青春の輝き

CAST藤野 有紗藤野 有紗

作者:くれよん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.07

こんにちは!
私は、藤野アリサ。
高校3年生!





吹奏楽部で
アルトサックス担当です!





今は、私たちの卒部も兼ねる
定期演奏会に向けて
練習中です!





私たちサックスパートにとっての
大目玉な曲がある。





それは「青春の輝き」
という曲だ。





この曲は、アルトサックスソロがメインで
曲のメロディラインを
ほぼアルトサックスのソロを吹く人が
担当する。





もちろん、最後だから
私が吹きたい!





だけど、強力なライバルが
いるんです、、、





それは同期であり、
私の片思い中である
今井ハルト。





ハルトはソロコンクールでも
入賞してたり、
先生から技術面でも
信頼を得ている実力者だ。





でも、私も負けてない!





部内オーディションとかでも
上位入りしてたり、
ソロも結構やってるもん!





あ、ライバルって言ったけど
ピリピリな関係じゃなくて
普通にアドバイスとかしあってるよ!













・*。・ とある部活の日 ・。*・





2週間後に「青春の輝き」の
ソロのオーディションを控えた
私とハルトは、必死に練習中だ。





♪♪~





アリサ「ここのビブラート
もっと効かせたいな」





そう思い、楽譜に書き込みをしていると
ハルトの練習の音が聞こえた。





♪♪





ハルト「なあ、アリサ。
俺、ここ悩んでるんだけど
アリサはどう吹いてる?」





ハルトは
楽譜を見せてきた。





アリサ「あ~ここ難しいよね。
一緒にやろ!」





ハルト「おう! やろやろ!」





そして2人で練習し、
難しいところは
私たちなりの解釈で解決できた。













・*。・ 2週間後 ・。*・





先生「では、ソロオーディションを
始めます」





部員「はい!」





このオーディションは
部員全員の前で演奏する。





審査する部員は
後ろを向いて
誰が吹いているか
分からないようにする審査。





いわゆるカーテン審査だ。





じゃんけんで順番を決めて
私が最初、
ハルトが2番目になった。





先生「では1番目の人
お願いします」





♪♪~~





私は過去の練習を思い出し
自信満々に歌い上げた。





この演奏を聞いているハルトは
どう思ってるのだろうか。





そんなことを考えているうちに
あっという間に
私の番が終わった。





先生「では2番目の人
お願いします」





♪♪~~





うわ、すごい。





私と全然考え方が違う。





やっぱ音楽は
その人によって
表現が違うな。













― オーディション終了 ―





先生「2人ともありがとう。
聞いていた子達は
前の投票用紙に
1番目か2番目か
書いて投票すること。
結果は明日発表します」





ハルト「おつかれ! アリサ。
めっちゃ良かったぞ!」





と言いながら
飲み物を差し出してくれた。





アリサ「ありがとう!
ハルトもおつかれ。
結果発表ドキドキするね」





ハルト「そうだな」





アリサ「ドキドキしすぎて
寝れないよ~!」





ハルト「ははは笑、
お前ならきっと大丈夫だ!」











― 次の日 ―





先生「では、昨日の結果を
発表します」





ドキドキ、、、、





先生「今井くんお願いします」





アリサ「、、、」





私は、ハルトだと分かった瞬間
涙がこぼれた。





やっぱ悔しい、悔しいよ、、!!!





先生「藤野さんももちろん
良かったわよ。
他の曲にもアルトのソロあるから
期待してるわ」





先生は、私を慰めてくれた。





先生「それでは
『青春の輝き』のソリストも
決まったので
1回通してみましょうか」





ハルト「待ってください! 先生!」





先生「どうした? 今井くん」





ハルト「先生、藤野さんと2人で
吹くのはダメですか?
おれアリサと3年間一緒に
吹いてきて
たくさん頼りになったり、
いいライバルだった。
そしてなにより、、、、
アリサのことが好きなんだ」





アリサ「えっ!?」





一部の女子から
黄色い歓声があがる。





アリサ「ハルト、今のホント?」





ハルト「え、なにが?」





アリサ「私のこと好きって、、、」





ハルト「え、言ってたの
気づかなかった。
勢いに乗せて言っちゃった汗」





アリサ「あはは笑
ハルトらしい笑
こんなとこで言うのもなんだけど
私もハルトのこと好きだよ」





ハルト「まじ! よっしゃー!!」





先生「はいはい
めでたしって言うことで
合奏やりますよー!
改めてソロは藤野さんと今井くんに
お願いします!」





私はハルトと笑顔で
顔を合わせた。













― 定期演奏会当日 ー





私たちは開演まで
舞台裏で待機している。





どうやら沢山お客さんが
入っているようだ。





ハルト「アリサ!
絶対ソロ成功させような!!」





アリサ「うん!!
3年間の思いを伝えよう!」





ハルト「おう! 絶対な!!」





私たちはグータッチをして
気持ちを高めた。





と、同時に
入場の合図が始まった。





私たちは誇らしげに
入場した。





そしてソロは
大成功に終わりました!







*end*

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