうすぐ
文化祭かぁ・・・





・・・・・・・・・・・・・・・・
 見所

 あなたも好きな人と両想いに!?
 後夜祭でハートをゲット!
・・・・・・・・・・・・・・・・





アリサ「後夜祭か・・・」





私も好きな人と文化祭回って
踊ってみたいな・・・





「藤野さん!」





アリサ「はっはいぃぃ」





ミサキ「ぷっ、声裏返ってる」





アリサ「みっミサキくん///」





ミサキ「何? その紙」





アリサ「あ、文化祭のチラシです」





モテ男子と
話せてるっ!





夢に一つ
近づいたかも・・・!





ミサキ「へぇ・・・! ん?
後夜祭でハートをゲット?
何これ笑」





アリサ「あはは、そんな風に
簡単にゲットできたらいいよね」





なっ馴れ馴れしいかな?
私!





ミサキ「へぇ、藤野さんって
好きな人いるの?」





アリサ「えっ?
いや・・・その・・・///」





ミサキ「いるんだ?」





アリサ「憧れてる人はいるけど・・・」





ミサキ「ふぅん・・・」





あれ、なんか
機嫌悪くさせちゃったかな??





私が馴れ馴れしく
生意気な事言ったから!?





あぁーなんか話題!





アリサ「あっ、みっ、ミサキくんは
好きな人いるのっ!?」





こっミサキくん
ビックリした顔してる・・・





言っちゃダメだったかな!?





アリサ「いや・・・
やっぱり・・・・・・」





ミサキ「気になるんだー?
へぇー? ふぅーーん《ニヤニヤ》」





アリサ「いやっ、そういう訳じゃ・・・」





ミサキ「ふーーん。あっそ」





あぁー!
なんか悪化した!!





やっぱり好きな人の話題は
NGワードだ!





どっどしよぉー!





私が友達でもないのに
こんなこと聞くから・・・





アリサ「すっすみません・・・
やっぱりいいです! では!」





きゅっ。





アリサ「!?」





うっ、腕、
掴まれてる!!//////





ミサキ「好きな人はいるよ?」





アリサ「あっ、そうなんだっ、、、」





ミサキ「ねぇ、今日の放課後
ちょっと付き合ってよ。ほら。
藤野さんの将来のデート予行練習みたいなさ。
それと、俺好きな人に告白したいから
プレゼント選んでよ」





アリサ「うっうん! 分かった!
ありがとうございます!」





わっ私となんかで
いいのかな?





ミサキ「じゃあ、放課後裏庭で」





アリサ「うっうん!
楽しみにしてます!」





タッタッタッ・・・





心臓潰れそぅ・・・!!
腕掴まれちゃったよ・・・!





遊びに誘われちゃった!
しかも2人きり!?///





緊張するよぉー!





女子軍「・・・・・・」





先生「オォーーイ!
誰かーこれゴミ捨てに
持って行ってくれよー」





「あっ、うちやるー!」





先生「おっ! 珍しいなっ!
よろしくな!」





「ハァーーーイ」





「アリサちゃぁん」





アリサ「はいっ」





「これゴミ捨て場に
持って行ってもらってもいい?」





アリサ「はっはい!」





「ありがとね!
うちらこれから
委員会があるから!」





アリサ「はい! 全然大丈夫です!
頑張ってください!」





タッタッタッ。





女子軍「ニヤ・・・」





ガチャ。





アリサ「うわっ、汚いなぁ」





ドンっ。





アリサ「きゃっっ・・・」





ドテッ。





アリサ「えっ?」





ガチャッ。
え・・・?





アリサ「ちょっとっ! 開けて!」





ドンッドンッドンッ。





「ミサキに
話しかけてもらったぐらいで
いい気になんなよなー」





「ぷっそれなー」





アリサ「いっ委員会って
嘘だったんですか!?」





「ぇー? 何それぇ?」





「覚えてなぁい」





アリサ「ひどいっ!
騙すなんて・・・」





「はぁ?
騙される方が悪いでしょ?
何言ってんの?」





「ぎゃははははは」





「そこで頭冷やしてなよ」





「誰も来ないから・・・!」





アリサ「ちょっと! 開けて!」





ドンッドンッドンッ。





こんなことに
なるなんて・・・!





騙してたなんて・・・!





ミサキ君の
待ち合わせの時間に
間に合わない!





待たせちゃう!





ドンッドンッドンッ・・・





アリサ「誰かっ、開けて!!」





ドンッドンッドンッ・・・

















・゜°・:・。・・・・::・。・





放課後。。。





キーンコーンカーン
キーンコーンカーン。





「ミサキくーん!」





「あれぇ? どぉしたのぉ?」





ミサキ「友達待ってるだけだよ」





「もしかしてアリサちゃん?」





ミサキ「うん」





「アリサちゃんなら
先に帰ったよぉ」





「ぅんぅん。
チャイムなったらなんか
予定あるっぽくて、
珍しく早く帰ったよ?」





ミサキ「え?」





「うわぁ、ドタキャン?」





「サイテーだよね!
そぉゆーの!」





「本当ぉっ!
もぉアリサちゃんなんて
忘れちゃいなよ!」





「どっか行こぉ?」





ミサキ「うっうん。そうだな」





女子軍《ニヤ・・・》

















・゜°・:・。・・・・:・’:・。





アリサ「誰かッ! 開けてっ!」





ドンドンドンッ。





はぁ・・・
もうだめだよね・・・





ミサキ君も
きっと呆れてる・・・





このまま帰れなかったら
どうしよう・・・





アリサ「うっぅぅ!!
うぇぇぇぇん・・・・・・泣」





ガチャッ。





「何してるの?」





アリサ「!」





「どうしたの? 大丈夫??」





アリサ「近藤さん・・・」





アキ「やだ! 泥だらけじゃない!
どうしたの!? もしかして、
誰かに閉じ込められたの!?」





アリサ「あのっ、、
近づいちゃダメです!
臭くなります!」





アキ「そんなこと気にしないから、
ほらっ!」





近藤さん・・・。





確か近藤さんは、
ニコラ学園理事長の娘で
ミサキ君と幼馴染・・・





アリサ「ありがとうございます・・・」





アキ「えぇ。気にしないで?」





世の中には、
こんな優しい人もいるんだな・・・





アキ「あら、貴方もしかして
藤野アリサちゃん?」





アリサ「はい」





アキ「まぁ、
あなたがミサキの・・・
あっ」





アリサ「ミサキ君の何ですか?」





アキ「いゃ・・・あっ、今日
約束してた人よね?」





アリサ「はぃ。そうですけど、
もうダメです・・・
きっとミサキ君も呆れてるし・・・、
ミサキ君他の女の子達と遊んでるし・・・」





アキ「今から行けばいいじゃない」





アリサ「無理です!
汚いし、臭いし!
それに何処にいるか分かんないし・・・」





アキ「私を誰だと思ってるの?」





アリサ「え・・・?」





アキ「私に任せなさいっ!
ついてきてっ!」





グイッ。





アリサ「えっ・・・? きゃっ!」

















・゜°・:・。・・・・::・。・





アキ「どぅよっ!」





アリサ「わぁぁぁぁ! すごいっ」





綺麗なワンピース・・・
それにパーマにメイク!





こんな私でも
可愛くなれてる!





アキ「貸してあげる」





アリサ「シャワーから何まで
ありがとうございます!」





アキ「いいのよ。
私友達いないから、楽しいのよ。
やってみたかったの! ふふっ」





アリサ「え?」





アキ「ほら、私、理事長の娘でしょ?
だから仲良くしてたら
気をつかわれるっていうか・・・、
最初はいいんだけど、
だんだん気をつかうのいやになって、
話しかけてもらえなくなっちゃったの・・・
悲しいよね?」





アリサ「あっ、いえ! ・・・・・・
あの、もしよかったら、
お友達になってくれませんか?」





アキ「え・・・?」





アリサ「いやっ! すみません!
でしゃばりすぎました!」





アキ「ううん。違うの・・・
嬉しいの・・・本当に私でいいの?」





アリサ「はい! 私、
近藤さんがいいです・・・」





アキ「やだ・・・
うれしぃ・・・・・・」





アリサ「わっ、私でいいんですか?」





アキ「もちろんよ!
あなたでじゃなくて、
あなたがいいの!」





アリサ「うっ嬉しいですぅぅっ・・・」





アキ「やっ、泣いちゃダメ!
メイクが崩れるわっ!
時間がなくなっちゃう! 行くわよ!」





アリサ「はいぃっ、ズビッ」





タッタッタッ。

















・゜°・:・。・・・・:・゜°





アキ「ここね! 乗り込むわよ!」





アリサ「はっはい!」





アキ「覚悟はいい!?」





アリサ「はいっ!」





ガチャッ。





『シーーーン』





ミサキ「藤野さん!?」





「え? なんでいるのよ!
閉じ込めてたのに・・・・・・
ハッ」





ミサキ「え?
今なんて言った?」





「いや、何もっ!」





バァァンッ!





アキ「ミサキ! 本当の事を
全部教えてあげるわっ!」





「はっ、お前・・・っ」





アキ「あら何よ。
この私に刃向かうの?
パパに言ったらどうなるかしら?」





「くっ・・・」





ミサキ「なに? アキ、教えて」





アキ「こいつら、アリサちゃんを
ゴミ置場に閉じ込めてたの!
ミサキを取られたくないから?
知ってたんでしょ?
ミサキがアリサちゃんのこと好きって」





アリサ「え?」





今・・・なんて?





ミサキ「ちょっ」





アキ「やだ、図星?
なんて醜い女達なの?
貴方達それしか勝ち目がないの?
もっと堂々と勝負しなさいよっっ!!」





「は? 頭おかしくなりそぉ。
てか、ミサキこんな人の友達だったの?
アリサちゃん好きとか趣味悪っ!」





ドンっ





ミサキ「アキと藤野さんの事
悪く言ったらゆるさねぇぞ・・・」





「! なっなっ何よっ!
もぉ、ミサキとなんか
絶対遊ばないんだから!」





「行こっ!」





タッタッタッ





アキ「ほんっと醜い女ね」





アリサ「・・・あの・・・」





アキ「あらっ! そうだった!
じゃぁ後はごゆっくりー《ニヤニヤ》」





アリサ「え? ちょっと!」





ガチャッ





『・・・・・・』





アリサ、ミサキ「あのっ!」





ミサキ「あ、なに? いいよ」





アリサ「いえっ、
お先にどうぞですっ!」





ミサキ「あっうん。。
なんか今日可愛いね」





アリサ「え? あっ・・・・・・////」





ミサキ「ゴメンね・・・今日は。
気付いてやれなかった」





アリサ「いぇ!
鈍感だった私が悪いんです!」





ミサキ「まぁーそーだよな。
お前ほんっと鈍感。
女子からの頼みも
何の疑いもなく受けるしさ。
お前バカ」





アリサ「うっ・・・」





ミサキ「ぷっ・・・嘘。
俺、藤野さんのそーゆー所に
惚れたから」





アリサ「え?」





ミサキ「アキに先越されちゃったけど、
俺、藤野さんの事好きなんだ。
藤野さんが雑用とか頼みごととか笑顔で受けて、
なんでも一生懸命やるところ、、、
気づいたら目で追ってた」





アリサ「えっ?」





ミサキ「気づいたら好きになってた。
藤野さんに好きな人がいるってゆーのは
予想外だったし、
やばいって思ったけど・・・」





アリサ「それはっ・・・」





ミサキ「でも、いい。
思いが伝わればいいし。
俺を好きになってくれたら
いい話でしょ?」





アリサ「私っ・・・」





ミサキ「だから、
俺を好きになってよ」





アリサ「私っ・・・
ミサキ君の事・・・
好きでした。。。
ミサキ君に話したのも、
ミサキ君のことです」





ミサキ「えっ? そうなの?」





アリサ「はいっ・・・! 嬉しいです。
同じ気持ちだったなんて・・・」





ギュッ





ミサキ「俺も嬉しいよ・・・」





アリサ「はい・・・」





あったかい・・・
幸せ・・・





ミサキ「俺の彼女になって下さい」





アリサ「はっはい・・・」





ミサキ「やった・・・」





ギュぅぅ





これも、全部アキちゃんの
おかげだな・・・





アリサ「あっ!」





ゴツッ





ミサキ「イテッ」





アリサ「すみません!
あっアキちゃんに
お礼を言わなきゃっ!」





ミサキ「あー。いってらっしゃい」





アリサ「はいっ!」





ガチャ





ミサキ「ふっ・・・
俺たちはゆっくり進んでいこう。。。」

















・゜°・:・。・・・・::・。・





アリサ「アキちゃん!」





アキ「アリサちゃん!
どうだった?」





アリサ「両思いになれましたっ!」





アキ「やったぁぁぁっ」





アリサ「全部アキちゃんのお陰です!
アキちゃんは私の魔法使いです!
私が泣いてる時に現れて、
変身させてくれて・・・
王子様のとこに連れて行ってくれて・・・」





アキ「ふふっ、まるで
シンデレラみたいだね」





アリサ「はい・・・シンデレラは
魔法使いがいないとずっと
掃除や家事ばかりやらされて、
王子様に出会ってなかったんです。
魔法使いはシンデレラのお話に
欠かせない人なんです・・・
アキちゃんも私にとって欠かせない【親友】です!」





アキ「えぇ・・・」





アリサ「そう思ってるのは
私だけかもしれませんけど・・・
私はっ、アキちゃんの親友で、
いれたらいいです!」





アキ「私もアリサちゃんと
親友になりたい。。」





アリサ「はいっ!
もう親友です!」





アキ「ふふっ、嬉しいな・・・」





アリサ「ふふっ・・・///」





魔法使いが王子様とお姫様を
赤い糸で結ぶ・・・





まるで私たちみたいだね。







☆END☆
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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